ローマ

ウィーン編

2008.7.17-21


ローマ



7月19日
朝5:00に起きて準備。チェックアウトをして朝食を食べた。
空港への交通手段は、CAT(City Airport Train)にした。まずトラムでStubentorに行き、ウィーンミッテ駅のなかのCAT乗り場に行った。 ここで、航空券のチェックインも出来た。9Euroと高いが、所要16分は最速である。

ウィーンから7:30発、オーストリア航空で9:15ローマ到着。 市内にはairport trainでRoma Termini駅に着いた。
4Euroで一日乗車券を買って地下鉄A線でBarberiniに行った。
ちなみに、ウィーンの24時間券は本当に24時間有効だけど、ローマの一日乗車券はその日一日しか有効ではないので、翌日はまた別の券を買うこととなる。

あらかじめ予約してあったHotel Kingはvia sistinaにあり、Barberini広場からスペイン広場に行く途中にありすぐわかった。
チェックインした後、すぐ観光に行くこととした。

この日は土曜日であり、日曜はヴァチカン博物館が休館であるので、初日はヴァチカンに行くこととなった。

歩いてスペイン階段、スペイン広場に行き、そこから地下鉄A線でCipro Musei Vaticaniで降り、歩いてヴァチカンに向かった。

11:30過ぎに到着したが、入場には長い列があった。しかし、進みは速いので、並び始めてから15分程度で中に入れた。 混んでいるときは2時間待ちとかあるそうなので、ラッキーであった。まあ、土曜日は入場が13:30までであるのもすいていた理由だと思われる。

14Euroの入場料で、日本語のオーディオガイドがある。中は一方通行なので、見たいところを見落とすと、戻ることは出来ないので注意が必要である。

順路に従って、ピオクレメンティーノ美術館、ベルヴェデーレの中庭、ピナコテーカ、ラファエロの間、システィーナ礼拝堂と廻った。

ベルヴェデーレの中庭のラオコーン(写真右上)、絵画館の各種宗教画や、ラファエロの宗教画など、見所はふんだんにあるが、メインはシスティーナ礼拝堂である。
他の場所では写真撮影は自由なのだが、システィーナ礼拝堂だけは写真撮影が不可であり、有名なミケランジェロの最後の審判などが見れる。
礼拝堂の中は大勢の観光客でごった返しており、騒々しいが、本来静かにしなければいけない場所なので、係員が静かにするように注意していても 皆どこ吹く風である。撮影禁止の旨も中止しているものの、無視してバチバチ写真を撮っている輩は多い。

ヴァチカン宮殿を出て、サンピエトロ大聖堂に行った。
大聖堂にも入場待ちの行列があったが、非常に暑く、直射日光のなかで長時間待っていたら熱射病になりそうな感じであった。
よって、とりあえず昼食をとって休憩することとした。
イタリアなので、ピザを食べて少し休憩。
入場の行列が少し短くなったのを確認してから並び、サンピエトロ大聖堂に入場した。

この聖堂も、ベルニーニや、ミケランジェロの手による作品が当たり前にあり、さすがカトリックの総本山である。
入場に服装チェックがあるが、よほどの露出でなければ入ることは出来る。女性は肩が出ていても、ショールをすればOKのようだ。

サンピエトロ大聖堂からは、サンピエトロ広場を経て、サンタンジェロ城に行った。

サンタンジェロ城は135年にハドリアヌス帝が建造し、歴代ローマ皇帝の墓となった場所である。(入場8.5Euro)
テラスに上がると、テヴェレ川の向こうのローマ市内ともに、来た方向にヴァチカンも見えて、どちらの方向も眺めが良い。
テラスの上で、あまりの暑さにジェラートを食べて涼を得た。


サンタンジェロ城から、サンタンジェロ橋を渡って、歩いてナヴォーナ広場、パンテオン、コロンナ広場、トレヴィの泉を経てホテルに帰った。

この時点で時間は6時頃であったが、この時期のヨーロッパは9時頃まで明るいので、まだまだ観光が出来る。
この日の夜にカラカラ浴場で、21:00から野外オペラで「アイーダ」があることがわかり、チケットを取るべく手配したものの、遅すぎてすでに完売であるとのこと。


しかし、現地に行けば、まだ可能性があるかもと思い、カラカラ浴場に行くこととした。 地下鉄A線からB線に乗り継いで、Circo Massimoに行った。

初め、間違えてチルコマッシモからパラティーノの丘、フォロロマーノ方面に行ってしまったが、 戻ってきてからカラカラ浴場に入場(6Euro)。日没1時間前というあいまいな入場時間であったが、大体この時期は19時までは入れるようである。

カラカラ浴場は217年に作られたカラカラ帝の浴場で、ほぼ廃墟となっているので、一部に残るモザイク画で浴場とわかるのみである。
敷地内に特設ステージが出来上がっており、野外オペラの準備がされていたが、残念ながら現地のチケットオフィスもすでにしまっており、 チケットを手に入れることは不可能であった。

ということで、あきらめて、ホテルに戻ることにした。
地下鉄の駅は自動改札なのだが、この駅に入るときに、私のすぐ後についてそのまま入場したオバさんがいた。 いわゆる無賃乗車なのだが、若者がやるならまだしも、いい年したオバさんがやるのはさすがイタリアである。
出るときも壊れたゲートからまたいで出るなんてのは、日常茶飯事で、珍しくもないお国柄ではある。
主な見所をほぼ一日で廻った長時間の観光と、まだ残る時差ボケでこの日は速攻で就寝した。


7月20日

朝起きて朝食およびチェックアウトをして、荷物をホテルで預かってもらい、行動開始した。

まず地下鉄でコロッセオへ行った。到着は10:00過ぎであったがすでに暑い。軽い入場待ちの列があったが、オーディオガイドありの列に並ぶとすぐに入場できた。
15Euroでパラティーノの丘と共通で入場出来る。ガイドなしだと9Euroになるが、コロッセオはガイドなしでは全くつまらないので、入場待ちをしてまで入場料をケチるのはお勧めしない。

コロッセオは紀元80年に完成した円形競技場であり、とにかくどでかい。
人対人、人対猛獣などの戦いが行われたらしいが、獣を入れておく檻の部分が、むき出しになっている。

南側の壊れている部分は自然に壊れたのだと思っていたが、人為的に壊されたとのこと。大理石などを持ち出して、他に転用したらしい。 げに恐るべしは人間である。

パラティーノ丘は入場券売り場の行列が長く、すでに暑い時間帯になっていたので、ここに並ぶようだとつらいと思ったが、 幸いコロッセオの入場券がそのまま使えるので、 長蛇の列を尻目に、速攻で入場できた。
逆にコロッセオの入場待ちをパラティーノ丘でチケットを買って回避するという方法も紹介されているが、 ケースバイケースなんだと思われる。少なくともこの日はコロッセオ先が正解であった。

パラティーノの丘からフォロロマーノへ廻った。時間が昼近くなると灼熱地獄である。水を飲み飲み、日影で休みながら周り、セヴェルス帝の凱旋門の側から外に出た。

そのままカンピドーリオ広場から歩いてマルケルス劇場を経由し、サンタマリアインコスメディン教会に行った。 この教会は真実の口で有名であるが、記念写真には撮影待ちの長い行列があったので、速攻で並ぶのは辞めた。

その後は暑いために、冷房の効いたバスでヴェネツィア広場に行った。ヴィットリアーノ、ヴェネツィア宮殿を経て、広場の近くで昼食となった。 パニーニと思わず冷えたビールを飲んだが、暑い中の冷えたビールは最高であった。

昼食後クイリナーレの丘方面に行き、暑いために途中何度も休憩をして、水分補給をしながら再度トレヴィの泉に行った。
トレヴィの泉は相変わらず大勢の人であふれていた。祖ほど時間をつぶせる場所でもないので、パスタ屋に入り休憩と共に時間をつぶした。

その後、トリトーネ通りからバルベリーニに戻り、地下鉄でポポロ広場に行った。


ポポロ広場はかつてのローマの玄関口であり、鉄道のない時代は、大きなポポロ門を通ってローマに入ったとのことである。 大きな広場から三方に道が伸びており、中央のコルソ通りがまっすぐヴェネツィア広場に向かっている。

コルソ通りを歩いて、途中アウグストゥス帝廟を見て、コンドッティ通りを曲がり、再度スペイン広場に着いた。 何度か歩きまわっていると、ローマの地理がだんだん把握されてくる。
そのまま歩いてホテル近くに戻って買い物。インターネットカフェなとに入り、再度スペイン階段の上に行き、休憩。

その後歩いて、ピンチョの丘に行った。この頃はすでに日が傾いてきたので、少しは動きやすくなる。
ナポレオン1世広場から再びポポロ広場に下り、地下鉄でフラミニオからバルベリーニに戻って、ホテルに戻った。

帰りの飛行機は21:50発なので、20:00に空港に着くようにして19:30にはテルミニから空港行きの列車に乗ることとなる。
ホテルで着替え、荷物を持って、地下鉄でレプブリカへ行き、共和国広場、サンタマリアデッリアンジェリ教会をのぞいて、テルミニ方面に歩いていった。

近くのマックで食事をした後、最後の観光として、マッシモ宮、オペラ座、サンタマリアマッジョーレ大聖堂を見に行って、テルミニ駅に着いた。
これで、本当に観光終了。 19:22に11Euroで空港行き直通列車に乗って帰った。
列車のチケットを買うとき、意味もわからず、自分の分も買ってくれとよってきたおっさんがいたが、最後までイタリアはこんな感じであった。