平成20年の1月、旅行雑誌を見ていたら呉の大和ミュージアムについての記事が載っており、興味を持ったので出掛けてみた。
時は1月25日、大寒の時期で寒い中を夜勤明けで新幹線に乗って出発。
飛行機に乗ることも考えたが時間的に大差は無いのと、良い時間帯が無く現地に着くのにそれほど差が無いため新幹線で行くことにした。
駅に着いて切符を買う。呉まで行くのだが途中、広島で降りるかもしれないので広島まで往復切符と新幹線の特急券を買う。
東京までは指定席に乗っても仕方ないと思い自由席。東京からは「のぞみ」の
指定席を取る。
これだけで切符代は31,000円くらい。
11時20分の新幹線、MAXたにがわ(二階建て)に乗りこむ。16両編成で二階建て、しかも下に乗ったのに意外と混んでいる。
空いていそうな所を見つけて座り東京まで。
東京に12時に着き、そこからは広島まで「のぞみ」。12時13分発で16時19分着。約4時間の乗車。
とりあえず売店で弁当とお茶を買って乗り込む。ゆっくり寝ても大丈夫なように窓際に指定席を取った。
持参したラジオでFMを聞きながら弁当を食べる。
よく見ないで豪華そうな弁当(1,300円)を買ったのだが、ご飯は少なめで途中で腹が減ってしまった。
さすがに4時間も乗っているとお尻が痛くなってくる。
夜勤明けなので眠くなるかと思ったが、そのわりには眠くならず小一時間寝ただけ。
途中、関が原か何処かと岡山か何処か、二カ所くらい雪で白くなっていた所が有ったのを見て広島に到着。
思ったよりも寒い。広島で降りて何処か見ようかとも思ったが、億劫になったのでそのまま呉に向う。
呉線に乗るが、これは通勤ライナーという快速。矢野という所までは広島と同じ料金。電車の中で車掌が来たので乗り越しで清算してもらう。
差額は320円だった。(広島で降りると480円になるので、そういう意味では降りなくて正解だったかも?)
呉について改札を出て、宿を探すが初めての土地なので場所がよく判らず、探し回っているうちに駅に戻ってしまった。
後で考えたら線路に沿って真っ直ぐ歩けば良かった..
とりあえず駅に戻ってしまったのと、腹が減ってきたので17時過ぎで夕食には早いもののラーメン屋に入って食事を摂る。
それから気を取り直して歩いて行くと、NETで見た宿の建物が見えてきた。
チェックインの前に夜食とツマミを買いに周辺を探し、コンビニが有ったので寄ってサンドイッチとツマミに割きイカと缶コーヒーを買ってチェックイン。
ビジネスホテルということで、こじんまりした宿。
支払いを済ませ部屋に入るが、値段相応というか、エアコンとか老朽化していて驚く。
線路際なので電車が通ると結構うるさい。
駅の傍に大和温泉物語という温泉が有るそうで、本当は行きたかったのだが暗くなって地理不案内な所に行くのも気が進まず諦めて部屋の風呂に入り、久々に缶ビールを飲む。
割きイカを食べたら虫歯が痛みそうで慌てた。
エアコンはボロボロで使う気にもなれず、そのまま寝るには寒いので毛布を掛けて寝た。
朝は部屋に目覚ましが無いため携帯の目覚まし機能を使って起き、7時頃に朝食に行く。
朝食はサービスとのことで期待はしなかったのだが、普通に和食の定食が出た。
海上自衛隊呉資料館(通称「てつのくじら館」)に行くことにし、早いが歩いて出かける。
途中、大和ミュージアムの駐車場(「俺たちの大和」の撮影で使ったセットが有るという所)が目に入ったので寄ってみたが、時間が早くて開いておらず仕方なく休憩所で時間をつぶす。
その後、大和ミュージアムの周りや「てつのくじら館」の周りを見て写真を撮ったりして開くまで待つ。
9時頃になって「てつのくじら館」が開いたので入る。ここは無料だが、混雑する日は整理券を配って入場制限をするそうだ。中は海上自衛隊の歴史や機雷の種類、掃海等についてとか潜水艦についての展示等。色々と見ていたら1時間以上掛かった。
最後に本物の潜水艦(退役した「あきしお」という潜水艦)の中を見学。中は意外と広いものの、天井は低く背の高い人だと頭をぶつけそう。
私のように170cmくらいの人間でも頭上が気になった。なお、
退役した艦とはいえ艦の心臓部の撮影は禁止とのこと。
土産物のコーナーでタイピンや携帯のストラップと「海軍さんのコーヒー」等を土産に買う。
帽子(部隊名入りのキャップ)でも買おうと思ったが意外に高い。(3千円くらい)なので買わず。
「てつのくじら館」を後にして大和ミュージアムに行く。こちらは随分と客が多い。
券売機で入場券を買う。500円なのだが特別展をやっているとのことで、内容も確認せずに共通券(700円)を買ってしまった。
後で考えたら呉探訪バスの一日券(400円と1,000円?の二種類有る)を買えば割引になったとのことで失敗したと思う。
特別展は呉ゆかりの童謡作曲家とアララギ派の詩人の企画展だったみたいだが、あまり興味の有る内容ではなかったので失敗したかも..
最初、呉の歴史の所から見て行くようなのだが大和の1/10の模型から見てしまい、零戦(62型)や人間魚雷の回天、隊員の遺書等のコーナーを見て三階まで上がり、呉で作られた艦船の模型等を見て体験コーナー等を見ているうちに外に出てしまい、これしか見る物が無いの? って感じだった。
(全部見るのに2時間コースという話だが30分くらいで見終わってしまったので)後で再入場すれば良かったのだが、土産物コーナーで小物の土産を買う。
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大和ミュージアムの道路を挟んだ反対側に有る呉探訪バスのバス停に行って、乗ろうと思ったが小銭を使ってしまったので近くに有るショッピングセンターで何か食べてと思ったものの、店を探すのが億劫になってしまい何も買わず。
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朝、来るときに見られなかった映画で使ったセットを見てから土産に紅葉饅頭を買い。それから大和ミュージアムに戻ろうかとも思ったが億劫になって駅に戻ることにする。
駅まで戻り、お昼には早いものの食事をして一日切符を買う。
一回が150円なので三回乗れば元は取れる計算。後で知ったのだが、途中でも一日券を売っている所が有ったとのことで、無理に駅に戻らなくても良かったらしい。
事前に確認しておけば無駄足を踏まずに済んだ..
スタンプラリーもやっていて、4箇所のスタンプを押せば何か抽選で当たったらしいが、やらなかった。
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12時発のバスを待って乗り、「アレイからすこじま」という、潜水艦等の海上自衛隊の艦船が停泊している所に向
かう。
バスは30分間隔で運行なので、次のバスが来るまで30分も待つのは寒いのと時間のロスなので、行って帰ってくるのに6分というので、その間に写真を撮る。
潜水艦の写真を撮るには望遠レンズが無いと辛い。(桟橋には許可が無いと入れない)
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しかし内部の見学はスリッパ等が無いため板の間は冷たくて閉口した。(もちろん暖房も無し)
ここに小一時間いた後、歩いて駅まで戻ろうかと思ったが程なく路線バスが来たので乗って駅に戻り、広島行きの電車に乗る。
来るときは快速だったので早かったが、今度は各駅なので時間が掛かる。運賃も広島で降りなければ320円で済むのだが折角広島に来て、原爆ドームくらい見て行かねば罰が当たるというもの。
広島で降りて市電の乗り場を探す。とりあえず宮島行きに乗ろうと思ったらタッチの差で出てしまった。
次に来た広島港(宇品)行きに何も考えずに乗ってしまい、途中で間違いに気がつく。
ガイドブックを広げて見れば良いのだが結構、人が乗っていたので途中の八丁堀という所でとりあえず下りる。
後で見たら、まだ先で下りて乗り換えれば良かったようで失敗した。
料金は一律150円とのことで、乗り換える場合も車掌に何か券をもらうか何かすれば、乗り継ぎ出来るらしい。
八丁堀で下りて行き先を確認し、また乗り直し。今度は宮島行きなので問題なく原爆ドームで降りる。
原爆ドームは駅のすぐ前。周りは普通にビル等が立ち並んでいるので、ここだけ時間が止まった感が有る。
原爆ドームを見て写真を撮った後で川(元安川)の脇を歩いて途中、元安橋を渡って平和記念公園や平和記念資料館に向う。
川には遊覧船も走っている。途中、動員学徒慰霊碑だとか原爆の子の像や原爆死没者慰霊碑等を見て、平和記念資料館に到着。ここは入館料が50円と安く、ビックリするような料金だった。
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原爆ドーム | 原爆ドーム |
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原爆ドーム |
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帰りの新幹線の時間等の関係で駆け足で見学。あらためて原爆の悲惨さを感じる。
被爆時に着ていた服だとか黒焦げになった遺品の弁当箱、人影が付いた石(銀行の階段だったとのこと)だとか、
中にはケロイドになった皮膚の標本や被爆戦没者の脊髄だとか目を背けたくなるような物も有る。
それから広島に戻り、駅で弁当と土産物に紅葉パイを買ってから新幹線の指定券を買う。
17時前の、「のぞみ」の禁煙席が取れたので帰路につく。これだと家に着くのは22時頃。
乗ってみたら、この車両は後ろの方は外人のツアー客ばかりで前はガラガラだった。
新大阪あたりから乗ってきたものの、それまでは殆ど乗る人も居なかった。
東京に20時43分に着き、そこから上越新幹線に乗ろうと思ったが乗り換え時間的に厳しいため1本遅らせて長野
新幹線の「あさま」の自由席に乗ったが、これも大宮くらいまではガラガラに空いていた。
予想通り、家に着いたの
は22時。意外と広島も寒かった。