いやーん増殖2006 (7)

12日、退院して帰宅。久しぶりの娑婆だ…。風の香りがこんなにいい香りだなんて!
緑が美しい!感動したー。

そこからは、毎日3時間ごとに搾乳機で搾乳して、それをパックして冷凍して、
一日一回病院に行ってそれを預けて、プチ魁皇のおむつを替えて、体を拭いて、
授乳するという生活になった。

寂しいかと思ったら、出産前にはこれまで会えなかったわが子に毎日会えるっていうのが
楽しみになっていた。

NICUでのプチ魁皇は、見る見るうちに身軽になっていった。鼻の管がとれ、点滴がとれ、
保育器から出て、沐浴もできるようになった。お乳に食らいつくのがなかなか難しかったり、
授乳時間にぐっすり寝ていて飲ませるのに一苦労したりしたけど、看護師さんがどなたも
信じられないぐらい親切で、懇切丁寧に見守ってくださったおかげで私も世話ができるように
なっていった。
「この子は早くお母さんに会いたかったんですよ。」
「この小さいうちから育てられるのが醍醐味ですよ。」
という温かい言葉に、どれだけ救われたことか。

長いようで振り返ると短いように感じたNICUでの入院から、もう退院が見えてきたので、
6月1日に小児科に転棟になった。ううう〜、普通の生活に近づいとる〜。

小児科では六人部屋で、それぞれの赤ちゃんにお母さんが付き添いとして入院している。
私が入ったときは赤ちゃん+母で八人おったかな。夜中に泣いたりして気を遣ったけど、
みなさんいい方で、「お互い様ですよ。」と優しかった。トイレに行っている間にあやして
くださったり、助け合ったり、子育てのアドバイスをきいたりした。私はまだ自覚がないけど、
お母さん方は立派やなあ〜と思った。

三日目くらいに、めちゃきれいな看護師さんが検温にきてくれた。う〜ん可愛いなあと
思っとったら戻ってきて、「***先生??」と、マスクをのけて私にきいた。
うわあ〜〜〜〜〜〜〜〜観一で一年の副担しとったクラスのMちゃんや〜〜!
演劇部にも入っとったし〜〜!めちゃびっくりした〜〜〜〜〜!!!
高校のときから性格がよくて明るくてきれいで優秀な子だったのが、こんなところで再会
できるとは。生きとってよかった。めちゃ感動した〜〜。
それから退院まで会えるのが楽しみで、入院生活に花が咲いたような気分だったあるよ。

順調に体重が増えて、全ての検査を終えて心配ないことがわかり、6月9日に退院した。
NICUの入院費は、健康保険なしで実費だと一日6万円とも8万円ともいう。健康保険や、
区の補助などを申請していたら…退院するとき払ったのはたった630円だった。あれ〜〜?
国に感謝。初めて公の補助を受けてめちゃ助かった。
プチ魁皇、初めて私服を着て娑婆に出る。
長かった入院生活が終わって、プチ魁皇は何考えよんかいの。車に乗ったら、ニヤリと
笑った
。これからずっと一緒におれるで、よろしくの〜プチ魁皇。




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