香港2004



2004.11.19-21


今回の香港は、職場の慰安旅行なのだが、観光ツアーから離脱し、ダイビング目的一点にしぼって計画を立ててみた。
しかし、今回の旅行が今までと違うところは、45回を超える私の渡航歴のなかでも、初めてのJALによる海外旅行であったこと。 宿泊もホテルニッコーという、高級ホテルであったこと。などが特筆すべきことである。
ダイビングの予約は、当初インターネットで予約を試みたのだが、メールで返事が来ないので、結局現地に行って手配をするということになった。 非常に、怪しい状況である。



初日




朝6:30にバスで出発し、成田空港に8時前に到着。JAL731で9:50 成田発、香港13:55着。 日本はもう冬で寒く、上着が必要だが、香港は上着は必要ない感じ。十分ダイビングは可能である。
そのまま、バスでホテルに直行。団体旅行であったので、入国、移動に時間がかかり、ホテルで解散になったのが4時過ぎであった。
ホテルニッコーは尖沙岨東にある。尖沙岨から尖沙岨東は歩いていける距離であるが、地域的には大分違う。
おそらく尖沙岨東は新しい地域であり、きれいで治安もいいが、香港独自のいかがわしさがなく面白みはない。


まず、ダイビングの手配をしなければならなかったので、早速尖沙岨にある Ocean sky diving training centerに行った。
場所はLock roadに面している二階であり、分かりやすい。
メールではコンタクトが取れなかったが、行ってみると、意外に簡単に予約可能であり、翌日のボートダイブは午後1時から2ダイブ、フルレンタルで550HK$であった。 ダイビングのみで320HK$である。さらにそのままナイトダイブもすることが可能であるというが、戻ってくるのが夜の11時ということで、今回は遠慮した。

その後、重慶大履に行き、両替。HK$の換金レートは、両替所によって違い、10000円が600HK〜740HKまで幅広い。 ツアーガイドのレートは710HKで悪くはなかったが、尖沙岨の重慶大履のなかにある両替所ではこの日742HKであった。(写真左)
同じ重慶大履にある両替所でもレートを良く確認しないと、ぜんぜん悪いレートの場所もある。 一般的な傾向として、ビルの奥にある両替所のほうがレートが良いようであった。

ついでに重慶大履の中にある店でニセモノブランド時計を見たがなんと20HK$であった。 偽ブランド時計はコピーのレベルによってランクわけされているらしいが、きちんと時を刻んでいる時計が20HK$(270円程度)というのは、 いくらニセモノでも安い買い物だろう。

夜は、ホテルで夕食会があった。ニッコーホテルなので、一食6000円という破格の値段だったらしいが、これは、日本人価格。 こういったホテルの中のみで通用する価格である。(香港の物価を、考えてみれば、外で食べた方が、よっぽどおいしいものを安く食べれる。)
ここで、香港ビールにも今回初遭遇した。 香港でのビールはSan MiguelとTsingtao(青島)(写真左下)であり、実はSan Migueはフィリピン原産で、Tsingtao(青島)は中国本土なのだが、どこでも、これらのビールが飲める。

その後、オプションツアーで2階立てオープンバスで女人街に行くようになっていたが、3000円とかいう気違いみたいな値段であり、 しかも、それを特別料金とか言っていたのでもちろん参加せず。
それとは全く別に女人街に出かけた。 香港は地下鉄ができてから移動が楽になり夜でも安心して移動できる。 女人街は、油麻地と旺角の間にあり、尖沙岨から地下鉄ですぐである。片道4HK$。往復でも100円程度である。 ツアーとはいえ、いくらなんでも、3000円はボリすぎである。確かに特別(高額)料金ではある。

女人街に着くと、少し買い物をして、火鍋(いわゆる鍋料理)を食べ、床屋に行った。 女人街の屋台の店は、女人街といっても女性物ばかりあるわけでもなく、男性物も普通に売っている。(写真右上)
値段は交渉次第であるが、実はそれほど安いわけでもなく、重慶大履内にある店の方が安いと思われる。 やはり女人街は観光客相手だから若干レートが高くなるのだと思われる。
火鍋は4人でビールを飲んで散々食べて、260HK$であり、一人当たり1000円かからない値段であった。やはり安い。(写真右)
女人街は夜の10時11時でも人通りが絶えない。なぜか床屋も開いていた。今回も香港カットをチャレンジ、85HK$であった。



二日目

今回は、ちょうどマカオグランプリと重なっており、ツアーの男性メンバーの多くは朝からマカオに行き、女性メンバーは観光ツアーに行った。
私は、午後からのダイビングまで時間があったので、尖沙岨に行き、買い物をした。 この日の換金レートは10000円=749HK$。急激に円高が進んだらしく、レートが良くなったようだ。
いろいろ買ったが、お買い得は、80HK$のバックパックと60HK$のadidas(と書いてある)ウィンドブレーカーである。
もちろん、adidasはコピー商品だろうが、実際きちんと着れて、防寒効果があり、安ければ、コピーだろうがそうじゃなかろうかは関係ない。
その後、尖沙岨東に戻り、時間つぶしも兼ねてお茶屋さんに入った。(写真左)
膨大な種類のお茶があったので、なにがなんだか分からないというと、色々試飲させてくれた。
中国茶、台湾茶など沢山あったが、日本でいわゆるウーロン茶というのは、老樅水仙というお茶だそうで、中国の烏龍茶は煎茶であり、また別物だそうである。 ここの店のお勧めは、千日紅というジャスミン茶である。(写真中)
日本のお茶は3回くらいしか飲めないが、中国のお茶は8回飲めるというのが、お店の人の言い分で、 一煎目の薄いお茶で茶器を洗い、二煎目のお茶から飲むというのが、正式らしい。
煎茶である中国の烏龍茶と、壽眉という白いお茶、老樅水仙を試飲し、おみやげ用にお茶を買い込んだ。一個60HK$は高いか安いかは判断分かれるだろう。



ダイビングの待ち合わせは、PakShaWanPier(白沙湾碼頭)。ボートの出る港である。 広東語でSai Kungであり、音的にはこちらのほうが通りが良い。
行き方は、MTRで彩虹(Choi Hung)に行き、そこからMini busに乗り換える。 40分前に尖沙岨を出て、余裕で間に合うと思っていたが、到着は時間ぎりぎりであった。
スタッフはジョディとトーマス。もちろん香港人だが、英語名である。ダイビング専用の船で、大きく、立派。 日本のように、漁師の船に乗せてもらうのではない。
今日のポイントは、Sharp island(橋咀島)であった。気温はまあまあであり、それほど寒くもないのだが、風が強く、体感温度は寒い。 水温は23℃。結構厳しい。 5mmのウェットスーツだったが、水中は問題ないものの、外に出ると、寒くて震える感じである。
透明度は良くて5mという感じ。確かにcoral leefもあり、クマノミなどもいるのだが、透明度は残念である。 これは、トーマスにいわせると、季節次第で、もっと透明度の良い時期もあるのだそうだ。 今回は、本数稼ぎのダイブなので、まあそれでも良かったが、この透明度では、ダイビングのみで来るところではない。

浅瀬が続くエリアで、一面のヒトデがわさわさ動く様子と、海ウナギ、クマノミあたりが見どころであったが、後半はさすがに寒くて活動が鈍った。

ダイビングの合間には、暖かいトウモロコシや、暖かいお茶と、香港のお菓子などで暖をとった。 ダイビングボートなのでアメニティは良い。

2本もぐった後は、もうすっかり暗くなり、小型ボートで港まで戻る。 ちなみに、大型のボートはそのまま繋留して、ナイトダイブになるようであった。 しかし、昼間でも寒いのに、この日ナイトダイブする人がいたのかどうかは定かでない。

19:00に終了して、ミニバスで彩虹に戻り、MTRで尖沙岨に戻った。 20時過ぎには戻ってきたので、夕食を尖沙岨東に近い尖東廣場の中にあるレストランにはいった。

ここは普通の家族連れが入るような店で、特に高級でもない普通の店で、お客さんも香港人がほとんどであった。 麺のメニューが多く、雑誌の切り抜きがメニューに乗っていたので、それを頼んだ。
鶏圦三色面というものを頼んだ。(写真右)。 これが、非常にうまかった。予期してなかったこともあり、非常に驚いた。あまりの美味さに感動して店の人にメニューを聞いてメモして帰ったほどである。
食は、香港に関する限り、満足できる店は沢山あり、はずれが少ない。



夕食からの帰りは、歩いて尖沙岨東に向かった。 尖沙岨東には噴水がある市政局100周年記念公園があり、クリスマスシーズンには、その周囲のビルにはクリスマスのイルミネーションでライトアップされる。
今回は11月だったが、幸いにもすでにクリスマスイルミネーションは始っており、写真のようにかなり見ごたえがあった。 公園に面しているすべてのビルの壁にイルミネーションがあるばかりでなく、その周囲の道や、路地にも一面イルミネーションが張り巡らされている。
これを目当てに香港に来てもいいくらい、見ごたえがある。
観光客でなく、地元の人が記念写真をとっているくらいだから、有名なものだと思われる。

香港にこの時期に行ったら、必ず行くことをお勧めする。




三日目


本日は特に予定もなし。昨日のツアーでガイドの評判も悪くなったらしく、3日目のオプションは中止になったとのことで、出発まで自由時間であった。

朝食は、粥を食べに行くことになり、数人で尖沙岨方面に食べに行った。
粥は英語でCongee。Pork Tripe Congee (猪肝粥)、Chichen Congee(鶏粥)、See food Congee(海鮮粥)など、オーダーはメニューで想像できる。 特に高級な店に行かなくても、おいしい粥が食べれる。我々の入った店(写真右)は、値段は20−22HK$であり、量からすると、十分で安く、味も申し分なかった。
他に、春巻、揚げ餃子、ラーメンを食べて、ビールを飲んでも一食1000円かからず。食は非常に安い。
まったく、食に関しては、はずれがない。

遅い朝食が終わってホテルに戻ると、もう出発の時間となる。

かなり早く空港にチェックインしたので、時間を持て余したが、Samsungの例の無料のinternetで時間をつぶして、帰国した。



今回、ツアーとは言え自由度が高かったので、思うように動くことができた。 食に関しては、満足。ダイビングはあくまでついでにやるものであり、それを目的にくるところではないということがわかった。