鳴門・大鳴門橋と渦潮

JR鳴門線・鳴門駅(平成13年3月)

平成13年の3月、仕事の関係で5日間の連休が取れたので2泊3日で四国に旅行に出かけた。その最終日が鳴門。
鳴門といえば渦潮。恥ずかしい話だが鳴門の渦潮というのは年中見られる物だと思っていたら、そうではなく
干潮と満潮の時だけ。
それも時期によって大潮の時が一番大きな渦潮が出るんだそうで、私が行った時は小潮と
いって最も渦が小さい時期。
駅等の観光案内所みたいな所に行けば渦潮の潮見表が有るので、それを見て行け
ば間違いは無いだろう。
出来ることなら「大潮」の時に行くのがベター。

とりあえず渦潮はダメで元々と思って、それ以外の大鳴門橋だとか架橋記念館やエスカヒル等の周辺の施設を見てくることにして出かけた。

2日めは高松から高徳線の各駅で池谷まで。所々、電車の待ち合わせなどが有って2時間くらい掛かって池谷で乗り換え。
鳴門線の列車は見ると電線が無い。つまり気動車(ディーゼルカー)なのである。
それでも通勤・通学の
時間帯のせいか四輌編成。幸い座ることが出来、終点の鳴門まで行く。

こちらの車両は乗り降りの際に人間が一々、手で開け閉めするのである。首都圏じゃ考えられない話でカルチャーショック。
鳴門駅に着いてみると、小さい駅。電車からして気動車だから、あまり期待はしなかったが小さな街のようだ。

改札を抜け今日の宿を探す。夕食を食べて行こうかとも思ったが宿でも食事の出来る所は有るだろうと思って宿に向かう。
地図によるとジャスコの通りに有るらしい、それとなく歩いて行きふと見ると「ファーストシーズン」という
看板が見えて一安心。
19時前にチェックインし、エレベーターに乗ると良い香り。エレベーターの中に芳香剤が置
いて有る。
今までビジネスホテルやシテイホテルに色々泊まったが、こういう所は初めて。

宿で食事をしようと思ったが中に有るレストランは休み。話では20時半までは営業の訳なんだが..
仕方ないので外に食べに出たが、すぐ近くに有る店は閉まっていた。(翌朝見たら17時には閉店とのこと、バカに早いんじゃないの?)
色々と周辺を見て歩いたが食事の出来る店は少ない。あまり裏通りに行くのも不用心な気が
して気が進まず。
商店街も意外と食べ物屋は無い。文房具屋が有ったので出の悪いボールペンの代わりに2色ボ
ールペンを買った後で歩いていると奥に入ったところにパン屋が有った。
買って帰って宿で食べるのも侘し過ぎる
ので買わなかったが、後でガイドブックを見たらお勧めの店だったと知り、失敗したなぁと思う。

それ以外にも、有っても寿司屋とか炉端焼き、居酒屋等の店ばかりで、私のように飲まない人間には敷居が高い。
そのうち、やっと焼き肉屋をみつけて焼き肉定食とビールを頼み、夕食にありついた。

夕食を摂った後でジャスコに寄ってみた。遅くまでやっていると思ったら22時ころまでやっているとのこと。
ツマミ等を買って、宿に戻る途中で本屋に寄って時間潰し用に小説を買う。宿に戻って缶ビールでも飲もうかと思ったが生憎と小銭の持ち合わせが無く、また外に出るのも億劫なので安い発泡酒でガマンした。

翌朝は7時から朝食が食べられるとのことで、食べに行ったら私以外には誰も居なかった。土曜日なので皆ゆっくりしていたのか、それとも朝食を頼むような宿泊客が居なかったのかもしれないが..
朝食は和食と洋食の定食、それに軽いモーニングのようなセットが予約時に選べる。私は和定食(800円)を頼んでおいた。ご飯は茶碗だが、お代わりは自由なので気兼ねなく食べられる。
もっともバイキングじゃないのでオカズ のお代わりは無いけど(笑い)
コーヒーを飲もうかと思ったが一万円札しか無く、200円のコーヒーを頼むのに気が引けたので飲まずに出てきた。

7時45分ころチェックアウト。駅に行き、小銭が無いので駅の売店で鳴門名物?の「さつま芋」を象ったお菓子を土産に買い、コインロッカーに荷物を置いてカメラとガイドブック等の必要最低限の物だけを持って出る。
駅前の自販機でコーヒーを飲もうと思ったらカップのしか無く、仕方なくカップのホットコーヒーを飲む。

バス停に行って鳴門公園行きのバスの時刻を見るとタッチの差で出たところ。次のバスは8時20分頃まで無し。
四国は暖かいかと思ったのだが、この辺りは思ったほど暖かくなかった。肌寒い中を20分以上バスを待った。

バスが来て鳴門公園まで行く。約20分で300円。途中、渦潮を見る観潮船の港とかも寄る。
終点の鳴門公園でバスを降り、エスカヒルという所に行き、土産に「すだち」の餅を買い、東洋一のエスカレーターに乗って展望台まで上がる。
300円だがエスカレーターは長くて乗っているだけで疲れてしまう。
ここの展望台は近
くにある架橋記念館のエデイよりも高い所にあり大鳴門橋を見るには打って付けの場所。有料の望遠鏡も置いてある。
下に降りるのは階段かエレベーター。1Fは土産物と軽食の店、2Fは地場物産品、3Fは大ホール、4Fはレ
ストラン、5Fはレストランと会議室、屋上は展望台。

エスカヒルの入場券

エスカヒル(全長69m、高低差34mと東洋一のエスカレーターが有る)

ここで何枚か写真を撮った後で大鳴門橋架橋記念館のエデイ(英語の辞書を引いたら「渦」のことだそう)に行く。
エデイの入場券と「渦の道」といって大鳴門橋を歩く道(有料)の共通券が880円。「渦の道」は入場券が500円だった。


渦の道の入り口付近(渦の見頃の時間が表示されている)

エデイはビデオだとか結構見る物が有り、ジックリ見ていると半日くらい掛かりそう。
他にも「うずまる」というシミュ
レーターも200円払えば乗れる。
3階には魚釣りのシミュレーションとか大鳴門橋を自転車で渡るシミュレーターが
有ったりして楽しめる。
釣りのシミュレーションは試してみたが全く釣れず。隣に居た人間は快調に釣っていたのに
何で??
自転車のシミュレーターはペダルを漕ぐと目の前の画面に映る気色が変わって、本当に走っている気分
になれる。


大鳴門橋架橋記念館エデイ
(手前は神戸淡路鳴門自動車道)

エデイの屋上からも橋が見える。エデイを11時頃出て、干潮が11時40分頃とのことで渦の道へ行ってみる。
大鳴門橋は途中まで渦の道を歩いて見ることが出来るが、渡ることは出来ない。渦の道は側面が網になっておりマトモに雨風が当たるので天気の悪い時は要注意。
渦の道の所々と、終点付近は床にガラスの嵌まった所が有り
渦潮を観察することが出来る。
一枚の大きさは1畳分くらいの大きさ。橋の上の全長は約400mで、所々に休憩出
来るようにベンチが有る。
終点の観察ガラスが有る所では中国か台湾か判らないがテレビ局と思われる、男女の
リポーターとカメラマンが来て撮影していた。


渦の道に有るガラスの床

私が行った時は生憎と小潮といって渦潮の規模が最も小さい時期なので、迫力に欠け、渦潮だか分からないままに戻ってきてしまった。
その後、食事をして展望台から見てみたが真上から見た訳では無いので渦潮が起きていた
のか判らなかった。
食事は橋の近くの千畳敷という場所の近くに有る土産物屋(うづ乃家)で摂った。

刺身定食を頼んだが鯛は鳴門鯛というくらいでプリプリしていて美味かった。
あとはワカメも特産とのことで、これも
酢の物や刺身にタップリと付いていた。
小鯛の甘露煮とか蛸の酢の物等、美味かった。値段は1800円だったが、
他にはカレーやワカメウドンも有る。 
千畳敷から大鳴門橋を望む
鳴門の渦潮(小潮のため迫力に欠ける)

その後、お茶園跡という所にも上って見た後でバス停に戻る。
12時過ぎのバスに乗ろうとすると運転手が『スカイラインまわりだけど』と言うので『駅まで行くんでしょ?』と聞くと、
行くと言うので乗った。
走り出して見ると様子が違う。これは「鳴門スカイライン」を通る、遠回りをして行く路線だっ
た。
どうりで来た道とは景色が違う訳だ。(苦笑)小鳴門新橋(小鳴門海峡に掛かる橋)等を通る。


お茶園展望台から大鳴門橋を見る

でも、秋とかだったら風景が楽しめそうな山の中を走って行く。普通の市内ルートなら20分くらいの所を30分掛かって12時半頃、駅に到着。
所用時間は約30分で料金は540円と通常の倍近く。それにしても知らない所を走って
いる時には本当に駅に着くのか心配してしまった。
時間に余裕が有ったから良いものの、ギリギリだったら蒼くなる
ところだった。
これから行かれる方は要注意ですぞ(^^;)

東京行きの便には2時間以上も有るので何処か、行こうかと迷ったが特に行きたい場所も思いつかずタクシーで徳島空港に向かう。
15分くらいと、思ったより早く着いてしまった。タクシー代は1,670円。空港のカウンターに行
き、航空券を買うのに自動チェックイン機を探すが見当たらない。
カウンターの予約の所に行き、チケットレスで予
約した旨を話し、航空券を発券してもらう。
私のクレジットカードは顔写真入りなので気恥ずかしい。本人の確認に
は最高なんだけど..

14時40分までには搭乗口に来てと言われ、とりあえず搭乗ロビーの有る2階に上がる。土産物を物色し、マスコットを買う。
食べる物は機内持ち込みの荷物になるし、あまり嵩張る物は買いたくないので買わず。

それから屋上の送迎デッキ(100円)に上がったが、海上自衛隊の小型機の発着しか見られず。
外は寒いので小
一時間居て降りてきてしまった。
それから手荷物検査を受けて待合室に行く。
中に売店が有るかと思ったが1軒し
かなく、あまり欲しいものは無かったが何点かお菓子類を土産に買う。
その後、東京からの便が10分ほどの遅れ
で到着。

隣にはJACのサーブ340Bか何かの小型機が着いていたので搭乗してから機内で写真を撮った。
乗って、ふと見ると高松行きで見かけたCAが1人乗っていた。路線が違っても同じ機になる場合も有るんですね。
奇遇じゃなくて機隅か? (笑い)

徳島空港(左手前に見えるのはJACのSAAB 340B)

機内のアナウンスでは東京は雨と言っている。嫌だなぁと心配したが、着いてみたら降って居らず一安心。
結局5
分の遅れ。バスで到着ロビーまで。やはりマイナー路線は時間が掛かる。(苦笑)
電車とかの乗り継ぎは余裕を見
ておかないと乗り遅れる可能性も有るので要注意ですね。
(以前、山形から千歳に飛んだ際に搭乗口直付けでなく
バスのため、指定券を取っていた電車に乗り遅れたという苦い経験が有る)

羽田からはモノレールで浜松町へ出、浜松町で小腹が空いたのでカレー屋に入りカレーを食べた後で京浜東北線に乗って上野に行き、上野から各駅で熊谷まで帰ったが、駅で切符を出そうとしたら見つからず改札で事情を説明していたらポケットの奥から出てきて無事釈放?された。しかし、一瞬焦りましたね。

色々と有ったが19時前に無事に帰宅。疲れた。
翌日は休養日にしておいて良かった。天気も雨だったし..良い時に帰ってきたと安堵した。

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