いやーん増殖2006 (6)

いろいろ整えて、病室に戻ったら2時間ほど経っていた。
ま○こさんは、早く生まれたので体重が軽く、NICU(新生児集中治療室)に
入った。そこに説明を受けに行っていた飼い主と母が戻ってきて、「元気だよ。」
「可愛いよー。」と言うので、すごくほっとした。

飼い主曰く「実は、あのときうんこに行っていた」
なぬー、分娩室で待ったのはうんこ待ちだったん〜?
「お産は待ってくれへんよ!!」それは飼い主へ言うべき言葉だったかも。
めっちゃ笑った。父の便意で誕生時間が2分遅くなったわが娘…。すごい人生のス タート。
しばらく話したりして、あっと言う間に夜がきた。夕食を食べたら二人は帰っていった。
夜7時に、歩いていい許可が出たのでおそるおそるトイレに行く。いだだ〜…。

夜9時、もう少し元気が出てきたのでNICUに行く。保育器の中に入っている
ま○こさんを見たら、可愛くて、早く生んでしまってごめん、と思って泣けた。
でも、看護師さんが優しくて、「元気ですよ。私たちがしっかり見守っていますから
すぐ大きくなって出られます」と言ってくれた。

そーっと抱いたらぬくうて柔らかくて、じーんとした。まだ出んけど
お乳を含ませたりして、しみじみ幸せ。それから3時間ごとの面会時間に、
授乳とおむつ交換などの世話に通った。

翌日、ま○こさんの正式名が決まった。(とりあえずここではミニ魁皇と呼びます)
最後まで漢字で迷いよったけど、入院のための書類を書くため、残った二つのうち片方にさくっと決まった。
一旦決まると、名前で迷っていたのがうそみたいやの〜。

産後の入院生活はハード。授乳にご飯に洗浄にトイレに、産後の生活の指導、
沐浴指導、、、と、ゆっくりする暇があまりない。これは意外だった。しかも歩くと息切れする。
この私が歩くと息切れするとは!出産の疲れ恐るべし。

不思議なことに、妊娠中は絶対出ないと思っていたお乳がにじんできた。人間の体ってすごいのう。
どうなっとんやろう?ビバ、ホルモン!
大学病院の方々は、皆さん本当に親切で温かかった。讃岐弁なのも温かさを感じた。
夜中の2時に一生懸命お乳のマッサージをして絞ってくれたり。冷たいんじゃないかと
いうイメージとまったく反対。
いやーよかったー。

あっという間に私の退院の日がきた。私だけ先に退院か…。3時間ごとに会えなくて寂しい。
大丈夫やろうか…。と思いつつ自分の入院費の精算をする。意外と安い。あれ?
こんなにお世話になったのに。イエーイ。後ろ髪をひかれながら家に帰った。




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