長崎は今日も雨だった

ホテルの室内から見た長崎の夜景
2002年3月

平成14年の3月初旬、ふと思い立って九州でも行こうかと思い、検討した結果長崎に行くことにした。
長崎といえばハウステンボスが思い浮かぶが、個人的にはテーマパークのような人ごみは好きじゃないので長崎の夜景でもと思ったのだが..

まずは足を確保することにして航空券を手配。インターネットで検索してみた結果、個人的に好きなJASを使うことにして便を決定。
夜勤明けで帰ってきて出掛けるとすると午後の便になる。羽田発13時45分の便にし、あとは料金が問題。
往復とか色々と検討した結果、便を限定したものが一番安そうなのでこれにした。その代わり、変更するとなるとキャンセル料や手数料が高くなるというデメリットも有るが..

帰りはあまり帰宅が遅くなるのも嫌なので長崎を16時半発にする。これだと羽田到着が19時頃。帰宅は20時過ぎなのでゆっくり出来ると思ったのだが..

宿は例によって「旅の窓口」から探し、わりと評判の良さそうな「ホテルモントレ長崎」に決定。
ここはオランダ坂とかグラバー園に比較的近い所。

当日は9時頃会社を出て10時前に帰宅。朝食を摂ってメールを見た後で出掛ける。熊谷からは新幹線で東京まで行く。
新幹線は自由席だが昼間の列車だし2階建てのMAXなので迷わず下に乗る。
上は景色が良いのだが空席は少なさそうなので、初めから下にした。これなら空席が見つけやすいので..
無事に座って東京まで。東京からは山手線に乗る。並行して走っている京浜東北線は下手をすると快速で浜松町には止まらないので..

浜松町でモノレールの乗車券を買い、それから航空券の自動発券機でチケットを購入。
予めチケットレスで購入してあり、予約した時点で代金は引き落とされているのだがクレジットカードを確認のため読み込ませる必要が有るのだ。
行きだけかと思ったら帰りも同時に発券してくれ、行きの便は既にチェックイン処理済み。

小腹が空いたので下に降りて立ち食いのソバを食べてからモノレールに乗る。出るところだったが1本遅らせて乗り、空港に到着。
空港ではやることも無ければ買う物も無いので、そのまま手荷物検査に行く。
手荷物検査ではバッグに入れていたフィルムの袋が反応したらしく、中身を確認されてしまった。

それから待合室に向かうが出発口を確認せずに行ったら下に降りる必要が有り、戻るハメになってしまった。
行く前に航空券を見て確認すれば良かったのだが、たまに乗ると忘れてしまう。
下に行ったら、搭乗ゲートではなくバスに乗る。
席はA300の主翼の上だが比較的エンジンに近い、前の部分なので景色もまあまあ見える。
昨年の席を確認したら、同じ席だった。(17Aとか18A)

定刻に出発。飛行機の中で少し寝る。長崎空港に着いたら曇り。長崎行きのバスを探すと出発間際で切符を買う間もなく乗せられた。
このバス、途中から高速を走るのだが、それでも約1時間。長崎市内では各駅停車になる。
バス代は予め乗車券を買うか、降りる際に支払う。片道1,200円だった。


空港バス

長崎駅に着き、帰りのバスの乗り場を確認しに行くと歩道橋の傍のバス乗り場とは違い、道の反対側の長崎県営バスターミナルという所。
てっきり駅前とばかり思っていただけに肩すかし。でも、場所を確認しておかないと明日困ってしまうから..

長崎の路面電車

それから平和公園に行こうと思い路面電車に乗る。この電車は何処まで乗っても一律、1回につき100円。
頻繁に乗り降りするなら1日券(500円)を買った方が安上がりだと思う。

松山町という所で降りて平和公園へ行き、平和記念像を見学。元々、ここは浦上刑務所が建っていた跡地とのことで今でも土台が残されている。
それ以外に各国から贈られた平和のモニュメントも有る。
平和公園の入り口
平和公園に有る平和の泉
平和公園に有る平和記念像

その足で原爆落下中心地碑を見学。近くには原爆投下時間を記した像が建っている。 
原爆落下中心地碑は花が絶えない
原爆落下中心地碑の近くに有る像
台座には原爆投下時間(1945.8.9 11:02)が記されている。被爆50周年記念碑で長崎出身の彫刻家富永直樹氏の作とのこと。母親が子供を抱いている姿。

その後でラーメン屋に入りチャンポンを食べる。
個人的な感想としては、味が薄いうえに麺が硬めであまり口に合う味では無かったが..(^^;)
餃子を頼んだら一口サイズの餃子が出てきて驚いた。

一口大の餃子

それから眼鏡橋に向かう。ここは蛍茶屋行きに乗って行くが、同じ名前の停留所が石橋行きの両方に有る。
公会堂前から降りて歩き、やっと見つけた。ライトアップされているがアングルが良くない。
場所を変えたりして何枚かデジカメで写真を撮る。この写真は橋の脇から下に降りる階段が有って、そこから撮ったもの。
袋橋?の方から撮ったもの。


眼鏡橋の夜景

眼鏡橋から賑橋(にぎわいばし)まで歩き、疲れたので宿に行くことにする。
大浦海岸通りで降りれば良いのを次まで行ってしまい、そこから歩いて宿に到着。
ここは長崎バスのターミナルの裏手。

チェックインして一風呂浴びたものの、夜景を見に行く元気も無くなり22時前に寝たものの、夜中に目が覚めてしまった。
ホテルの窓から見る夜景もキレイに見えたので、さぞかしキレイなのだろうけど..

それから5時頃に目が覚めてまた一眠り。モーニングコールをセットしてあったので7時に起き、顔を洗った後で朝食を食べに行く。
そういえば納豆を見かけなかった。やはり関西以西は納豆はマイナーなのかも? (^^;;)
朝食を摂った後で8時頃にチェックアウト。外は朝から雨。

とりあえずオランダ坂を見に行く。オランダ坂を歩いて行くと高校野球で有名な海星学園が有ったりした。
それからグラバー園に向かう。それにしても、やけに高校生が多いと思ったら修学旅行が有ったらしい。
グラバー 園で入場料の600円を払い、動く歩道というかスロープを2本乗り継いで旧三菱第二ドックハウス
(ここは一番高台に有るので港を見下ろすには最高の場所、他に帆船等の模型も展示されている)を見て、歴史の泉、旧長崎地
方裁判所長官舎、旧ウォーカー住宅、旧リンガー住宅、旧オルト住宅、旧スチイル記念学校、旧グラバー邸を見た後で長崎伝統芸能館を見てきたが、三浦環像と壁泉、プッチーニ像は見て来るのを忘れた。

自由亭という所は当時の洋食屋で現在は喫茶室とのこと。私が行った時は営業時間では無かったようだ。
リンガー邸は古いオルゴールが置いてあり、デジタル化されたオルゴールの音を聞くことができる。

長崎伝統芸能館には「くんち」の鉾だとか竜だとか山車みたいな物が展示されている。10分程度の映画も上映している。
ここでは郵便局から出張してきて記念切手を売っていたので50円の切手がシートになっている物を買った。
他には土産物を売っている売店も有り、クッキーや紅茶、絵葉書にアクセサリー類等の他、ここだけのオリジナル商品も有る。何故か、ここを通って園の外に出るのだ。グラバー園の近くには売店が有って土産物のお菓子やらカステラや鼈甲、ガラス細工等を売っている。
オランダ坂の入り口
グラバー園内の旧リンガー邸
スチイル記念学校
グラバー園の入場券
旧グラバー邸(工事中だった)

それから出島でも行こうかと思ったがボンヤリしていたら通り過ぎてしまい、戻るのも億劫なので原爆資料館に行くことにしたが、その前に近くに鼈甲会館というのが有ったので入って、土産にタイピンを買った。
それから資料館に 入る。

ここには色々と原爆に関する資料や被爆者の遺品が展示されている。原爆の模型(俗称ファットマン=太っちょと呼ばれる)とか、被爆した人が着ていた衣類、爆風で変形した瓦だとか建物の一部、溶けて一つになった硬貨類とか、中でも記憶に残ったのは被爆地に残されていた中身が黒焦げになったままの女学生の弁当箱。
この持ち主はどんな思いで亡くなっていったのだろうと思うと、何とも言えない気持ちになった。
長崎原爆資料館の入場券
シーボルト記念館の入場券
シーボルト記念館の隣に有る
シーボールト邸の跡地、胸像が有る

原爆資料館を後にしてシーボルト記念館に行くことにする。蛍茶屋行きで新中川という所で降りて看板を目印に歩いて行ったが、曲がる所を間違えたらしく、いくら行っても見つからない。
シーボルト通りと書いてあるから間違い無いと思っていたのだが、反対方向に10分近くも歩いていた。

シーボルト記念館の隣にシーボルト邸跡というのが有って、胸像が建っていた。シーボルト記念館に入りビデオを見た後で資料等を見る。
シーボルトの日本人の妻の名が「お滝さん」、よくオウムが「オタケさん」とか言うシーンが有るが、この元は「お滝さん」が訛ったものとか? 娘の「いね」は通称「オランダおいね」と呼ばれる女医。
シーボルトは「お滝さん」を「オタクサ」と聞き違えた?らしく、紫陽花に「オタクサ」という名前を付けたという。

シーボルト記念館を後にして、長崎方面に向かうが石橋行きに乗って築町で乗り換える筈が誤って正覚寺下行きに乗ってしまい、違う方向に行ってしまって思案橋で降りて乗り換え。
今度は間違わずに長崎駅に到着。しかし高校生がやたらと多く乗っていて降りるのに苦労した。
長崎バスターミナルで食事をした後で、予定より1本早いバスで空港に着いてチェックイン。
手荷物チェックを受けようとしたが高校生が多く待っているので売店で土産物を買う。

定番のカステラと他にお菓子を買ったりしたが、ふと見るとザボンが有ったので思わず買ってしまった。
(柑橘だが子供の顔くらい有る大きな物で、その昔長崎出身の叔父に貰ったことが有る)


これが長崎名物のザボン。大きさは直径が15cm以上も有る大きなもの。

高校生の列が途切れてから行こうと思ったら、何故か羽田のモノレールの乗車券を売っていた(券売機)ので買って手荷物チェックをして、待合室に行ったら東京行きの便が遅れているとのこと。
アナウンスでは上空の風が強くて降りられず旋回して待っているとのこと。
最悪の場合は欠航も有り得ると言われ、心配になる。 (事実、五島列島行きは欠航)  
雨に煙る長崎空港

予定では16時半発だが、予定時間を過ぎても到着しない。降りたは良いが、今度は出発予定が16時50分とか17時05分とか度々変更になり、結局飛んだのは17時20分。
乗り継ぎで千歳まで行く人も居たようでヤキモキしていた。
でも帰りは風の関係か、普通なら2時間近く掛かるのが1時間半くらいで着いてしまった。
それでも千歳行きに乗り換える人は余裕が無かったようで、乗り継ぐ人は最優先でバスに乗せてもらっていたが..

羽田からはモノレールに乗って浜松町に行き、そこで食事をしようと思ったが混んでいそうなので止めて東京まで。
東京からは新幹線に乗ってまっすぐ帰ってきたが、東京から自宅に電話して弟に迎えに来て貰おうと思ったら未だ帰っていないとのこと。
新幹線に乗っていたら携帯に電話が掛かってきたが席を立たないと話が出来ないし、困りもの。
熊谷に着いたら21時頃で疲れた。

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