桜とリンゴの街、弘前

弘前城の天守と満開の桜

平成16年の4月下旬、関東の桜も八重桜以外はそろそろ終わりという頃に、桜を見たくて弘前を訪れた。

桜祭りは4月17日からとのことで咲き具合が気になり、毎日のようにインターネットで情報を収集。

仕事の都合や土日、休日を外すと休める日が4月20日くらいしか無く、日帰りで検討したが朝早く出掛けるしか無い。
飛行機に乗るにしても大差なく、前日の夜に夜行で出発すれば午前中には着けるので桜を見るには何とかなりそう。
そこで前日の夜行列車を調べると上越線回りの寝台特急「あけぼの」が見つかったので、これに乗ることにした。
出発時間は高崎が23時30分頃。インターネットで空席を調べると空きが有ったので「駅ねっと」から予約。
特急券と乗車券は弟に手配して買ってもらった。

当日は昼間に仕事をして帰り、出掛けようと思ったら夜になって雨が降ってきてしまった。仕方なく傘をさして出掛けて途中でコンビニに寄って朝食用に握り飯等を買って駅に向かう。

各駅停車の列車で高崎まで行くが、列車は思ったよりは混んでいた。もっとも途中で降りてガラガラになったが。
高崎に着いて寝台特急を待つが他に誰もいない。
列車が着いて乗り込むが23時半ということも有って車内の照明も消えており、寝台に乗り込むにも久々で勝手が違い手さぐり状態。やっと読書灯を点けて、それから寝る用意をする。
それにしても上段は揺れが多く寝心地も悪い。ただでさえ寝つかれないところにもってきて、揺れが大きいので熟睡できず、1時間おきくらいに目が覚めて疲れてしまった。

6時半を過ぎると車内放送も普通になり、何となく騒がしくなってくる。
大館を過ぎた辺りから車内販売も乗ってきて目覚めのコーヒーを買ったが300円とは結構な値段。
車内販売とはいえ、少し高い気がする。気になる天気だが なかなか雨は止まず。
それでも青森県内に入れば雨は上がり、弘前に着いたら晴れ上がって上天気。
天気予報では午後から雨とのことだが、とても降るという雰囲気は無し。

弘前駅に着いたが、駅舎を改修中とのことで臨時の改札口から出てバス乗り場を探す。降りた正面ではなく左側 に少し歩いて行った所に有った。
ガイドブック等を持って来なかったので弘前公園には何処が近いか判らない。

そうこうするうちに市役所が最寄りのバス停と判り、市役所に行くバスを見つけて乗り込む。他の客も大半が桜目当ての様で結構、混んでいた。
片道の料金は170円。ワンマンカーで前から乗って降りる時も前から。料金は降りるときに払う。

市役所で降りるが風が強くて上着を着ていないと寒い。
桜は満開で花が風で散って飛んでくる。花吹雪...
堀の桜も見もの。追い手門から入り、中を見て歩く。染井吉野や枝垂れ桜が見頃。全部で5千本近く有るとのことで圧倒される。
 
枝垂れ桜
枝垂れ桜も多い

公園内ではボランティアによる解説や車椅子のお世話なども有るようだ。
お腹が空いたのでソバ等を売っている店に入って山菜ソバを食べた。
それから入場券を買って中に入る。桜の季節だけ有料(300円)とのことだが、天守の資料館も入れる。
(無料時期は天守の資料館は有料のもよう)天守は3層で、城としては見る物が少ないが...
中は資料館になっているが、これといって見る物は少ない。階段は傾斜が急なのと降りるときに気をつけないと頭を柱などにぶつける場合も有りそう。
植物園も有るが、こちらには寄ってこなかった。ここにはエゾ山桜等の桜も有るそうなので個人的には入ってみたかったのだが..  
染井吉野も満開
小振りの花は枝垂れだったか?


風が強く天気も悪かったため岩木山も見えず

公園の中は枝垂れ桜(弘前枝垂れ)や染井吉野が満開で満足。写真を撮りまくる。そのうち曇ってきて寒い。
岩木山も頂上の方が雲が掛かってよく見えず。土産物屋を覗いたりした後で「ねぷた村」に行くことにして公園を出 る。
土産物屋ではリンゴを使ったお菓子や醤油、お酒等も売っていた。

「津軽藩ねぷた村」まで歩くが、途中の堀の染井吉野もキレイに咲いていた。
ねぷた村で「ねぷた」を見る。「ねぷた」の囃子の太鼓を叩かせてくれるのだが私は叩いてこなかった。
叩けば良い記念になるとは思ったが...  
津軽藩ねぷた村の「ねぷた」
左下は囃子の太鼓を叩いているところ
金魚ねぷたの干支バージョン

他の場所では独楽処の「ずぐり庵」という所で珍しい創作コマを見る。回すと中からコマが3つくらい出てきて回るコマだとか逆さにしても回るコマとか面白かった。
「山弦堂」という、津軽三味線のコーナーではライブ演奏も有ったが行った時は終わり間際で、あまり聞いている時間が無かった。
「弘前こけし」の製作の実演もやっていたが、よくは見なかった。
他にも「津軽焼」や「津軽凧」、「津軽塗」、「津軽こぎん刺し」等も実演コーナーが有る。

日本庭園も有り、池には鯉や錦鯉が泳いでおり、餌をやると先を争って食べていた。
雨がパラついてきたので中で土産物に「金魚ねぷた」の干支バージョン(私は申を買ったが、普通の「金魚ねぷた」よりも高い)や菓子等を買ってから駅に向かう。


金魚ねぷた

弘前を14時過ぎに出る特急に乗ろうか、13時過ぎの各駅停車にするか迷ったが天気も良くないし見る所も無いの で早めに出ることにし、市内循環のバスに乗る。循環バスは100円均一だが駅まで行くかは判らず。
とりあえず近くまで行くようなので乗ったが駅までは行かず、駅の近くのバスターミナルまで...

そこから駅に行くバスの乗り場が判らずウロウロし、バスの運転手に聞いたら『駅はそこだよ』と言われ、歩いたら数100mの所。そうはいっても初めての土地では判らない。

駅に着いて、とりあえず青森から八戸までの特急と八戸から大宮までの新幹線の指定席が有るか聞いたら有ったので指定席を取る。
お昼を過ぎていて駅前で食事をしようと思ったが店もロクに無く、行った所は混んでいて間に合わないと嫌なのでパス。
結局、駅の構内にある立ち食いソバでソバを食べる。
弘前公園でもソバだったし、昼飯くらいは別の物を食べたかったのだが、弘前は人口17万以上のワリには駅前には食べ物の店もロクに無く今一つだった。

弘前から各駅停車に乗るが意外と混んでいる。そのワリには車両は2両しか付いておらず、当然座れる筈も無し。
青森に着いて駅弁を買い、土産に菓子をいくつか買う。青森から乗った特急は座席が進行方向とは逆なので走り 出してから座席を回転させて向きを合せた。
この特急は「白鳥」で函館から八戸まで結んでいるらしい。
指定席だがガラガラに空いていた。  
弘前から青森まで乗った各駅停車(青森駅にて)
青森から八戸まで乗った特急の「白鳥」

八戸からは新幹線の「はやて」。乗ったときは空いており、何で2人なのに3人掛けの席なのかと思っていたが仙台から混んできた。
これは、あまり停車する駅が無い。八戸を出ると盛岡、仙台、大宮だった。福島には止まらないので早い。
しかし「はやて」は初めて乗るため、全席指定とは知らなかった。

大宮からは各駅で帰ったが通勤時間帯で混んでおり座れず。疲れた。

旅行(その他)に戻る

旅行に戻る

最初に戻る