インカの旅


ボリビア

ペルー編へ

Isla del Sol


インカ発祥の地といわれるティティカカ湖、Isla del Sol(太陽の島)に行った。ティティカカ湖は高度3850m、世界で一番高いところにある湖である。大きさも琵琶湖の12倍、世界第3番目だそうだ。インカとしては初代皇帝マンコカパックがIsla del Solの湖から現れたという伝説がある。まさにインカの中心の湖である。
コパカバーナから船で向かう。所要2時間。島に行った日は、雨期であるのにかかわらず写真のように奇跡的に晴れ、素晴らしい眺めだった。Isla del Solは6X9km、結構大きく、3000人の住んでいる島である。ここでトレッキングをしたが、高度3850mのトレッキングはきつい。その晩完全に高山病になった。

ティティカカ湖のトレッキング中に見た、インカのいけにえの儀式。これは我々のトレッキングに合わせてアレンジされた観光用のものだが、ここ太陽の島で見ると、インカ時代が髣髴とされ、なかなか感動ものである。ここは以前の神殿の跡。かつては本当に10歳そこそこの処女がいけにえとしてささげられていたとのことである。現在はラマの胎児がいけにえとなる。
この神殿はかつて黄金で飾られていたとのこと。黄金はすべてスペイン人に持ち去られたらしいが、我々のガイドはここで拾ったという金箔を持っていた。
Isla del Solにそびえる黄金の神殿。さぞかし、壮大なものだったろう。






ラパス

ラパスは、人口200万のボリビア第一の都市である。厳密には首都ではないが、事実上の首都と言える。高度3650m。ティティカカ湖よりは低いが、富士山頂より高い。しかも坂が多い。少し歩くにも息が切れる。
宿はホテルサガルナガ。初め3階の部屋だったが、階段を上がるのがつらく、1階に変えてもらった。もちろん高山病のためである。このホテルのあるサガルナガ通りは、みやげ物屋や、インターネットショップが沢山ある安宿街である。ペルーほどではないが、ラパスでもインターネットには困らない。
ボリビアはペルーに比べ生活レベルが低いが、物価は安く治安も良く、空気の薄ささえなければ過ごしやすいはずなのだが、、、。







Moon Valley

ラパス近郊、車で30分くらいのところにある谷である。 文字通りアポロでみた月面のような様相を示す。 ラパスは街自体が山間にあるため、こういった自然がいたるところにある。 しかし、市内を流れるチョケヤプ川の汚染は南米二番目だそうだ。 こんなところまで環境問題が広がっているとは全く頭の痛い話である。 市内ツアーということで、10ドル出すと、Moon Valleyを含めて、市内の見所を回ってくれる。 所要3時間である。
他には、ラパス市内が一望できるライカコタの丘や、ティワナコの半地下神殿のレプリカがある野外博物館などに行った。







Tiwanaku


ラパスから1時間半。プレインカの遺跡Tiwanakuの日帰りツアーに参加した。(値段は10ドル)ここの見所は半地下神殿とカラササーヤという広場である。半地下神殿はラパスの市内にもそのレプリカがあるが、中心にあるコンティキ像を周りの壁にはめ込まれた人面の石が見つめるという不思議な空間である。カラササーヤには写真の太陽の門他、ポンセの石像があり、隣りにあったピラミッド(今は土台のみ)に入れなかった人々がここで祈りをささげていたという。 ここに限らず、インカの遺跡めぐりには是非ガイドと一緒に来たほうがよい。それぞれの彫刻の絵には非常に深い意味があるのだが、何とかの歩き方程度のガイドブックはプア−過ぎてほとんどそういうことは書いていない。フリーで来ている学生風の旅行者もいたが、彼らがどれだけ理解できていたのか疑問である。せっかくボリビアまで来て、数ドルをケチってもしょうがないだろう。