帯広2015

45年振りに見た故郷の蝦夷山桜は満開で感無量

平成27年の5月、前年の11月に亡くなった更別村の叔父の弔いのため2年ぶりに帰郷した。
前回は私一人で、今回も5月下旬を予定していたのだが弟が連休が良いと言うので渋々連休にした。
連休だと混むし飛行機の運賃も安くないし気が乗らなかったのだが...
便の関係で当日は始発の電車で出掛けることにしたが、一週間以上前に引いた風邪が治りきらず前夜は咳が出て眠れず。
2時頃に寝て、5時過ぎの電車に乗るため余裕を見て4時起きしたため睡眠時間は2時間程度とハードな旅になってしまった。

朝は忙しくて食事を作っている暇が無いだろうと思い、前日に弁当と手土産の菓子を買っておいて4時起きして食事をして着替えて出発。
百箇日は過ぎたというものの、服喪中の所に行くのに普段着では失礼だろうし、かといって法事でも無いのに礼服で行くのも失 礼かと思いダークスーツにネクタイも紺の地味な物にして出発。

駅まで歩いて行くのも億劫なので弟の車に乗って駅の近くまで行き、有料の駐車場に止めて歩き。
始発の電車は隣の駅が始発だが、意外と人が多くて驚いた。
今春から高崎線も上野東京ラインになって、上野止まりでは無いので寝てしまったら神奈川の方まで行ってしまうのでオチオチ寝てもいられない。
品川くらいなら問題無いが、それ以上遠くに行くと飛行機に乗るのに間に合わなくなってしまう。

行きは新橋で乗り換え、浜松町でモノレールに乗る。これも思ったより混んでいる。平日とはいえ連休中のせいか?
普段だとエアドウを使うので第二ターミナルまで行くのだが、今回は帰りの便も考慮して行きも帰りもJALなので第一ターミナルまで。
出発まで時間が有れば飛行機の写真を撮ったりして暇を潰すところだが今回は、あまり余裕も無く手土産の菓子を買ったり手荷物を預けたりしたので忙しかった。
チェックインは自動チェックインなのでNETで申し込んだ時のクレジットカードさえ忘れなければ ok。

飛行機は737-800。昔のA300とかA300-600Rといった機体に比べると小さいし狭いが致し方ない。
でも機体は新しい物らしく、それなりに快適だった。出発は10分ほど遅れ、おまけに向かい風だったらしく予定よりも20分近く遅れて帯広空港に到着。

荷物を受け取って到着ロビーに行くと叔父が待っていた。周りを見渡していると長兄がいて、叔父と二人で車で来たとの事。
既にレンタカーを予約してあったのでカウンターに行くがレンタカーの営業所への送迎車は次の便ということで待たされる。

レンタカーは前回はオリックスにしたが今回は普段通りのトヨタレンタ。
別にこだわりが有るわけではないが、二人くらいで乗るならビッツクラスで充分なので...
今回借りたのは4月末に登録したばかりの新車。しかも四駆だった..
レンタカーのビッツ
今回のレンタカーは四駆のビッツ(後 ろの白いのは残雪・上士幌町の糠平にて)
ナビは取説を見ないと判らないので、とりあえずは使い慣れたPNDを取り出し更別の叔父の家に行き先をセット。
今回は迷わずに到着。長兄達は既に着いていた。当初の話では従兄弟は仕事で、広尾に住んでいる姉さんが来て鍵を開けてくれるという話だったが行ったら二人ともいて姉さんの子供もいた。
挨拶もそこそこに仏壇に線香を上げ、参る。

その後、手土産や仏前を渡し、従兄弟が仕事で疲れているだろうからと早々にお暇して次兄の所に電話する。
次兄とは祖父母の墓で落ち合う予定。墓に着いたら次兄も原付で来ていた。
墓に着いてお参りしようと思ったら風が強くなってきてローソクの火も着けられないくらい。
周りは畑なので土埃が酷くて弱った。墓地には山桜が植えてあり、離道して以来、実に45年振りに故郷の山桜と巡り合った。

墓参りを済ませ、近所の家に寄ってみたが留守だったので書き置きを置いて帯広に向かう。
次兄は友人の所に寄ると言うので別ルートで帰り。叔父の家に寄って昼食を頂く。
叔父と甥の間柄とはいえ、いつも食事に行く感じで心苦しい。次兄も来る予定だったが友人の所で話が長くなったらしく、来れなくなったとの連絡。

長兄も食事の後で仕事が入ったとのことで帰り、叔父と近所に有る緑ヶ丘公園を散策。
ここにも山桜が植えてあり久々に故郷の山桜を堪能する。田舎育ちで桜といえば山桜しか無かったので今でもソメイヨシノには馴染めずにいるので感無量。

久しぶりに帯 広百年記念館や児童会館に入ってみる。児童会館は小学校以来なので40年以上は経っている.

帯広市児童会館
400mベンチ
帯広市児童会館 かつて世界一長かった緑ヶ丘公園の400mのベンチは市 民の手作り

夕方になって定宿にしているホテルにチェックイン。18時からは小学校の同級生と同窓会と思って慌ててシャワーを 浴びて弟に駅まで送ってもらったが、時間を感違いしていて散々迷ったものの、18時に着いてしまった。
店で誰も来ていないのと訊いたら19時ですからと言われ、時間を間違えたことに気がついた。
仕方無いので一旦、店を出て駅に行き買い物をしたりして時間調整。
北海道とはいえ 思ったよりも暑くて汗をかいてしまい、防寒用の上着を持って行ったものの着ることも無く邪魔なので袋を買ってしまった。
スーツの上着だけでも 暑いくらいなのにコートのような上着を持って行っては良い笑い物?

一人で待っていたら幼なじみが最初にやってきて、その後少しずつやって来た。
一番短い間隔の人でも7年振りで、間隔の空いた人だと 20年以上も経っているか...話題が孫の事とかなると、もう皆そんな歳なんだなぁと思う。
年内には還暦を迎える人が大半。

お開きの後で私と男の同級生、それと女の同級生の3人で別の店で二次会?ここの女主人は私と10歳くらい違い。
21時から24時までいて解散。途中まで男の同級生と一緒の車で帰り宿に帰って寝た。

翌日は6時に起きて残り湯の温泉に入り7時過ぎに朝食。何処に行こうかと思っていたら糠平に行きたいと言うので8時前にチェックアウトして出発。
疲れていたので今日は運転せず弟に任せる。糠平までは100kmあまり。
こちらの感覚からすると結構、遠い。昨日の同級生も、こちらの方から来たとのことで遠くからご苦労さま と言いたくなった。
糠平といえば旧JRの士幌線のタウシュベツ橋梁が有名で、簡単に見られるかと思ったらそうではないらしく断念。

旧士幌線の上士幌町鉄道資料館や東大雪自然館に入ってみた。昔の記憶で昆虫標本とか沢山有ったと思ったが、まだその雰囲気は残っていた。
水槽にカ ジカやウグイがいて、子供の頃に裏の川でカジカを捕ったり釣ったりしたことが懐かしく思い出された。その後、ダムに寄って写真を撮り 帰路に向かう。
糠平ダム
上士幌町鉄道資料館
糠平ダム
上士幌町 鉄道資料館
途中で士幌町の道の駅に寄ってソフトクリームが美味しそうなので買おうと思ったが、並んでいたので止める。
道の駅を出て帰る途中で叔父から携帯に電話。土産を買ってやるから寄ってくれとのこと。
出来れば真っ直ぐ帰りたい(幸福駅とか寄りたい)気持ちだったが無下に断る訳にも行かず...

叔父の家で昼食を頂いた後で、別の叔父の家に寄って線香を上げてお参りしてくる。
その後、叔父を家まで送り届けて空港に向かう。川西を過ぎた辺りで国道に行くつもりが帯広広尾自動車道(自動車専用道路だが高速道路では無いので無料)に入ってしまい、幸福まで降りられなくなってしまった。
高速では無いので70km制限。車も殆ど走っておらず、これなら次回からは空港から幸福まで行くのに利用しようと思った。

幸福で降りて新装になった幸福駅に向かう。幸福駅は相変わらず観光客で賑わっていたが、駅前?の売店は閉まっていた。
改築した駅は見た目は殆ど変わらず。柱等は新しくなったようだが板とかは再利用の感じ。(釘穴とか開いていた)
以前は天井まで貼ってあった貼り紙類はだいぶ少なくなっていた。
新装になった幸福駅
2013年の秋に改築された幸福駅

幸福からは運転を交代して中札内に向かい、手前のスタンドで給油。
それから道の駅に寄ったが相変わらず混んでいて、少し離れた駐車場(砂利)に停めて行くが、買いたい土産も無かったので何も買わず出る。
それから空港に向かう。レンタカーを15時に返す事になっていたので早めにレンタカー屋に寄って車を返し空港に向かう。

空港に着いたら長兄が居て、叔父も来ているとのこと。
自動チェックイン機で発券しようと思ったらカウンターに行ってくれとのことでカウンターに行ったら、席が非常口の所になるが良いかと訊かれ、私は構わないと言ったが弟は嫌だと言ったので別々になってしまった。
手荷物を預ける準備をしていたら声を掛けてくる人が居て、何? と思ったら義姉だった。二年前に会っていたのに荷物を預けるのに気を取られていて判らなかった...

空港の売店で土産物に定番の六花亭や柳月のお菓子を買い、見送りに来てくれた叔父や叔母、長兄夫婦と別れ手荷物検査に向かう。
特に混 雑も無く通過。出発ロビーの売店で追加の菓子を買い出発を待つ。帰りは定刻に出発。
機体は行きと同じく737-800だが、こちらは古い機体でシートやイヤフォンも古いタイプだった。
非常口で前面にテーブルが無いと思ったら昔の新幹線のようにシートの脇から起こして使うタイプで迷ってしまった。
離陸したら眠くなって寝てしまった。 着陸が近くなったら気圧の関係で耳が聞こえにくくなって、しばらく調子が悪かった。
帰りは京急で羽田から品川に出て、品川からは山手線で東京に出て上野東京ラインに乗り換えて帰宅。
もう少し時間が有れば柳月のスィートピアガーデンとか愛国駅や紫竹ガーデンにも寄ってみたかったが、またの機会にしよう。
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