15.  Q S O 免 許 皆 伝 グ ッ ズ                         2014/8/5   de JA1CPA/中村
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アマチュア無線を始めたばかりの人は、V/UHF帯のFMによるQSOから入る人が多くなっています。
このような人には、HF帯のSSBによるQSOやコンテストを行う時にはベテランが指導する必要が有ります。
その様なときに有ると便利なのが、この「QSO免許皆伝グッズ」です。
また、クラブ等で屋外に移動して運用したり、室内で公開運用すると、QSOする人はヘッドホンを使用しているので、
周囲に居る人には相手の声が聞こえません。このような時にも威力を発揮します。作るのは非常に簡単です。

回路図

 
↓↓100円のプラボックスに入れました。スピーカーは塩ビ管に入れてビリ付き等を無くしています。↓↓

   
  
 
↑↑下段、左から、ACアダプター、ジャックボックス、変換プラグ、φ3シールド線。このケースに全て入る。


使用状態の接続 
↑↑
真ん中のジャックボックスから、無線機のPHONES、ベッドホンが2つ、アンプボックスへ。
左側のアンプボックスは少し離れたとこに設置すると良い。

使用状況
8月3日にクラブでフィールドデーコンテストに参加するために市の公園で移動運用しました。
そこで430MHzでFMのQSOしかやっていない中学生のビギナーハムが居ました。
この人を7MHzSSBでコンテストデビューしてもらうことになりました。(本人もやる気まんまん)
7MHzも、SSBも、コンテストも聞くのは初めてです。そこで、この「QSO免許皆伝グッズ」の登場です。
2つのヘッドホンをビギナーと指導者が使います。(もう一つ予備が有る)
まず、受信の訓練です。指導者とビギナーが交互にチューニングしています。
その様子は、アンプボックスから聞こえる音で周囲の人に聞こえます。
正しくチューニングできるようになると、次はコールサインの受信訓練です。
これが取れるようになると、指導者が「CQ contest JA・・・・」をコールしてQSOの模範を示します。
続いてビギナーが他の「CQ contest JA・・・・」を見つけて、コールサインをメモしてコールします。
このように指導者とビギナーが同じベッドホンでマンツーマンで行うので2~3回のQSOで慣れてしまいます。
特に二人ともヘッドホンをしているので周囲の雑言に惑わされることが無く集中できるのが良い。
5局ほど「CQ contest JA・・・・」をコールしてQSOした後は、今度はビギナーが「CQ contest JF1Y・・/1」とやって
「CQ」を出してQSOしていました。訓練も入れて最初の1時間で14局もQSOしました。
中学生は、飲み込みが早い!、たのもしいラジオ少年!
 
(なお、このクラブ(JARL越谷クラブ)では高校生以下の会員は会費無料です)
これで、初めての7MHz、初めてのSSB、初めてのコンテスト、は免許皆伝です。
また、その様子が手に取るように聞こえるのはいいですね。
今回は、ビギナーは一人でしたが、多い場合もその様子がすべて聞こえるので、すくに上達してしまいそうです。


                           ヘッドホンも2個入っています。↓↓

 

   おわり                                      目次に戻る