リングの魂 おこし その1

南原さんが右手の人差し指を立てて、「リングの魂〜!」とお馴染みの掛け声から番組開始。
畳があって、和室のセットの壁には、プロレス関連のものが所狭しと飾られています。

南原「さぁ」
何故かスタッフからおこる笑いと拍手。
南原「どうもみなさん、ご無沙汰しております。えー、リングの魂が4年ぶりに帰って参りました。お元気でしょうか? さぁ、今回、帰ってきた理由は他でもありません。こちらです」

VTRへ

テロップ「みんなプロレスが好きだ」 「みんな“あの男”が好きだ」 「破壊王」

ナレ「プロレスファンよ、ダイゴウ(?)団結の時は来た! 破壊王、思い出の名勝負! 破壊王の笑顔(?)。そして、破壊王の魂と共に。伝説の格闘技バラエティ、リン魂ここに復活!  リングの魂、橋本真也スペシャル!」

南原「さぁ、ね、今夜は遅いんですけども」
座りながら話し始めると、後ろから勝俣さん登場。判っていただろうに、びくっとする南原さん。
南原「あ、びっくりした!」
勝俣「はっしもと! はっしもと! はっしもと! はっしもと!」
大声で、最後は雄たけび。
勝俣「お願いしまーす!」
南原さんの隣の座布団に座る。
南原「橋本といえば勝俣。ねぇ、橋本選手の名参謀。親友」
勝俣「バカ兄弟です」
南原「バカ兄弟。どっちが兄で、どっちが弟だったの?」
勝俣「年齢的には僕が兄なんですけど」
南原「はい」
勝俣「精神的には橋本の方が兄でした」
南原「えぇっ!」
勝俣「ジャイアンですから」
南原「ジャイアンだから」
勝俣「ジャイアンとスネオみたいなもんですから」
南原「なるほど。本当に親友の2人だったんですけども、今回追悼なんですけどもね、橋本選手ですから、明るく」
勝俣「そうですね。その方が彼は喜ぶと思います」
南原「ねぇ」
勝俣「はい」
南原「どうなんですか、橋本選手と、どういう、こう、思い出
とかありますか?」
勝俣「やはりプロレスラー橋本真也っていうのは、負けて人の心を掴む選手っていう、他にない選手だったんですよ」
南原「そうなのよ」
勝俣「負けて、負けて、最後に勝つという。その復活を見せるというね」
南原「そうなのよ」
勝俣「負ければ負けるほど、会場にね、サラリーマンが増えていったのをすごい覚えてますね」
南原「そう、そう。」
勝俣「はい」
南原「ここぞって言うときに負けるからね」
勝俣「そうです。普通はここで勝つだろうってとこで、絶対負けてたんです」
南原「そうなのよ。橋本真也が好きな人は、大体、同じなのよ。やれば出来るっていう人が」
勝俣「そう!」
南原「やれば出来るんだ、こいつはって。必ず」
勝俣「俺も次の人生、負けねぇぞっていうね」
南原「カレーライスとラーメンが好きなのね。橋本ファンって」
勝俣「自分には甘いんですよ」
南原「(笑い)ねぇ、いろいろと今日は時間のある限り」
勝俣「やぁ、楽しみです」
南原「試合を振り返りたいと思いますけども。勝俣君は見たい試合とかありますか?」
勝俣「見たい試合っていうのは、もう、正面と正面でぶつかりあってるのがあるじゃないですか」
南原「それだ」
勝俣「彼は基本的に不器用だったんですよ」
南原「そう。受けられないから」
勝俣「それを受けてくれるレスラーと当たったときね、ものすごい光を放つわけです」
南原「見ましょう!」
勝俣「はい!」

畳の上に無造作に積んであるビデオから、一番上のものをとる南原さん。後ろ姿。靴下が白。おしりにマイクをつけてます。
南原「さぁ、ではこの真っ向勝負の奴を見ましょうか」
後ろにあるビデオデッキに差し込む。

勝俣「真っ向勝負・・・」(2人同時に話してるんで聞こえません)
南原「(後ろ向いたまま)真っ向勝負、橋本真也! 行け! 行った!」
ビデオ差し込むだけで大騒ぎ。
ようやく正面を向く南原さん。笑っているスタッフ。

VTRへ。

ナレ「破壊なくして創造なし。己がパワーをぶつけあう真っ向勝負の試合こそ、破壊王の真骨頂。肉弾相打つ(?)戦いをその目に焼き付けろ! 橋本真也名勝負、真っ向勝負編!」

94年6月15日。日本武道館。橋本真也vs長州力。橋本選手の勝利。

南原「いつのシチュエーションでもスリリングな試合だよね。緊張感がある」
勝俣「長州の胸にさ、刺さるんだよね、橋本のキックは」
南原「そうだね。ちょっと今の危険な角度だったね、延髄で」

勝俣「(橋本にとって、長州は)乗り越えなきゃいけない壁だからね」
南原「ケイエン(敬遠?犬猿?)でも、戦える場所があるっていうのがプロレスの良いところだね」
勝俣「(長州のラリアットを胸で受ける橋本を見て)避けないんだよね、ラリアット。意地だよね」

南原「(ふらふらになっても立ち上がる2人に?)意地だね」

勝俣「(橋本の技が決まって)よしっ!」
南原「カッチャン、終わってるんだけど」
勝俣「(笑い)」
南原「リアルな気持ちになっちゃうのね」


勝俣「(橋本が勝って)ヨッシャ!」

94年2月17日。両国国技館。橋本真也vs天龍源一郎。橋本選手の勝利。

VTRが始まるなり「あぁ!」と叫び
南原「天龍だ!」

勝俣「スランプの時期だった・・・」
南原「何回かあったんだよね」

南原「2連敗した後の3戦目でしょ。橋本にとって」

89年4月24日。東京ドーム。橋本真也vsビッグバン・ベイダー。ベイダー選手の勝利。

南原「89年?」
勝俣「??だ! 一回戦、長州と・・・」
南原「はい、はい、はい」

南原「動けるねぇ。体、軽やかだよ」

南原「帰ってきて一回戦。これ、トーナメントでやってた奴だよね」
勝俣「そうそう」

勝俣「パットしなかったんだけどさ、ここから花開いたんだよ」
南原「そうそう。新日ファンの心を掴んじゃった」

南原「スタミナ配分できてないからね、行くだけっていうね」

VTR終わり。

南原「あー!」
勝俣「良いねぇ」
南原「この迫力は橋本真也ならではのね」
勝俣「そう。これさ、過去の試合なんだけど、今見てるみたいな気持ちになるね」
南原「そうそうそう」
喉を押さえる勝俣さん。
南原「あなたが、よっしゃー!っていうのがちょっとまた不思議なんだけど」
笑うスタッフ。
勝俣「番組終わる頃、がらがらになってるよ」
南原「それだけ引き込まれるっていうことだね」
勝俣「そう。迫力あるなぁ」
南原「良いっすねぇ。あのベイダー戦もまだスタミナ配分できない。若手だから」
勝俣「そうです。海外修行の途中で呼び戻されて、予選
初戦で長州を破って、橋本行けって時だったんですよ」
南原「ねぇ、この一戦でスター街道、ばっと行くようになったんですよね」
勝俣「そう」
南原「はい。いやいや、良いですな、こうして振り返ってみると」
勝俣「やっぱり僕は天龍戦が見れて良かったですね。橋本がね、やっぱ何回かスランプに落ちてるときがあるんです。そのとき、あ!」
後ろに人の気配を感じて振り返る勝俣さん。

大木「こんばんみ!」
後ろから、大木さん登場。
大木「いやいやいや、お二人。ご両人」
笑う勝俣さん。
南原「な、ご両人?」
大木「ご両人!」
南原「でたぁ。すぐ下から入ってくるねー」
大木「すみません、どうもどうも。お世話になってます」

静かに、背後に武藤の扮装をした神奈月さんが登場。
(紛らわしいかと思って「神奈月」としてますが、ほとんど武藤選手の真似のまま会話してます)

勝俣「うわぁ!」
大木「あ!」
勝俣「武藤だ!」
前に出てきてポーズ。
大木「武藤さん!」
勝俣「武藤だぁ」
神奈月「遅れちゃったぁ」
南原「今日、なんか結婚式の営業帰りだとか」
神奈月「最近、よく営業やるんだよ」
南原「そうですか。いやぁ、良かった。嬉しいです」
神奈月「座って良いの?」
南原「どうぞ、どうぞ、座って」
神奈月「膝悪いから」
勝俣「膝、悪いからね」
南原「どうやって座るのかなぁ」

何かの技の真似からぽんっと座布団に座る神奈月さん。
笑いながら、手を叩いて喜んでいる南原さん。

勝俣「大変ですね」
大木「座るだけで大変ですね」
神奈月「勢いだけだから」

まだ笑っていた南原さん、急に切り替えて。
南原「広がってきてるね、幅が」
神奈月「広がってきてる」
南原「あれ、鶴田?」
眼鏡を外して、腕を振り上げる大木さん。鶴田選手の真似?

大木「いや、裸になってやりたいですね」
南原「裸になってね。さぁ、えー、どう、え、橋本真也選手の思い出は?」
大木「僕はですね、中学校の頃に、この、テレビ中継を見てたんですよ。そうしたら、当時、実況が古館さんで」
南原「そう」
大木「橋本さんのこと、戦う渡辺徹って言ってたんですよ」
笑い
南原「もっとやせてたから」
神奈月「似てましたもんね」
大木「それでファンになったんです」
南原「ファンになったんだ?」
大木「戦う渡辺徹って思ってですね。それでそのことを古館さんに言ったんですよ。そしたら、良いだろ、あれ。あのこと、試合後に橋本に言ったんだよ。試合後、お前のことな、今日、戦う渡辺徹って言ってやったんだよ」
勝俣「そしたら、橋本は?」
南原「本人は?」
大木「ありがとうございます、古館さんって。俺、それ意味判らないよって」
笑い
大木「古館さんが、アイツは良いよって言ってました。それが思い出深いですね。やっぱり」
南原「あと、僕は知らなかったんですけど、え、ま、神奈月
くんとするならば、あれ、岐阜で?」
神奈月「僕、岐阜県土岐市の出身で。で、僕がダチ中学っていうところなんですけど」
南原「ダチ中学?」
大木「ダチ中」
神奈月「その隣のイズミ中学ってところで、同級生で」
南原「同学年?」
神奈月「郷土一緒なんです」
大木「えぇ?」
勝俣「そうそう。言ってた」
南原「え? 噂とか聞いてた? その」
神奈月「噂は聞いてました。中学のときから、もうね、柔道で強ぇ奴がいるって」
南原「橋本って奴が?」
大木「有名だったんですか?」
神奈月「で、高校の時に友達に新日、入った。そのままって。えぇーって」
南原「で、デビューしてあったりとかは?」
神奈月「こっちにきてですね、知り合い通じてコンタクトとって。でも、全然向こうの方がいってるじゃないですか」
南原「(首をかしげながら)まぁ? まぁ、まぁ」
神奈月「二十代の」
南原「そうだね」
勝俣「チャンピオンとかなってたしね」
神奈月「ずーっと、もうね、意識してましたよ、俺」
突っ伏して笑い出す3人。
勝俣「ライバルだったの?」
南原「リアル三銃士だったんだ」
勝俣「橋本、ライバルだったんだ」
神奈月「本当は、俺がライバルです」
南原「へぇー。岐阜県ではどういう評判だったんですか?」
神奈月「いや、もう地元の大ヒーローですよ」
南原「やっぱり」
神奈月「IWGPのチャンピオンですからねぇ。岐阜県土岐市でね、三大スターがいまして。橋本真也、近藤サト、神奈月っていうね」
笑いがおこる。
勝俣「どんどん階段落ちてく感じがするんですけど」
南原「そうねぇ」
神奈月「最近、言われ始めました」
大木「最近ですか?」

南原「大木はさ、こういう試合見てみたいってのある?」
大木「僕、やっぱり三銃士がらみの試合がみたいです」
勝俣「良いね」
南原「同志の奴が」
大木「はい」
南原「武藤さん、大丈夫ですか?」
神奈月「俺もう、福岡で橋本に蹴られてさぁ」
南原「似てる!」
勝俣「すげぇ、似てる!」
神奈月「前歯折ったもん、俺」
南原「似てる」
勝俣「どんどん上手くなってってるね」
南原「どんどん上手くなってる」
神奈月「普段の喋り、こうだからね」
南原「この喋りの方が喋れてるよ」
神奈月「ホントに? 芸人としてじゃなくて」
南原「そうそうそう。神奈月より喋れてる」
神奈月「駄目じゃん、俺」
笑う3人。
神奈月「俺、武藤でいくわ。じゃあ」
勝俣「武藤、似てるなぁ」

また後ろにおいてあるビデオのところへ腕を伸ばす南原さん。
南原「じゃぁ、その三銃士絡み!」
後ろ向きのまま、ビデオを大木さんに見せる南原さん。

大木「ありますか、三銃士?」
南原「あるある」
神奈月「俺との奴、あるのかな?」
大木「見せてくださいよ」
勝俣「武藤に弱かったんだ」

三銃士時代のVTRへ。

橋本真也(当時19歳)、武藤敬司(当時22歳)、蝶野正洋(当時21歳)と他3人が並んだ、リング前での集合写真。

ナレ「ほぼ同時期に新日本プロレスの門を叩いた、3人の若武者。彼らはライバルであり、そして信頼し合える友であった。盟友、闘魂三銃士、揃い踏み編」

三銃士絡みの試合のVTRが流れる

(ぼそぼそと話しているのでおこせるほど声が聞き取れませんが、4人とも試合の内容は全て覚えている感じでした)

VTR終わり。

蝶野選手のテーマソングがかかる。

勝俣「おおっ!」
南原「まさか!」
大木「えぇ?」

蝶野選手、腕を振り上げながら登場。
驚いて逃げる南原さん。
(カメラ位置的にかぶるから移動したのかもしれないけど、逃げたように見える)

蝶野「(何か英語で一言)」

CM

南原「このド深夜に蝶野選手が来てもらいました(?)。ありがとうございます」
勝俣「ありがとうございます」
大木「ありがとうございます」
南原「まずは2005年、G1優勝おめでとうございます」
皆「おめでとうございます!」
南原「G1優勝のね、戦いぶりを、少しですけども、ちょっと見てもらいたいと思います。
どうぞ

8月14日、G1クライマックス決勝。蝶野正洋vs藤田和之のVTR
蝶野正洋 5度目のG1優勝

VTR中、頭に攻撃をくらってしまい、朦朧としていて藤田選手が何処にいるか判らなかった、という話があって。

蝶野「まだ今日もちょっと、まだぶれてる感じなんですけどね」
南原「あれ、藤田選手蹴ったときには全然、勘で蹴ってたんですか?」
蝶野「勘です。顔がでかいから当たったけども」
笑い
南原「そこのところに、ばっと当たって?」
蝶野「そうですね。はい。それよりも今日、橋本選手のこういうね、番組があるっつって、このセットはないんじゃないの?」
笑い
蝶野「俺はもっと派手にやるのかと」
南原「すみません」
蝶野「どういう人たちが来るのか知らなかったから」
勝俣「これはあの、岐阜のおばさんの家をイメージして。橋本の」
蝶野「なるほどね。もう、このメンバーで判りました」
南原「そうそう」
蝶野「今日は楽しくやっていこうと」
南原「楽しくやりましょう!(?)」
蝶野「楽しくね」
南原「いろいろお話がね、あると思うんですけど」
蝶野「判りました」
南原「あのー、ま。G1について。G1、前から、今回、まぁ、いろいろありましたけど、期するところはあったんでしょうか? G1を」
蝶野「そうですね。やっぱりG1の一ヶ月ぐらい前だったですから。やっぱり新日本自体もね、プロレス界全体が、やっぱりその橋本真也に対する、その、やっぱ、みんな受け止められない。まだやっぱりさっきも話し、したんですけどもね、どっか実感がわかないところがありますから、でも今、俺らが出来ることって言ったら、リングの上でプロレスファンたちにプロレスの素晴らしさをもう一回見せていくと、そういうことだと思うんだよね」
南原「あの、この爆勝宣言(橋本選手のテーマソング。BGMとして流れていた)を聞いたときにどうでした。リングの上で」
蝶野「あのね、俺ら、7月のシリーズはずっと、そのセレモニーをやっていったんですけど、やっぱりあの曲を聴くとね、や、なんていうのかな。あの、もういないんだって言うね。言うとこが判るんだけど、なんか毎日やっぱりセレモニー、ファンの人たち、全国のファンの人にやってあげないと、ということで。それをかけて試合の前にセレモニーをやってあげる。みんな、なんか胸がうるうるしてきちゃってね。で、やっぱ、この曲は、俺はね、あんま聴きたくないですね」
南原「本当はね」
蝶野「またね、この間のG1の時も」
南原「はい」
蝶野「決勝に行く前に、あの曲がかかってきたんですよ」
勝俣「うん」
蝶野「俺、それ知らなくて。これからいくぞって時に、これはねぇよなって。戦う方としては気持ちがなんかうるうるしてきちゃって」
勝俣「あぁ」
南原「いろんな思いが入ってきてね。戦闘モードに」
蝶野「戦闘モードから、うるうるモードに。これは、どうやってリングに上がるんだっていうね」
神奈月「蝶野さん、目、ちょっと違いましたもんね」
蝶野「あれはねーだろって、ちょっとね」
南原「まぁ、ね。見事に勝って良かったんですけども。三銃士といえば、先程にもありましたけども、あの“時が(?)来た”っていう名台詞ありますよね?」

*三銃士のVTRの中に「90年2月10日の東京ドーム 橋本・蝶野vs猪木・坂口」があり、その試合前のインタビューでの発言。

アナ「・・・どう戦いますか?」
蝶野「つぶすぞ、今日は。オラ。良く見とけ、オラ」(ドスをきかせて)
アナ「そして、橋本選手、如何ですか?」
橋本「時は来た」(ちょっと声がうわずっている?)
VTRを見ている南原さんたちも笑い、「目が優しい」「蝶野が笑っちゃったんだ」とツッコミ。

*ちなみに、猪木さんは「負けたらどうする?」というようなことを聞かれ、試合をやる前に負けることを考えるバカがいるか、とアナウンサーにビンタ。春一番さんがこの真似をずっとしていた、という話も。

蝶野「あれも聞いてなかった、俺」
笑い
南原「急に言ったんですか?」
蝶野「そう」
勝俣「笑っちゃってましたよね」
南原「あれは、笑ったのは本当ですか? 
あれ。今だから」
蝶野「笑ってないですよ」
大木「笑ってたじゃないですか!」
蝶野「さすが破壊王、良いこと言う・・・って、十何年経った今、判りました」
笑い
南原「ねぇ。ど、ど、どう、三銃士、特別だったと思うんですけど、蝶野さんから見て、どういう三銃士の中で位置だったんですか? 橋本選手っていうのは」
蝶野「あのね、なんていうんですかね。すごいこの、俺とね、武藤さんはね(ちゃんと神奈月さんを見る)、どっちかって言ったら、あのアメリカナイズ的なところも取り組んで」
神奈月「向こうに行ってたからね」
蝶野「ね?」
南原「アメリカンな感じでね」
蝶野「橋本真也も実際にカナダ・アメリカ回ってんだけども、相変わらずなんかね、変わらずに、だからドームの時も俺が白いの着て出るって言ったからね、いや俺も着るって」
笑い
南原「白と白」
勝俣「真似したんだ」
蝶野「俺に合わせるって」
笑い
蝶野「そしたら、あんななっちゃって。なんか違うんじゃねーか」
(ぱっとみ、花婿2人の結婚式みたいな)
笑い
南原「で、“時は来た”って1人で言って」
蝶野「時は来た、でしょ。あれはね、
多分、控え室中、爆笑したよ」
笑い
南原「あれ、あわせるっていうのは、寂しがりなところありますよね?」
蝶野「そうです、そうです」
南原「前、なんかね、番組でライガー選手と橋本選手、来てもらった時があったんですよ。ね。お互いになんか言い合いになっちゃったんですよ。言い合いって言っても、本当の言い合いじゃなくて、ライガー選手が“お前がね、チャンピオンになったら俺は何だってしてやるよ”って言ったんですよ。そしたら、橋本選手が “ぜ、絶対だな? お前”(上ずった感じで)とか。ちょっと子供みたいになっちゃって。“本当だな?” “本当だよ。何だってしてやるよ”って。最後、言い換えた(?)言葉が “ライガー、お前、明日も道場来いよ” とか(笑)」
勝俣「仲良いんだ」
蝶野「多分、だからね、俺と武藤さんなんか「???」(固有名詞のようで、ちょっと判りません)だったりしたでしょ」
南原「あぁ」
蝶野「ああいうの、憧れてたんだ。絶対」
南原「そういう風にやりたい」
蝶野「一緒にやろうって言って来なかったけどね」
笑い
蝶野「俺は入れても良かった。多分、武藤さんが駄目だったと思う」
笑う南原さん。
勝俣「イメージがね」
南原「どうだったんです、武藤さん」(と神奈月さんにふる)
神奈月「体型が駄目だ」
笑い
神奈月「日本人向けだ」
南原「でも、それがまた良いんだよね」
勝俣「あの土臭さがね」
蝶野「そうそうそう」
勝俣「良いんです」
南原「一緒に組んだってこともありますよね?」
蝶野「組むと苦労しますよ」
笑い
畳を手で叩いて笑う南原さん。
蝶野「さっきの猪木さんたちの試合ね、散々猪木さんたちガンガンやって、猪木さんががーって怒ったら、俺にタッチ持ってきてるでしょ」
南原「はいはい」
蝶野「そういう人間だから」
笑い
蝶野「トラブルは全部、他に人に任せて」
南原「怒らせてガンガンやって」
蝶野「そうそう」
南原「頼むぞってタッチして」
笑い
神奈月「楽しんでるみたいなとこありますよね?」
南原「楽しんでますよね。無鉄砲なとこなんですかね」
蝶野「だから、行け行けですよね」
勝俣「そう」
南原「行け行け。結末を考えずに行っちゃう」
蝶野「そうそうそう」
勝俣「だって、新人の時に猪木さんとブッチャーがやってる時に、新人は絶対メインイベンター(?)に手を出しちゃいけないんだけど、ブッチャーを蹴ったんですよね」
蝶野「そう。アブドラザブッチャー(?)ね」
勝俣「えらい怒られたって」
笑い
南原「お前、何やってるんだ」
勝俣「俺の好きな猪木がブッチャーにやられてるって、蹴ったんだって」
突っ伏して、土下座状態で笑う南原さん。起き上がって手を叩く。
勝俣「めっちゃくちゃ怒られたんだって。後で」
南原「いやー、あの人はね、いろんな伝説残ってますけども。今度はですね、リングの魂ならではの、通好みの試合ってありますんで」
後ろでビデオにテープをセットしている南原さん。
南原「通好みってあるんです」
神奈月「なんだろう?」
南原「見てもらいたいと思います」
勝俣「何持ってくるんだろう?」

VTRへ

ナレ「様々な外敵を向かい打った破壊王。あんな奴とも戦った、こんな奴とも組んでいた。これぞ永久保存版、門外不出の試合をお蔵だし。橋本真也名勝負、通好み編!」

赤いパンツ(?)を来ている橋本選手をみて
南原「なんだこのコスチュームは」
勝俣「このコスチュームは駄目だ」
口を押さえて笑う南原さん。
勝俣「おばちゃんじゃん」
南原「大阪のね」

蝶野「(対戦相手が)全くレスリング出来なくてリングに上がってきてるから」
南原「あわせるのも難しいですね」
「試合」を成立させることが出来たのも、橋本選手だからこそ。

蝶野「この当時、(体重が?)140近くあるんだけども、ものすごいしまってるからね」
南原「あれだけ飛べるんですか」
蝶野「そうそう」

蝶野「ものすごいしまったデブだったんですよ」

南原「橋本選手とぶつかった感じって、どういう感じなんですかね」
蝶野「やっぱり、あの最終的に言ったら、しまってるから・・・」
戦ってみると重さが伝わってくる。
南原「140キロが重いんですか」

白いパンツ(?)をはいてタッグを組んでいる橋本選手と蝶野選手の映像を見ながら
勝俣「橋本のコスチューム見て」
皆、笑い出す。
南原「これ蝶野さん、合わせたんじゃないんですか」
蝶野「やめてくれって言ったんですよ。俺も同じイメージに見られるから」
勝俣「これはやめて欲しいな」

VTR終わり

(VTRの最後が、橋本選手と蝶野選手のタッグマッチで)
南原「懐かしい試合でしたけど、どうですか?」
蝶野「そうですよね、あの、本当にね、橋本選手ってこう、影響されやすいというかね、あの、確か、この帰ってくる前ぐらいがテネシーにいたのかな?」
南原「テネシー」
蝶野「テネシーに行ったら、プレスリーになってましたからね」
笑い。大木さん、拍手。
南原「自分がもうプレスリーだと」
勝俣「プレスリー!」
蝶野「プレスリー」
南原「だから、もみあげ長くしたりとか?」
蝶野「そう」
大木「判りやすいですね」
南原「このとき、コスチュームは真似されたんですか、これ。同じような短パン着てましたけど」
蝶野「タッグ組むから合わるよって言ってね」
勝俣「蝶野選手の白と同じのをね。おばちゃんですよね」
蝶野「多分、俺のこと好きだったんだよ、絶対」
勝俣「憧れてたんでしょうね」
南原「自分から、俺と合わせろとか、そういうのはなかったんですか」
蝶野「それは、一緒にしてもらいたくなかったから」
前に倒れて笑う南原さん。
南原「コスチュームを自分で決めるのに時間かかったんですね、結構。ああいう・・・」
蝶野「そう、何回か失敗してってね。結局、元に戻ってくという」
笑い
南原「ねぇ。いやいや、なかなかこう、お茶目なというかね」
蝶野「そうそう。あの、そういうユーモアありますよ」
南原「憎めないとこあるでしょ?」
蝶野「憎めないですよね」
南原「普段はブッチャー、ブッチャーって呼んでたんですか?」
蝶野「そうですね。ブッチャーだったですね。先輩か誰かがつけて。あの入った当初はタイガーマスクを目指してたんだけども」
勝俣「スリムだったんですよね」
蝶野「実際に、あのパワーもあるんだけど、バネがあるんですよ。見た目以上にボンボン跳ねてるし。あの、そういう意味で言ってたんだけど、誰かがなんかこう、ぽっちゃりした感じだからブッチャーって言ってたら、だんだん太ってきて、本当にブッチャー」
笑い
大木「言われたとおりになっちゃって」
南原「あぁ、そう言っちゃったから!」

CM

その2へ

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