2012年小樽〜帯広旅行

2012年(平成24年)の5月連休の前半、4月28日から30日に掛けて小樽から帯広に旅行。
旅行というのは小樽だけで実際は叔父の三回忌と叔母の一周忌が過ぎてしまったものの、親戚回りを兼ねての帰省。

しかし、ただ親戚回りをしてくるだけというのも寂しいので初日に小樽に一寸寄る計画にした。

27日は夜勤明けなので、無理をすればもう一日の余裕は有ったのだが弟が一緒に行きたいと言うので今回は弟の予定に合わせて出掛けた。

小樽に行くなら新千歳空港。航空会社は元、道産子としてはADO(エアドウ)を応援したいので(単に運賃が安いというのも理由)ADOに決定。
しかし席が中央の中央で、しかも前後の並び。電車と同じで乗れれば良いと割り切って決定。

時間帯も家を出る時間を考慮し、10時過ぎの便にした。これだと千歳に着くのは昼過ぎ。

7時過ぎに家を出てスイカに3千円チャージした後で各駅で上野まで行き、そこからは京浜東北線で浜松町でモノレールに乗る。
国際線とターミナルの1と2の3カ所しか停まらない快速便に乗る。

カウンターの自動チェックイン機で航空券を発券し、手荷物検査に向かう。
前の客が家族連れだったが、チケットがクレジットカードか何かでの購入だったみたいだが、一人分だけで他の人の分が登録されていないとかで足止め。
隣の列に並び直そうかととも思ったが、隣も並んでおり弱ってしまった。

時間が掛かりそうなので先に通してもらったが、前の人間がなかなか終わらないので、どうしようかと弱ってしまった。
手荷物検査は無事に通過。

小腹が空いたので売店でヤキソバとお茶を買い、手土産に「ぽんぽこおやじ」という、昔懐かしいタヌキの格好の饅頭の復刻版を買って行く。
これは昔作っていた会社が倒産して、その会社に勤めていた人が新たに作り直したお菓子とのことで買ってみた。

定刻になって搭乗、前の方の席なので搭乗は一番最後の方。
機材は767の300。中央の席なので景色も見えず。割り切って乗っているので良いが、ちと寂しい。

新千歳に着いて小樽までは電車だが、一本遅らせて指定席を取ってあるので時間には余裕が有る。
昼食を小樽で摂ろうか迷ったが、時間が有るので空港内というか駅の中でカレーセットを食べて終わり。
快速エアポートに乗るが指定席を取る必要もないくらい空いていて余裕だった。

小樽に着いてコインロッカーを探すが見た感じでは中では見つからず、外に出たら離れた所に有ったので必要な物以外を預けて手軽になって出発。
思ったより暑いと思ったら昼間で20度を超えている。最初は運河等、同じ所を見て回っていたがそのうち別々に行
動し、時々携帯で連絡を取り合って居場所を確認しながら... 
小樽運河
六花亭と北菓楼は隣同士

私は北一硝子とか小樽オルゴール堂を見た後で、六花亭に寄りお菓子を買って送ってもらおうと思ったら着くのが5月1日とのこと。
それじゃあ人間の方が先に着いてしまって意味が無いので、詰め合わせのみ送ってもらうことにして金を払い、頼んでくる。
北一硝子とか小樽オルゴール堂は運河沿いにも何軒か店が有る。ガラス製品は良いと思うものは値が張って手が出ない。
切り子なんかは特にそう。ベネチア美術館あたりは高価な作品が多く、数万円単位の作品も有って眺めるだけ。
結局、北一硝子では携帯のストラップに付けるスズランのガラス細工を買ったのみ。

「こぶしや」という革製品を売っている店にも入ってみたが値段的に手が出せず(買えない金額ではないものの、個人的には手が出ず) 見ただけで出てきてしまった。
それ以外にも魚介類を売っている店とかも覗いてはみたものの、結局は何も買わず。

旅の途中なので買っても持ち歩くわけにも行かず、送ってもらうことは可能だが何も買わなかった。

次に隣に有る北菓楼という、本店が滝川に有るお菓子屋で「果樹園の六月」という小樽限定のリンゴ入りのケーキを買う。
札幌行きの電車の出発時間が17時のため余裕を見て30分くらい前に戻れるように散策しながら駅に向かうが、気がついたら線路の上を越える坂の上。
来る時は、こんな場所は通った記憶が無いので道を間違えたと一瞬焦る。

見ると右手の方に電車が停まっているのが見えたので、あそこが駅かと判り一安心して戻る。

しかしコインロッカーの鍵と帰りの電車の切符を持っている弟が戻って来ない。このままだと帰るに帰れない...
心配していたら10分くらい前になって、やっときた。聞いたら同じように道を間違えたらしい。
やれやれ、これで帰れる...

小樽から札幌までの電車も指定席を取ってあったが、考えてみれば小樽始発の電車なのだから無理して指定席を取らなくても良いのだった... 
快速エアポート(小樽から新千歳)
特急スーパーおおぞら(札幌から釧路)

札幌で下りるのだが、ウッカリしていて新千歳まで乗っている気になっていて下りるのを忘れるところだった。
夕飯は何処で食べようかと考えたが、結局は札幌駅で駅弁を買った。私は幕の内とお茶を購入。
弟はカニが3種類入ったカニ飯の
駅弁。


札幌駅で買った駅弁
幕の内弁当

札幌で釧路行きの特急「スーパーおおぞら」に乗り換える。これは電車ではなく気動車。ディーゼルカー。
振り子式のせいか判らないが揺れ方が電車と違って違和感が有った。
オマケに石勝線で過去にトンネル内で事故が有ったことも有
るので、変な揺れ方をすると落ち着かなかった。

帯広に着くのは20時15分の予定だが、トンネル内はスピードを落としていたせいか10分遅れで到着。
今回の宿はルートイン。駅の左手の方というので探しながら歩いて行くと簡単に見つかった。

チェックインしたら二人分の用紙を出してくる。はてな? ツインで頼んだ筈だが? と思っていたら間違いに気づいたらしい。
部屋は3階。もう少し上の階なら無線をやるにしても良く聞こえるのだが、3階では全然聞こえない。
FM放送はガンガン入るがAMは弱かった。

チェックインした後で近くのコンビニ(セイコマート)に買い物に行くが、夜は冷える。上着が無いと寒い。
戻ってから風呂に行く。ここは温泉に入れるとのことで行ったのだが、浴室はカードキーが無いと入れない。

ウッカリ中に入った後でカードを持たずに出たら入れなくなり、女湯から出てきた人が親切に開けてくれようとしたが開かず。
男と女ではカードキーが違うためセキュリテイ上というか入れないシステムになっている。
そのため、中の人が出てくるまで外で待つハメになってしまった。ここの温泉はモール温泉のわりには色が透明に近いと思ったら、幕別から運んできているとのこと。
(循環式)市内のホテルでも自家源泉?の所も有るため、ここもそうだと思っていたのだが違った
ようだ。

風呂から戻って寝たが、駅が近いわりには静かだった。
朝も途中で目が覚めたりしたため、5時頃になって朝風呂に行き朝食が6時半からとのことで、時間になったら行ってみる。
食事はバイキングで7時頃に部屋に戻り、テレビを見て時間を過ごし8時過ぎにチェックアウト。

レンタカーを借りにトヨタレンタに行く。車はビッツだが、今回は何故か4WD車。色も普通は白か銀なのだが、今回はガンメタ。
出発して緑ヶ丘の兄の所に寄り、それから祖母の墓参りに寄る。
近所の家に久々に寄ってみるが畑に出ていたとみえて不在だったので、そのまま墓参りした後で更別の叔母の家に向かう。
墓には花が供えて有ったので叔父か誰かが墓参りに来たのかと思ったら、後で長兄の話で近所の人が時々花を供えて下さるとのことで感謝。

更別に着いて家を探してグルグル回り、やっと発見。同じような家が多いので見つけるのも一苦労。
ここで叔父と従兄弟に会い、1時間ほど居た後で帯広に向かう。
途中で昼食にしようと思ったのだが道を一本間違えてしまい、街中ではない所を走ったようで食事をするような店も無く市内まで来ててしまった。

緑ヶ丘で兄を下ろし、食事処を探すが意外に無くて最終的に競馬場まで来てしまったので、話のタネに「ばんえい競馬」でも見て帰るかということになって入ってみた。
「とかち村」という競馬場に隣接した施設の中は何処も混雑。

食事処は皆、混んでいて30分待ちとか言われたので出てきてしまった。とりあえず話のたねに、ばんえい競馬でも見てみようと思い競馬場に入ってみる。
入場料は100円。馬券は買う気は無く、競馬を見るだけ。入り口の前には予想屋も有ったし、競馬新聞と
思われる物を手にレースを見ている人も...
天気が良いせいか、結構家族連れも見掛けた。しかし、見るとレースが始まっていて、
あっというまに終わってしまった。
コースは直線で大小2箇所の坂が有るだけ。
 
帯広競馬場の入り口(入場料は100円)
坂を越えたところ

局、競馬場の中の食事処で豚丼を食べた後でもう1レース見る。ばんえい競馬は現在は帯広しか行われていない世界中でも、ここしかない競馬とのこと。
かつては旭川等、道内の他の場所でも行われていたのだが、今は帯広だけ。農耕馬に橇(そり)を引かせ
て着順を競う競馬。
コースは短く、途中に大小二つの坂が有り、坂を越えるのが見どころというか勝負の別れ道のような感じ。

砂埃が上がる。坂を上るのが一苦労のようで、立ち往生する馬もいたりする。
長居をしていても仕方ない(馬券は買っていない)ので
叔父の家に向かう。
予め連絡をせず、当日に連絡しての訪問だが...

叔父の家で夕食をご馳走になり、それから叔父の案内で3回忌を終えた叔父(父の次弟)の家に線香を上げに寄る。
こちらも連絡無しで行ったので食事時。
線香を上げて早々に引き上げることにしたが従兄弟も体調が良く無いとのことだったので、
お大事にと言って帰ってきた。

叔父を自宅まで送り届けてから宿に向かう。ここ数年、すっかり定宿になってしまった緑ヶ丘のサウナホテル。
お世辞にもキレイとは言えないのだが、安いのと車を停めるのに駐車場が広いとか親戚宅にも行きやすい等のメリットが有って昨今は定宿になっている。
風呂は温泉だが、朝は残り湯なので風呂好きには朝風呂が温くなってしまって今一つなのだが..ここはモー

ル温泉で茶褐色、ヌルヌルする感じ。

朝は5時頃に起きて朝風呂に入ってくる。そうしたら既に入っていた人が居た。
風呂に入った後で7時から朝食。ここは和食の定食で、牛乳が出てくる。

8時過ぎにチェックアウト。とりあえず隣町の音更町にあるスズラン公園に行く。
この時期、見るような物は無いのだが、エゾリスが居た。木は柏の葉が枯れた物がある程度。
そういえば生家の近くにはシマリスがよく出没していたっけ..


スズラン公園にいたエゾリス(枯れ葉は柏の葉) 

スズラン公園を散策した後で音更の道の駅に行ってみるが、9時半じゃないと開店しないとのことで自販機で缶コーヒーを買って飲んだのみ。
開店まで待っても居られないので帯広市内に戻ることにし、緑ヶ丘まで戻る。

動物園でも寄ってみようかと思ったが、入っても仕方ないというので傍にある野草園に寄ってみる。

ここは入場無料。アズマイチゲ、水芭蕉、カタクリ、福寿草、座禅草、フキのとうが咲いていた。エゾトリカブトも有って、見るとセリに似ている。
先日、セリと誤って食べて中毒を起こしたというニュースが有ったが、知らないと見間違うかもしれない。トリカブトは根に
猛毒が有ってアイヌが狩猟の際に使っていたと聞く。 
水芭蕉
カタクリ
ふきのとう
ネコヤナギ
座禅草
エゾトリカブト
アズマイチゲ
福寿草

それ以外にも笹だとか生家の近くに有ったような草木が散見され懐かしくなった。
道端にはネコヤナギが生えていて、この時期には
有ったなぁと感傷にひたってきた。

野草園を出てから稲田の友人の家に寄る。今回はポータブルナビに登録してあったのでスンナリと到着。
小一時間居てから出発。何処に行くか決めていなかったが、とりあえず広尾国道を走り愛国まで来たので愛国駅に寄ってみた。

愛国駅は旧国鉄広尾線の駅で「愛国から幸福」の片方でありながら幸福に比べると人気薄で、あまり観光客もいないのが寂しい。
中に入ってみると幸福駅ほどではないものの、伝言等を貼るコーナーが出来ていて切符や名刺等が貼られていた。
幸福駅とは違い、こちらは一定期間を過ぎると処分されるとのこと。 
愛国駅のプラットホームには9600型のSLも有り
伝言板? 色々な紙が貼られるようになった

天気が良いせいか駅前の売店もやっており、久々に幸福行きの切符等の土産を買ってきた。それでも他に客はいなかったが...
駅舎の脇には桂由美の「恋人の聖地」なるプレートが置かれていてビックリ。
愛国駅がもっと賑やかになれば嬉しいが、反面、何だ
か商業的に利用されているような気もして複雑な気分だった。


愛国駅前は幸福駅と違って閑散としている

愛国を出た後で大正の街中を通り今度は、もう一方の幸福駅に寄ってみる。道路を走って行くと左手に電車(気動車)の車両が見えてくる。
毎回のように寄っているので、それほど変わりばえもしないし感動も無い。

土産物も、それほど変わらないので買いもせず。
土産物屋で石を眺めていたら、訊いてもいないのに店主が「外国の石」だとか「昨
日は結婚式が6組も有って、市長が来た」とか話してくれた。


幸福駅(中央の建物・右は売店)

幸福駅を後にして中札内の道の駅に向かう。中札内といえば「花畑牧場」とか「六花亭」の美術館村とか有るが、今回は寄らず。
花畑牧場は個人的に経営している人間が好きじゃないので行かないのだ。
(生まれが道産子じゃ無い人間が、道産子のようにしているのが
気にいらないというか、あんな訛った喋り方をする人間が道産子だと思われるのが迷惑なだけであるが...(苦笑))

中札内の道の駅は相変わらず混んでいる。これといって名物が有る訳でもないのだが...?
ここで昼食を摂る。ハンバーグ定食を食べ、それから土産にマグネットのシートで道の駅のグッズと皆畑牧場のキャラメルを話の種に買う。

道の駅を後にして空港に向かい、手前に有るレンタカー屋にレンタカーを返却。そこから空港まで送ってもらう。

空港に着いて自動チェックイン機でチェックイン。
二階に上がって土産物を買う。「白い恋人」も売っているが、帯広出身の私としては六花亭か柳月以外の選択肢は無い。
(他にも帯広のお菓子は有るのだが、個人的に買うのはこの二社のみ)

職場や家の土産を買い、手荷物が増えてしまったので別の店で手提げ袋を買った後で一階に戻って手荷物にして預ける。
それから手荷物検査を受け、搭乗口に向かう。

搭乗ロビー中で持って行ったトランシーバーでエアーバンドを聞いてみたが、あまり良く聞こえず。
14時過ぎの便で定刻になって出発。帰りの機材はB737の500とのこと。
途中、少し揺れたが定刻に羽田に到着。

途中でANAのジャンボが停まっていたので珍しくなって写真を撮ったりしてから手荷物を引き取りに行ったら、丁度タイミング良く出て来たところだった。
手荷物を引き取って出たが、昔と違ってか航空会社が違うせいか判らないが手荷物引き取りの確認をする人間

も居らず煩わしさは無いものの、これじゃ他人の荷物を持って行っても判らないと不安になってしまった。

それからモノレールに乗り換え浜松町でスイカの残りが心配でチャージ。見たらモノレールの電車代も残っていなかったようで、チャージして正解だった。
あのまま改札を通ろうとしたら通行止めになるところだった。(前回、50円不足で通れなかった経験が有るの

で)

それから上野に出て高崎線に乗り換えて帰路につく。
19時過ぎに熊谷に着いたら下が濡れており雨かと心配したが、それほど降
ってもおらず無事に帰宅。思ったよりも暑くて疲れました。

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