旅行(金沢)
 
兼六園のことじ灯籠
 
以前から行ってみたいと思いながらも長野から、新潟を通って回り込むルートでは時間が掛かりすぎて断念してい た。
今年(’97年)4月になって『北越急行』の『ほくほく線』というのが開通して越後湯沢から4時間程度で行けると聞き、早速出掛けることにした。
夜勤明けで眠い目をこすりながら上越新幹線に乗って越後湯沢に向かう。
途中,何度も眠気を催し、眠ったら新潟まで乗り越してしまうと必死に眠気をこらえた。

やっと湯沢に着いたがホームに降りると風が冷たい。それもそのはずで近くに見える山は未だ雪化粧のまま。
駅の中に有るうどん屋で昼食を取り金沢行きの『はくたか』を待つ。よくよく考えてみれば1本遅らせても充分な時間だったので、早まったと思う。
折角来たのだからと菊水の「ふなぐち菊水」というワンカップの酒を買う。

1時間以上も待って、やっと『はくたか』が到着。
平日ということもあり当然のことながら自由席もガラガラで貸し切り
状態。定刻通り発車したが在来線で最も速い(140Km)と言われるだけに、驚くほどの速さである。

トンネルを通ったりしているうちに眠くなり、いつしか眠ってしまって気がついたら富山に入っていた。
知らないうちに2時間ばかり眠ってしまったようである。

金沢駅に着き宿を探す。宿に着きチェックインしてみると様子がおかしい。
何処かに電話していると思ったら、この場所ではなく裏に有る方だと言う。
同じ名称の宿でも本館と新館の二つが有るとのことで、私が泊まるのは新館な のに本館の方に行ってしまったという訳。
旅の恥は書き捨てというものの、あまり格好の良いものでは無かった。
宿は宿泊帳を見て電話して取ったのだが、たまにはこういう失敗も有るものである。(苦笑)

チェックインして荷物を宿に置き、駅の周辺を散策する。土産物等を眺めて回る。
夜になり食事をするべく駅の方に出掛け、とあるホテルの地下の居酒屋に入り金沢の郷土料理ということでゴリの 佃煮等を食べ生ビールを飲む。
料金は場所のせいか高めの気がした。

ホテルに戻って眠り、翌朝は駅のコインロッカーに荷物を預けバスに乗って兼六園に向かうことにする。
カメラを首から下げてバスを待っていると、隣に座ったオジさんが話しかけてくる。

何処から来たのか等と聞くので埼玉からだと答え天気の話し等をする。金沢はずっと天気が悪くて今日はやっと晴 れたとかいう話になる。
この近辺の人間は出掛ける時は傘を忘れないとも聞いた。
 
 
兼六園に行くには時間が早すぎるので、その前に石川動物園に行くことにし、卯辰山行きのバスに乗る。
動物園に行くと平日のせいか係の人間も窓口におらず慌ててやってきた。中に入っても客は私一人だけである。
季節のせいか、毛の抜けた動物が居たりして何とも痛々しい。久々に象だとかライオンを見て童心に返った気がした。
動物園を出てからバスを待つ間に卯辰山から金沢市街を眺めた。


石川動物園

それから金沢駅に戻るバスに乗って兼六園に向かう。兼六園は桜が満開で、料金所に行くと『祭日の為,無料開放』と書いてある。
うーむ『金沢の人は太っ腹だわい』と思いながら、これは儲け物と思って入場して見物していたら雨が降ってきてしまった。
止むのを待っていたが、止みそうも無いので諦めて外に出て土産物屋で安いビニール傘を買って再入場する。
有名な『ことじ灯籠』や赤松と黒松が絡みあっている『夫婦松』等を見るが、期待していたほどでは無く少々気落ちする。

 
黒松と赤松の絡んだ『夫婦松』

観光名所であるだけに団体客が頻繁にやってくる。ついでなので団体客に紛れてガイドの案内を聴きながら後を付 いて回る。『成巽閣』(せいそんかく)という所に入り色々と重要文化財等を見学してきた。
兼六園の隣?の伝統産業工芸館という所に入り見学。お昼を過ぎて一通り見回ったところで兼六園を後にし、県庁から歩いて香林坊という繁華街まで行き、ゴリの佃煮や川海老の佃煮,胡桃の佃煮等と饅頭等の菓子を土産に買う。
昼飯は大衆食堂風の店 に入り刺し身定食を頼み、ホタルイカや甘エビ等を食べてきた。

それから駅に戻り、駅ビル内にある「金沢百番街」で土産を買い求め、再び『はくたか』に乗って湯沢に戻り新幹線に乗り換えて帰宅した。
時間が有れば能登の方にも行きたかったが、今回はパスしてしまった。  

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