鹿児島旅行記

桜島フェリーの中から見る桜島

平成19年の3月、最初は予定に無かったのだが、ある旅行雑誌を見ていたら鹿児島の記事が有り、来年のNHKの大河ドラマが天璋院篤姫(てんしょういん・あつひめ、徳川13代将軍家定の正室)
に決まったとのことで、記事が 載っており、それを見て何故か「鹿児島」も良いかもしれないと思ってしまった。
今まで九州は長崎市しか行ったことが無いので、たまには九州で一番南に位置する県に行くのも悪くないと思った。

早速、善は急げとばかりに航空券と宿をNETで検索して手配。
航空会社はJALでもANAでも構わなかったが、乗り慣れているJALにし、宿は楽天トラベルから探して駅に近くて安い所に決定。
後先も考えずに行き先を決定したが後で考えたら春休みのピーク時で一番高い時に、よりもよって普通運賃で航空券を買ってしまったので失敗だった。

大体の行き場所はNETの観光地の検索で見当をつけ、翌日本屋に寄ってガイドブックを買って検討。
桜島は外せないし西郷隆盛の銅像とか水族館も見たい。
仙巌園(せんがんえん)という庭園と島津家の別邸だった御殿等も見てみたい、維新ふるさと館という所も駅から近いみたいだし見てみたい。
最低限、これだけは見ることに する。本当は黎明館等も見たかったが、生憎と月曜は休館ということで断念。

誕生日の前日、夜勤明けで風邪を引いたのか喉が痛く熱も有る感じで、オマケに雨まで降っているという悪条件の 中を一旦帰宅してから出発。
帰宅してから食事もそこそこに出掛けるが駅まで歩いて行くのも億劫なので弟に乗せ て行ってもらおうと思ったら出掛けた後で仕方なく歩いて行く。
幸い、雨は小止みになり傘も無くても良くて助かる。駅に着いて一泊で帰るため東京自由切符と東京までの新幹線の自由席の特急券を買って改札を通過。

少し待って新幹線に乗るが待っていた所が数少ない喫煙車両。私は煙草は吸わないので失敗だった。
乗ってからすぐに禁煙車両に移動。幸い空席が有って東京まで座って行けた。昔の200系の車両だったが空席は比較的有った。

東京に着いて山手線に乗り換え(京浜東北に乗っても良いのだが、以前乗ったら快速運転で浜松町に止まらなかったことが有ったので)浜松町で降りる。
それからモノレールの切符を買い、モノレールに乗ったら快速で羽田まで殆ど止まらず早めに着いた。

羽田で航空券を買おうと(チケットレスで購入済みだが発券する必要が有る)自動チェックイン機にカードを入れるのだが入れ方が悪いのか磁気データが読めないと言われ何度やっても、機械を変えてもダメ。
近くにいた係の女性に聞いてカウンターに行き発券してもらったが、こちらだと問題なくカードも読めてスンナリと発 券してもらう。
帰りの券も発券するか訊くので、一緒に発券してもらう。

席はレギュラーシートの最前列、中央の列の一番左。
航空券の手配をしたのが1週間くらい前だったので残りが殆ど無い状態だったし贅沢は言えないというもの。
NETで予約した通りだった。

手荷物検査等を終え出発ロビーで待つが、そのうち2番ゲート(だったと思う)の予定が、途中から13番ゲートに変更になったとアナウンスが有り、体調が良くないのにまた移動。勘弁してくれ...(;_;)

体調は良くないが薬を飲むためにカレーのセットを頼んで食べ、風邪薬を飲む。
体調が良ければカメラを持って飛行機の写真を撮りまくるところだが、熱が有ってダルくそれどころではない。
自分の乗る機が何やら絵が描かれた機で、写真を撮ろうと思っても重いデジカメの一眼レフを出す気力も無く手持ちの携帯で一枚だけ写したが、後で見たら撮影サイズが携帯の待ち受けサイズのためパソコンで見たら何が描いて有るのか分からない有り様。失敗した...(>_<)


行きに乗った飛行機だが゛何のペイントか忘れた

飛行機自体は777の200、J2と書いてあるから昔JASで使っていたレインボー777なのかもしれない。(未確認)
予定よりも出発が遅れて、最後の方になって乗り込む。

座席の前には液晶のモニターが付いており、ナビにもなるもの。
時々ナビのモードにしてどの辺りを飛んでいるのか 等と見ていた。
機内のアナウンスを聞いていたら鹿児島の気温は10度とのこと。関東と大差無いじゃないか、思ったよりも寒いぞ...

15時過ぎて鹿児島空港に到着。空港連絡バスに乗ろうと思い、バスを探す。運賃は1200円だったが、切符は空港の乗り場に有る券売機で買う。
殆ど席は埋まっていたようだ。鹿児島は緯度が低いせいか紫外線も強く感じる。
途中、高速道路を走り約40分で駅に到着。バスは南国バスだったようだ。

鹿児島中央駅近くのバスターミナルに到着し、そこから市電に乗って桜島に行くことにする。市電はワンマンカーで 降りる際はボタンを押して知らせる。
とりあえず市電の電停(ワンマンなので乗り場)を探して鹿児島駅行きに乗る。運賃は距離に関係なく160円だった。
市電の水族館口で降り、地図とニラメッコしながらフェリーの乗り場を探す。切符の売り場を探すが分からず。
運賃は桜島でと書いて有るのを見て、とりあえず乗ってみる。片道15分で150円。  
鹿児島の市電(路面電車)
桜島フェリー(片道15分で鹿児島港と桜島を結ぶ)

フェリーの中でカメラを出して桜島やフェリーの写真を撮る。思ったよりも広い範囲が写らず変だと思ったらレンズ が普段使っている18〜200ミリではなく、その上の28〜300ミリだった。
このレンズだとデジタルで使った場合には40ミリから450ミリ相当になるため広角側が不足してしまうのだ。
昨年の秋にソフトボールの試合を撮って以来、交換するのを忘れていたのに気づかず失敗だった。
カメラを入れる際に確認しておけば良かった..

桜島に着き改札で運賃を払う。小銭が無い場合は両替機が有り、この両替機は50円を2枚の組み合わせで両替してくれる。
桜島に着いてみたものの、17時を過ぎてしまったため、近くでは見る所も無い。
土産物でも買おうと思ったが開いているものの店員の姿も見当たらず、開店休業状態。
何か食べようと思ってもコ ンビニくらいしか見当たらず歩く気力も無いので何も買わずに帰りの船に乗る。

フェリーを降りて、また水族館口から歩いて市電に乗り宿の有る高見橋という所で降りる。
宿は市電の電停の正面で無事に到着。宿にチェックインした後で胃の調子が悪いためフロントで薬屋の場所を訊くと隣のダイエーの一階に有ると言うので出掛け、症状を話して胃薬を買う。
ついでにカメラ屋が有ったのでレンズ付 きのフィルムを買う。
それから宿に戻り、胃薬を飲んだ後で食事をしようと和食レストランに行くが思ったよりも狭く席 も殆ど空いてない雰囲気なので入らず。
別のレストランは肉類が中心のようで胃の調子が良くないので入らず。
結局、中華のレストランでエビチリのセットを頼んで食べる。
何か、コースみたいなのが有れば良かったのだが、体調が優れずあれもこれもと頼む気力も無く..

食事の後で部屋に戻り風呂に入る。
本当は駅の近くに銭湯が有り、鹿児島市内の銭湯は温泉だというので入りたかったのだが風邪で喉は痛いし熱は有るし、胃も調子悪い状態で歩いて風呂に入りに行く体力、気力も無く..

風呂を出てから、早めに寝たが近くで道路工事をしていたらしく22時頃になって音で目が覚めてしまった。
単調な音なら気にならないのだが、音が上の階から水でも漏れているような音だったので気になってしまって..

23時過ぎには収まったが、熟睡できず目が覚めたら持参したラジオを聞きながら寝ることの繰り返し。
ベッドもクッションが効きすぎて気になって余計に眠れず。

朝は7時頃に目が覚め、7時半頃に食事に行く。バイキングだがメニューは思ったよりも種類が少なめで一寸物足りなかった。胃の調子が悪いので珍しく牛乳を飲む。普段ならコーヒーを飲むところだが今回は止めて牛乳にした。

8時過ぎに宿をチェックアウト。あまり早く出ても開いている所は無いし、仙巌園なら8時半からとはいうものの、足 が無いため市電に乗って西郷隆盛の像を見に行く。
朝日通りという所で下車し、そこから歩いて見に行き写真を撮る。城山も歩いて行けるようだが時間が掛かりそうなので、そんな気力も無く断念。
シテイビューという市内巡回バ スを待って仙巌園に行くことにする。シティビューに乗って車内で一日乗車券を600円で買う。
月曜でなければ近く に西郷南州顕彰館というのが有って、ここも入ってみたかったのだが..  
鹿児島シテイビュー(城山・磯コース)
西郷隆盛の銅像(陸軍大将の軍服姿)

これはスクラッチ式になっていて、使う日の部分を削り取って使うのだ。
また、この券を見せることで提携している施設では入場料が割引になるという特典が有り、運賃以上にメリットが有るのでお勧め。
途中、城山にも止まったが降りて見ていると次のバスが来るまで30分は待たなければならないので降りず。

仙巌園(別名を磯庭園)に着き、入場券を買う。御殿コース(島津家の別邸の見学で、最後にお菓子と抹茶のサー ビス有り)で百円引きだった。他にも2、3枚入場券をくれたと思ったら資料館?の尚古集成館等の分だった。
仙巌園の中ではヒカンザクラや山桜が咲いていて、やはり南国だと実感。  

鶴が羽を広げたように見える鶴灯籠
日本初のガス灯籠
仙巌園の庭園
山桜も咲いていた

薩摩切子の展示だとか屋久杉を使った工芸品等の売店も有ったが、高くて買えず。安い小物だけ土産に買う。
レストランや団子等の売店等も有ったが入らず。庭そのものは、あまり見事と思う物は無かったが鶴灯籠(日本で 初めてのガス灯籠)等は珍しいものだろう。
他にも水力発電で、自家発電をして邸内の電気を賄っていた等と聞くと 流石は島津の殿様は進んでいたと思う。
桜島と錦江湾を借景にしたと言う意味では良い設計かもしれない。
曲水の庭は水があまり流れておらず、一寸ガッカリ。紫色のツツジは見頃だった。売店で名物の「かるかん」の饅頭を買う。
尚古集成館や別館は時間に余裕が無く、駆け足で見てきた。  
ハヤトミツバツツジ(曲水の庭周辺に咲いていた)
カンヒザクラ

仙岩園を出て水族館に向かう。途中、石橋記念館という石橋を復元した記念館も有り、時間が有れば寄って見た かったが残念だった。
水族館で回遊水槽ではジンベイザメが泳いでおり、あらためて大きさに感嘆。
(あのサイズでは小さい部類だろうけど..)

レンズ付きのフィルムで写真を撮ったが帰宅して現像に出したら殆ど写っておらずガッカリ。考えてみたらオマケみ たいなレンズだからASA400のフィルムでもフラッシュ無しでは難しい訳だ。
まだデジカメで撮った物の方がマシに 写っていて失敗した。
(ラッコを撮ろうと思ったが底の方を泳いでいて、上手く写らず)
マンボウも居たとのことだが見損なってしまった。イルカのショーも有ったが時間の関係で見なかった。
映像は途中から見たが立体で、また最初から見ようと思ったら入れ換えとのことで出されてしまい、結局見ず終い。
土産に何か買おうと思ったものの、どうにも食指が動かず何も買わなかった。  
煙を出している桜島(水族館から)
鹿児島水族館の入り口
イルカ


クラゲの水槽も有る

水族館を出てフェリーターミナルの中の食堂で昼食を食べようと思ったら刺身定食はシケで魚が入らず×。
焼き魚 はイワシだけとか言うしご飯物は諦め、食べたことが無い皿うどんを頼んだらウドンとは名ばかりの堅ヤキソバみたいのが出てきて食べられず。
(胃の調子が悪いので胃にもたれそうな麺は勘弁)

その間にも職場の同僚から電話が掛かってきて、何かと思ったら帰りに羽田で「東京ばな奈」というお菓子を買ってきてくれと頼まれるし...(ため息)

水族館を出て帰りのバスの時間を確認したら時刻を過ぎており、既に行ったものと思って書き物をしていて顔を上げたら行った筈のバスが...
気がついた時には動きだしてしまっていて乗れず。
(7分も8分も経って、そりゃあ無 いよ..)後で考えたら市電に乗った方が本数も多いし、時間も殆ど正確だと気がついた。シテイビューしか頭になく失敗した。
ここで何もせずに30分以上も待ちぼうけ。

それから駅に戻り、維新ふるさと館を見に行く。途中に大久保利通の銅像が有るというので、脇に入るのかと思っていたら高見橋という橋の脇だった。そこから川に沿って歩き、到着。映像を見ていたら終わったのが15時。
空港行きのバスが発車するのが15時20分なので慌てて駅に戻り、バスの乗り場を探す。南国バスで、南国バス の会社の建物だった筈と記憶を便りに行き、乗り場を探し切符を買う。
折角だからと焦りながら土産にボンタン飴を買う。そうしたら空港バスは5分遅れでやってきた。


高見橋の脇に立つ大久保利通の銅像

空港に着き、チェックインすると席は予約通りで良いかと訊くので満席だろう? と訊くとレギュラーシートの最前列 の右の窓側が空いているというので、そこに変更してもらう。
出発フロアーに有ったラーメン屋で黒豚チャーシューメ ンを食べ(1160円と結構なお値段、トンコツ味)手荷物のチェックの後で売店で土産物を買う。

サツマイモで作ったスィートポテトだとか、きんつば等を買う。
職場には日持ちのするサブレの「さつまどり」というの を買っていく。
帰りの便も少し遅れて出発。窓側の席なのでレンズ付フィルムで何枚か写真を撮る。
これなら一眼レフのカメラも持ってくれば良かった...

機内で音楽を聞こうと思ったら備え付けのヘッドフォンの左耳が断線していたのか聞こえず。
CAに頼んで交換してもらうことも考えたが、無くても困る物でもないので聞くのを諦めてウトウトする。
途中で目が覚めたら外はスッカリ 暗くなっていた。
今回の機材は同じ777の200、J2だが普通の塗装だった。CAのチーフは男性。
ANAや他の航空会社でチーフパーサーが男というのは記憶にない。(^^;)
それにしても私の前に座っていたCAはかなり長身だった。(170cmは有ったかも?)

羽田に着いて、手荷物も預けてないのでそのまま帰り。
同僚に頼まれた東京ばな奈を探すが到着フロアでは見当 たらずモノレール乗り場のフロアで見つけて買い、モノレールの切符を買うのも億劫でスイカを使って乗ってから東 京自由切符で天王洲アイルからは乗れたことに気づく。
しかしスイカでは一旦降りて東京自由切符で改札を入り直 す必要が有るため断念。

浜松町から東京に行き、新幹線に乗るがこれもダイヤの乱れで遅れてくるし最初から最後まで時間通りに行かなかった。
結局、20時半過ぎに熊谷に到着。熊谷は風が吹いていて寒く、やはり鹿児島 の方が暖かかったと実感。
それにしても体調が悪く、疲れに行ったようなものだった。

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