いったいどこで役に立つのか分からないアラビア語の知識
                              (1st Edition)



ここでは、文法がどうのこうのという話をぶち上げるつもりはさらさらございません。
文法なんて管理人自身まだ分かってません。
管理人はやっとミミズ文字の拾い読みが出来る程度の語学力です(そんなもん語学力とは言わない)。

なのでアラビア語をご存知の方には「なにあたりまえのことを言ってんだ」という内容ですのですっ飛ばしましょう。


序・ちょっと堅苦しい話を少々・・・


アラビア語圏は広いです。東は中国のそば、西はモロッコまで到ります
なので、たくさんの方言があります。
極端な話、部族ごとに一つの言語があるといわれているくらいです。

では、アラビア語に共通語はないのかというと、やはりあるのです。
アラビア語の共通語は、フスハーと呼ばれ、アラビア語圏全土で通じます。
ニュースや国際会議などではフスハーが使われますが、日常会話にはあまり使われません。
なぜかというと、フスハーは、日常的に使うにはかしこまった言葉なのです。
たとえば、フスハーで「ぼくはここへいきました」と話すと、
「拙者はかの地へ参上仕った」という文語的な表現になります。
これじゃ家族や友人と普通に話すにはちょっと固すぎる言葉ですよね。

共通語がフスハーと呼ばれているのに対し、日常話されている方言はアンミーヤと呼ばれます。

アンミーヤは話し言葉であり、文字では表記されません。
文字で表記されるのは共通語のフスハーです。新聞や書籍はこのフスハーが使われています。
旅行で訪れた地方の方言がわからなくても、フスハーで話せば通じるはずです。


方言であるアンミーヤにはどんな種類があるのかといいますと、
おおまかに4つの方言があります。

エジプトのカイロを中心とするエジプト方言
シリア・レバノンを中心とするシリア方言
UAE、クウェートなどで話されている湾岸方言
モロッコなどで話されているモロッコ(マグレブ)方言

このうち、エジプト方言はエジプトのみならず、かなり広い地域で理解されています。
また、アラブ諸国の中で一番多く人が訪れるのはエジプトであることから、
現在出版されているアラビア語教本のアンミーヤは、エジプト方言がほとんどです。

アラビア語の旅行会話集は、アラビア文字、フスハー、アンミーヤの3本立てで書かれています。
会話集を指差しながら話せば、必ず通じますのでご安心を。





次はアラブで使われている数字についてお話します。

1・数字について



*参考文献*
ひとり歩きのアラビア語自遊自在
JTB
ふつうのポケット版はエジプト方言しかのってませんが、これは湾岸方言ものっています。




このページの内容の間違いに気付かれた方はメールまたは掲示板でお知らせください。
早急に対処します。




ドバイ編・目次のページに戻る