G 衛星通信用2バンド・クロスアンテナ(第2エレメント付き)の試作 目次に戻る
145MHz1/2λダイポール&435MHz3/2λ高調波アンテナ 2013/2/18 工事中
今回の第2エレメントは、リフレクター(反射器)というべきか、ラジアル(放射状)と言うべきか?。
リフレクター(反射器)は機能を言っていて、ラジアル(放射状)は形状を言っているみたいです。
今回の第2エレメントの目的は、
1. 衛星の電波は天頂は強く、水平方向は弱いので、ゲインを天頂方向は少なく、水平方向を多くしたい。
(他のシミュレーションでクロスダイポールの地上高を0.4λにすると天頂は弱く、水平が強くなることは分かって
います)
2. 145.9MHzの給電点インピーダンスが約41Ωなのをできるだけ50Ωにする。
3. 436.5MHzの給電点インピーダンスが約61Ωなのをできるだけ50Ωにする。
4. 145.9MHzと436.5MHzの共振点を一致(近づける)させる。
いろいろシミュレーションして、
1. このエレメントを付ける事によって、水平方向のゲインが若干アップし、相対的に天頂方向のゲインが 低下し
た。
2. 145.9MHzの給電点インピーダンスが41Ωより高くなった。
3. 436.5MHzの給電点インピーダンスが61Ωより低くなった。
4. 145.9/436.5MHzの共振周波数が近づいた。
5. SWRはシミュレーションで145.9MHz/436.5MHz共に1.16となった。
その結果、
結論的には、リフレクター(反射器)とラジアル(放射状)の両方の性質が少しづつ有るようです。
従って当面は、「第2エレメント」としておきます。
1.ラジエーターとの間隔が約1/2λで、一般のリフレクターの約1/4λと大きく違う。
2.エレメント長さは1mで、2本のラジエーター長の中間寸法でラジエーターとほぼ同じ。
一般のリフレクターはラジエーターより長くしている。
5. ラジエーターと平行に4本なので、放射状とは言えないか?。
4. まだアンテナは調整中ですが、実測はシミュレーションに近くなっています。
参考:2バンドクロスアンテナ(第2エレメント無し)↓
それには、2エレの第2エレメントを付けるとどのようになるかシミュレーションしました。
2バンドクロスアンテナ(第2エレメント付き)↓ 実測値は↓
シミュレーション値よりラジエーターエレメント長を片側2mmづつ短くした。
↓2バンドクロスアンテナ(第2エレメント付き)↓
145.9MHzシミュレーションパターン↓ 436.5MHzシミュレーションパターン↓
実測値 ↓
実測値 ↓ エレメントの片側をさらに2mmづつ短くした。 2013/2/20
まだまだ変更があります。
やはり、エレメントを折りたたみ式にしないと室内では作りにくくなってきた!
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つづく → ここにつづきます。