2005年・帯広旅行記

2005年の7月初旬、ふと思い立ち台風の来ないうちに北海道に行こうと思い1週間も準備期間が無いまま計画。
色々と行きたい場所も有ったのだが今回は2年振りに里帰りすることにした。昨年は台風が多く、遠出が出来なかったため、今年は台風の来ないうちに早めに出掛けようと思って決定。今回は帯広から音更、池田、鹿追、中札内を回る予定にした。

とりあえず行き帰りの航空券を取る。普通ならJALから取るのだが、今回は国内線.comからにした。
理由は特に無いが国内線.comならJALもANAも一覧できるから。

それから宿の手配。普段、常宿にしている東急インを見たが満室。
他に知っている所を探したが予約サイトでは何処も満室で、仕方なく探していたらルートインという所が見つかった。
最近出来た所らしく、聞いたことの無い宿だがHPで調べたら、そこそこのようなのと朝食込みで風呂も大浴場が有るとのことで決定。
欲をいえば温泉付きが良かったが、これに合う条件の所は一度泊まったことの有る宿と予約サイトからはリンクしていない所だけ。
前者は個人的に今一つの記憶しか残っておらず(温泉は良かったが少し料金が高め)後者は予約サイトには載っておらず探し損なった。

泊まった宿だがレンタカーで行く関係で駐車場や料金を確認しようとしたらHPに載っておらず電話で問い合わせ。
このくらいはHPに載せておいて欲しいものだ。電話代だってフリーダイヤルに掛けている訳じゃないから自己負担 だし..(- -メ)

続いてレンタカーの手配。これも普段使い慣れているトヨタレンタで決まり。前回、ツアーを使用した際に別のレンタカー会社だったが車がミツビシのコルトで私の好みに合わなかったりしたので...
車は一番小型のビッツ。これくらいが一人で乗るなら充分。値段も安いしパワーが無いのをガマンすれば問題無し。
当初は空港から駅まで連絡バスに乗るつもりだったが、これだと夕方の時間が半端で動きが取りにくい。
結局、予定を変更して24時間借りることにして予約センターに電話して変更してもらった。  

当日は明け。帰宅して食事をした後、駅の売店で手土産用の菓子折りを買い11時過ぎの新幹線で出発。
東京で山手線に乗り換え浜松町に行き、そこで自動チェックイン機でチェックイン。航空券を発券してもらう。
浜松町からモノレールに乗り羽田へ。羽田ではやることも無いので手荷物検査を受け搭乗ロビーへ行く。
金属探知機も問題なくクリア。手荷物検査で入った所が、たまたま端の方だったため搭乗ゲートまで歩く。
小腹が空いたので売店でパンとお茶を買って軽く食事。
搭乗も前回と違い全日空系が第二ターミナルビルに移動したため、バスに乗って行くことも無くなり便利になった。
着陸する飛行機も当然ながらJALばかりと思っていたら、そうでも無いらしくスカイネットアジア航空も時々降りていた。

羽田を14前、定刻に出発し、帯広に向かうが途中少し揺れる。今回はiPod miniを持って行って聞いてみたが飛
行機の中は意外に煩く聞きづらい。たまたま乗った所が翼よりも後ろなのでエンジン音が煩かっただけかもしれな
いが..(料金が安い訳だ?)機体は旧JASのA300-600R。塗装はJALになっていたが、中にはJAS時代の塗
装のままで「JAL」の文字を追加した機体も有った。
それにしても飛行機は機内ではiPod等のデジタル機器はデジカメも含め離着陸時は使えない等の制限が有って不便。

帯広に着いてレンタカーのカウンターに行くが空いている。
受付しようとすると、案内が来るまで待ってくれというので不思議に思っていたら営業所が移転して遠くなっていた。
空港の建物から外に出たら風が冷たい。 20度を切っているから寒いわけ。
レンタカーを借りてとりあえずナビに幸福駅をセットして向かう。この辺りは何度なく来ているので迷う心配は少ない。
途中、入口が見つからずキョロキョロしたが何とか辿り着く。覚えていたよりも 国道寄りだったんだ...(国道38号線)

幸福は相変わらず観光客が多い。売店で若い女性が「幸福行きの切符」を買うのに日付で云々と言っていると思ったら台湾の人達だった。
驚いたことに切符を象ったハガキに「台湾から幸福行き」バージョンが有るのだ。
これが売れるくらい台湾からの観光客が来ていると思われる。トイレもキレイなのが出来ていた。流石に中までは入ってみなかったが..幸福駅には昔の車両も有り、中に入れる。今回は入らなかったが...


幸福駅
相変わらず観光客が多い

売店で定番の「愛の国から幸福行き」の切符等を土産に買い、幸福を出て途中の駅、大正に向かう。
ここは30年以上もご無沙汰しているが昔は頻繁に行った所。
今はホームが残っているだけ。その後、墓参りのため墓地に向かう。
大川橋を(札内川)を渡って19号を走る。3線と交わる所の角に中村商店という雑貨屋が有るが、ここの主 人も歳を取ったことだろうと思う。
墓地に着くが生家の跡もさほど変わらない。墓参りの後で昔通いなれた道を走り中学校に寄ってみる。
ここも30数年前と変わらない校舎。夕方でグラウンドにも誰も居なかった。
少し眺めた後で南帯橋(札内川)を渡って愛国に向かう。
 
愛国と幸福の中間駅・大正駅跡(ホームのみ)
大正駅のホーム跡

愛国は幸福と違い、訪れる人もまばらで売店も閉まっていた。夕方の5時頃とはいえ寂しい限り。
写真を撮って叔父の家に向かい、途中で電話を入れる。何回行っても家を覚えないので困ったものだ。
 
愛国駅
愛国駅のホーム
幸福行きの切符のオブジェ

叔父の家で一服した後、宿に向かうが場所をよく確認しなかった上にナビが全国版のため細かい住所指定が出来ず使い勝手が悪い。
グルグル回って何とか辿り着く。途中で友人に19時頃に宿に着くと連絡。宿に着いたら前に駐車場が有り車を停める。
チェックインして駐車場の位置を確認するが問題無いとのことで一安心。
立体駐車場に移動してくれとか言われたら嫌だと思ったが、ホッとする。
荷物等を置いていたら友人から電話で着いたとのこと。
同じ時間にフロントから電話が有り、何かと思ったら駐車代を貰っていなかったとのこと。
何も言わなかったのと忙しかったので私もウッカリしていて払い忘れてしまい、慌てて支払ってから友人と食事に出掛ける。久々に生ビールを3杯ほど飲んだら疲れと相まって酔いの回るのが早かった。
宿に戻って疲れたが汗もかいたので一風呂浴びてから寝る。
ホテルでも大浴場が有るので足が伸ばせて気持ちが良かった。その後、テレビで女子のバレーボールを 見て寝る。

翌日は朝、叔父が鹿追まで一緒に行ってくれると言うので早めに起きようかと思ったが目が覚めたら7時前。
風呂に入って朝食を摂り、部屋に戻ろうとしたら叔父が既に着いていた。少し待ってもらい出掛ける。

宿を出て池田に行くがお目当ての銀河線の松本零士バージョンの列車は入っておらず諦め売店で名物の「バナナ饅頭」というのを買ってから鹿追に行くことにする。

途中、叔父が音更(おとふけ)にある柳月(りゅうげつ)というお菓子屋さんの工場を見学に寄ってみようと言うので行ってみたら「YOSAKOIソーラン祭り」か何かが有るとの事で混んでいた。
見学の後でお土産用にお菓子を買い、 それから鹿追に向かう。天気は梅雨空のようにポツポツと降っており、行き交う車も少ない。鹿追に着いたが場所がよく判らず。
道の駅の看板は見えるものの神田日勝記念館の看板は見つからず。通りすぎてしまった。
 
池田駅前の噴水(昔はワンイングラスだった)
音更町に有る「柳月」のスイートピアガーデン(工場と店)
神田日勝記念館(鹿追町)
道の駅「しかおい」

叔父が、たしかこの辺りと言うので、とりあえず道の駅に寄ってみたら、その奥の方に有った。
神田日勝(かんだ・にっしょう)記念館で絵を見るが、思ったよりは作品が少なかった。リアルな描写の絵が多かったが、中には抽象画のような作品も有った。有名な、後ろ足が描きかけの馬の絵も有った。
(昭和45年、32歳の時に描いている途中、病気で亡くなったため絶筆となったもの)

その後、道の駅で記念にキーホルダー等を買い帯広に戻り昼食。叔父を家に送ってから中札内に向かうが、この辺りから本格的に降ってきた。紫竹(しちく)ガーデンに寄ったが雨のため入るのは断念して中札内に向かう。
途中、ジンギスカンの美味い店(白樺)が有ったが食事をした後なので入らず、またの機会にする。

中札内の道の駅に寄るが買いたい物も無く、缶コーヒーだけ飲む。北見ナンバーのツーリングのバイクの一団が雨宿りをしていた。
それから中札内村美術館に行き、坂本直行と相原求一朗美術館、小泉淳作美術館を見てくる。
坂本直行の絵が展示されている北の大地美術館は企画展ということで他の画家(真野正志とかという人)の作品が半分くらい有り、一寸ガッカリだった。
(絵画自体は悪くないが、坂本直行の絵を見に行ったので調子が狂った)

その後、土産物を一つの袋にまとめるのにスーパーの一角に100円ショップが有ったので入って手提げ袋他を買う。
ビニール傘を探したが見つからず、買わなかった。
 
相原求一朗美術館
北の大地美術館
小泉淳作美術館

中札内で給油した後で空港に戻りレンタカーを返そうとしたら出口の方から入ってしまい、進入禁止なので脇道で切り返しをしようとしたら、未舗装の道でぬかるみ、スタックしそうになって焦った。何とか脱出し返却。
返して別の車で送ってくれるのかと思ったら、今まで乗ってきた車の運転を交代して送ってくれた。

空港に着いてチケットレスで発券機で航空券を買おうとしたら何故か受け付けられず、何度やってもダメなのでカウンターに行って発券してもらった。
土産物を買った後で手荷物検査をするので携帯の電源を切ろうとして携帯の無いことに気が付き大慌て。
何処に落したか心当たりが無い。空港の中で落した物なら案内の所に届いている筈と思って聞いてみたが届いていないという。レンタカー屋にも連絡を取ってもらって確認をしてもらうが、最悪は遺失物届を出して携帯の会社にも使用を停めてもらうように連絡しなければと、居合わせた空港警備のお巡りさんと一緒に詰め所?に行ったらレンタカー会社から車内に有ったと連絡が有り、届けて貰って無事に戻ってきた。

携帯電話その物は惜しくはないが無いと不便だし個人情報(電話帳やメール)が有るので悪用されては困ると一瞬焦ってしまった。お蔭で搭乗するまで冷や汗のかき通し。
出発時も整備の関係で不具合が有ったとかで少し遅れるし、帰りも途中、少し揺れるが無事に到着。
羽田で土産物が無いか覗いて回ったが欲しいものも無く、カレーを食べて帰る。
モノレールに乗って始発の割に混んでいると思ったら全日空の有る第2ターミナルビルが始発なので混んでいる訳だと、やっと理解。結局、終点まで座れずに立ったまま。浜松町から京浜東北線で東京に行き、そこから新幹線に乗る。
疲れたので上野まで行って各駅に乗る気力も無く、長野行きの「あさま」に乗ろうと思ったら熊谷は停まらないので慌てて飛び下り、次の新潟行きの2階建てMAXに乗り換え。
幸い空いていて2階席に座って帰宅。

それにしても北海道は寒かったのに関東は蒸し暑くてまいった。(出発時の機内アナウンスでは温度差が20度と言っていた)帰りは弟に駅まで迎えにきてもらい帰宅。

旅行に戻る

最初に戻る