ウリナリ社交ダンス部presents
南原・杉本彩の飲んで踊って 英国・アイルランド爆笑紀行

前半は眞鍋かをりさん、河村アナが同行(1日目終了)

ナレ「ウリナリ芸能人社交ダンス部が1年ぶりに再始動。昨年、オーストリアで社交界デビューを飾ったヨーロッパツアー。それに引き続き、南原と美女2人がヨーロッパツアー第2弾を決行。向かったところは創部以来の夢、社交ダンスの聖地イギリス、ブラックポール。南原が世界最高峰の大会を完全リポート。ワールドチャンピオンにも大接近。そして彼らがブラックポールを訪れた理由とは?」
ナレ「と、その前に。何故かお隣、アイルランドへ。絶品郷土料理に舌鼓。恐怖の断崖絶壁で大騒ぎ。そして、ギネスビール認定書取得に大挑戦。しかも、飲んで、踊って、占って、妖精の国・アイルランドの魅力を徹底解剖。さらにリチャード・ギア主演ハリウッド版『Shall We Dance?』をいち早く公開」
ナレ「ウリナリ社交ダンス部presents 南原・杉本彩の飲んで踊って 英国・アイルランド爆笑紀行。世界最高のダンス大会に潜入」
ナレーションの後ろにダイジェストが流れている。

ナレ「まず始めに南原が目指したのは、アイルランド第3の都市、リムリック」
リムリック駅前。駐車場らしきところを歩く3人。
南原「さぁ、やってまいりました」
河村「妖精の国、アイルランドでございますね」
カメラの前で停止。
南原「初めてですね」
河村「初めて」
南原「あれ、眞鍋、ダンスやってないじゃん」
眞鍋「何にもやってない」(手を振って否定)
南原「なんで真鍋なの?」
河村「これはもう南原さんにね」
眞鍋「リズム感、ゼロなんですよ、私」(河村さんにかぶって)
南原「リズム感、ゼロ」
河村「ウリナリ。ダンスでいろんなところに行くっていうと、必ず南原さんの脇にはある物体がいましたよね」
南原「あ、あぁ・・・あのカミングアウトした人?」(彩さんの映画の写真が出る)
河村「(笑いながら)カミングアウト」
眞鍋「何、何?」
河村「いっつもですね、やっぱり、この彩さんだと」
南原「正直、うんざりですわ」
南原「(手を振って)いやいや、そんなことない」
河村「今回、気分を変えて、可愛らしい眞鍋かをりさんに来て頂いたという」
南原「なるほど」
眞鍋「頑張ります」
河村「あの、せっかくですからね、日本で待っている社交ダンス部員に旅先のいろんな風景とか。こちら、私、日本から。バン(口で効果)、来た。持ってまいりました」
河村さん、携帯を取り出す。
眞鍋「ムービー写メール!」
河村「そうです!」
ナレ「世界各国で使えるボーダフォン。ここ、アイルランドで撮影したムービー写メールをすぐに日本に送信することが出来るすぐれもの。早速記念撮影スタート」
河村さんが撮影役。南原さん、眞鍋さんが並んでいるところを撮影。
眞鍋「着きました!」
ゆっくりお辞儀するだけの南原さん。覗き込む眞鍋さん。
眞鍋「あれ? あれ?」
南原「どうも」(再び礼)
眞鍋「・・・ですよ」(聞き取れない)
南原「声も撮れるんだ」
河村「はい、撮れますよ」
南原「へー」
南原「(駅を振り返って)あぁ、リムリック」
河村「終わりました!」
撮影した映像を覗く。
南原「あ」
眞鍋「南原さん、お辞儀してるだけじゃないですか」
河村「今、南原さん、ゆっくり・・・」
南原「あーでもすごいね」
ナレ「最長40秒間の撮影が可能です」

ナレ「雄大な自然と長い歴史を誇るアイルランド。彼らが最初に向かったのは、リムリックの郊外。アデア村にある牧場、バターカップファーム」
入り口を入る3人。
眞鍋「あ、馬。牛!」
南原「でっかい」
眞鍋「南原さん、でっかい馬。羊!」
河村「子羊」
眞鍋「来る時、飛行機で食べたの、子羊」
河村「それじゃ駄目じゃん」
南原さん、ズボンのポケットに手を入れて苦笑
眞鍋「ハーイ」
羊を捕まえようとする眞鍋さん。少し離れてみている南原さん。
眞鍋「すごいセーターみたいだった、今」
河村「いや、同じ材質」

ロバの前。
河村「(眞鍋さんに)このロバに乗ってみませんか」
眞鍋「乗りたい!」
河村「ものすごい前向きな娘だ」
ナレ「可愛い動物たちに大興奮の眞鍋」
ロバに乗る眞鍋さん。
南原「可愛いねー」
眞鍋「(奇声)」楽しそう
河村「おー。すごい。眞鍋かをり」
突然ロバが走りだす。
眞鍋「(奇声)」
河村「大丈夫か?」
南原「危ない、危ない、危ない」
河村「でも、すごいバランス感覚。降りようとしない」
楽しそうに笑っている眞鍋さん。
ナレ「実は、ロバが暴走した瞬間、一目散に逃げる南原の姿が。動物苦手な南原。相変わらずの小心ぶり」
スローで南原さんが逃げているところ。柵の外にまで逃げてる。

乗馬をする河村さん、子羊にミルクをあげている南原さんのVTRが一瞬ずつ。
ナレ「乳牛だけでなく、さまざまな動物と触れ合えるこの牧場では、アイルランド名物、アイリッシュコーヒーを作るため、ミルクを自分で絞ることが出来る」
河村「バケツをセットします」
眞鍋「おぉ!」
ナレ「まずは真鍋がチャレンジ」
河村「二つを交互に引っ張ることです。さぁ、眞鍋かおり、いよいよ乳搾り体験」
眞鍋「せーの」
南原「上から、上からきゅっと」
河村「ちょっと出た」
眞鍋「出た、出た、出た」
河村「はいはい。見事に。すごい」
南原「若い女の子がやることじゃねーなー」
牛の足がバケツにあったって、ガタンと音がする
眞鍋「うわー」(驚いて立ち上がる)
眞鍋「ちょっと南原さんもやった方が良いですよ」
南原「俺はいいや」(柵からも離れている)
眞鍋「なんで?」
ナレ「続いて、河村アナ」
南原「実況して、実況して。やりながら実況して」
河村「さぁ、右手左手、グリップを若干やわらかめに。いよいよ右手から、柔軟な対応をして、このリストを使って今、河村亮、軽快に乳を搾っております」
南原「(笑い)」
河村「アイルランド、人生で初めてやってまいりました。見事な、見事な手つきであります。おそらくアイルランドの人のびっくりして、この日本人なかなかやるな、と」
軽快に実況していると、牛が河村アナの頭をなめる
眞鍋・南原「(笑い)」
河村「うわっ」
ゆっくりと牛から離れる河村アナ。
ナレ「確かに見事な手つき。牛も喜び、思わずぺろり。そうこうしているうちに、絞りたてのミルクを使ったアイリッシュコーヒーの準備が整った」

河村「南原さん、今までない?」
南原「あのね、これがアイリッシュコーヒーだと思って飲んだことはないですね」
河村「かをりちゃんは?」
眞鍋「全然ないですね」
河村「ねー」
眞鍋「本場ですよね、しかも」
若い女性が目の前でアイリッシュコーヒーを作り始める。グラスに茶色い粉を入れる。
河村「まず、こちら」
南原「左手でやるのがみそなんですか?」(違うところを見ている南原さん)
河村「What is it?」(何を入れているのか聞いている)
眞鍋「左手は」
河村「(南原さんの肩に手をおいて)左手は・・・」(関係ない、みたいな感じ)
コーヒーを注ごうとして、豪快にこぼしてしまう女性。
眞鍋「めちゃめちゃ」
河村「ちょっと、今」
南原「こぼすのは、アイリッシュコーヒー?」
眞鍋「アイリッシュコーヒー」
河村「これはアクシデントだと思うんだけどな」
ナレ「レシピはまず暖かいコーヒーを注ぎ、そこに」
南原「あ」
河村「そして、今度は・・・What is this?」
女性「ウィスキー」
眞鍋「ウィスキー?」
南原「ウィスキー?」
眞鍋「えー?」
普通に驚いている二人。
眞鍋「何それ? 昼間っからこんなの飲んで良いの?」
笑う河村さん。
ナレ「ウィスキーの元祖と言われる、アイリッシュウィスキーを少々。そして」
河村「あ、これですよ」
眞鍋「さっきの!」
ナレ「絞りたてのミルクで作った生クリームを少々」
南原「スプーンを裏返すのがにくいね」
眞鍋「にくいですね」
小指で生クリームすくってなめる眞鍋さん
河村「あ、そうだ。生クリーム」
眞鍋「濃い。甘くはないです」
さらに何かパウダー状のものをふりかける。
南原「そんなにいろいろ」
眞鍋「すごい何これ?」
南原「全くこれが」
眞鍋「全然知らない」
南原「これがアイリッシュコーヒー?」
女性「Yes」
南原「うわーぉ」
河村「ということは、南原さんが前飲んだかもしれない」(って言ってましたけど?)
南原「ないないない。初めて、初めて」
ナレ「これが正真正銘のアイリッシュコーヒー。濃厚な生クリームとアイリッシュウィスキーが体を芯から温めてくれます」
眞鍋「頂きます」
河村「人生初めてのアイリッシュコーヒーを」
南原「ごっくんっていっちゃったよ。喉、ならしちゃってるよ」
眞鍋「うまーい。何これ?」
河村「果たして、南原さんをうならせるか」
南原「うーん、干草の香りがしますね」
河村「マジですか」
眞鍋「ミルクの濃厚な感じがくるんですけど、合わさるとすごいおいしいです」
南原「へー。冷たいのと温かいのがね。上が冷たいんですよね。ミルクが。中が温かい。で、混ざってきて、最後に鼻にぷんとウィスキーの香りが抜けて。パーフェクト」
眞鍋「パーフェクト」
南原「良いねぇ。アイルランド最高」(しみじみ)
眞鍋「最高」(うっとりと)
ナレ「初めて飲む本場のアイリッシュコーヒーに、すっかりご満悦の南原でした」



ナレ「続いて向かったのは、アデア村の中心部。実はこの村、1976年に行われたアイルランド一かわいい村コンテストで1位に輝いたところ。200年以上前から変わらぬたたずまいを残す、かわいい民家が立ち並ぶ」
河村「こうやって近くで見ると、カヤブキ屋根、どうですか。ヨーロッパで見る」
南原「いやいや、これ不思議な感じだね。マッチしてるよ、思ったより」
眞鍋「ね」
河村「そうですね」
南原「うん」
河村「その、昔のたたずまいなんですけど、みなさんの左後方にある、こちらの、今度は対照的に石の建造物」
(テロップ トリニタリアン教会)
河村「これね、1230年」
南原「へぇ」
眞鍋「1230年。日本だと?」
南原「鎌倉時代」
眞鍋「鎌倉時代」
顎に手をあてて、ポーズつくりながら
南原「ちょうど頼朝が亡くなって、北条時子が権力を握り始めたときかな」(本当は時子ではなく、政子です)
河村「(笑いながら)細かい」

河村「こちらでございます」
ナレ「河村の案内で一軒のお宅にお邪魔することになっていた」
河村「Hello」
女性(吹き替え)「いらっしゃい、日本のみなさん」
みんな「英語であいさつ」
女性(吹き替え)「ようこそアデア村へ」
河村「(英語で質問)」(家が建って何年ですか、みたいな感じ)
女性(吹き替え)「この家は200年前に作られたのよ」
河村「200年前」
眞鍋「すごい。江戸時代?」
南原「(屋根をさして)What is this?」
女性(吹き替え)「これは藁よ。昔から屋根に使われている材料で、何年かおきに上へ重ねていくの」
河村「積み重ねていく」
女性(吹き替え)「だから下の方はとても昔のもので、上の方の藁はまだ10年ぐらいしか経ってないのよ」
南原「10 years ago。すごい」
河村「ということは、どんどんどんどん、この屋根は厚くなってくってわけですね」
南原「そうだね」
女性(吹き替え)「ところで、本当によく来てくれたわね。お昼ごはんを作ったんだけど、良かったらどう?」
眞鍋「わー嬉しい!」
女性(吹き替え)「さぁ、どうぞ」
家の中に入る
眞鍋「お邪魔しまーす」
さりげなく眞鍋さんの腰に手を回して、先に行かせる南原さん。
南原「良い匂い」
眞鍋「良い匂い」
女性(吹き替え)「良い匂いでしょう?」
眞鍋「(こじんまりした、屋根の低い部屋に入って)すごい可愛い」
南原「可愛い」
女性(吹き替え)「この部屋は一番住みやすい大きさに出来ているの」
河村「確かに、これだけ低いと暖房効率が良いですね」
眞鍋「暖房効率」
南原「あと、人で暖まる」
ナレ「アイルランドで初めての食事は、手づくりの家庭料理。一体、どんなものが出てくるのか」
河村「とても良い香りが漂ってますねぇ」
眞鍋「おぉ。すごい。初めて見る料理ですね、これ」
??「ねぇ」
ナレ「さてここで問題です。このシチューに入っている白と黒の物体は一体なんでしょう?」
眞鍋「何、この黒いの」
南原「茄子」(適当に)
眞鍋「茄子じゃない。確実に」
河村「南原さんも推理してください」
眞鍋「チョコレートみたいだよ」
南原「ちゅるんちゅるんしてるよ」
眞鍋「なんだろう」
南原「きのこ。マッシュルーム」
女性(吹き替え)「マッシュルームじゃないわ」
眞鍋「(英語で)魚の卵」
女性(吹き替え)「魚の卵でもないわ」
河村「まず最初に食べてみて、味覚も味わってみて推理してみてください」
眞鍋「うわ、なんかちゅるんちゅるんするよ。やっぱりチョコじゃないの?」
南原「えぇ? ちょっとゼリー状っていうか」
眞鍋「いただきます」
南原「なんだろう、これ。卵の白身をこう固めたような触感なんですけど」
女性に向かって
南原「デリシャス」
女性「???」(訳がでなかったので判りません。日本語でありがとうって言ったのかも)
南原「(目を丸くして)アリゲーター?」
河村「(笑いながら)アリゲーターじゃない」
眞鍋「(英語で)何かの胃袋?」
女性(吹き替え)「そう、羊よ」
眞鍋「当たっちゃった」
河村「羊の胃袋」
南原「どうりで」(さも最初からわかっていたように)
ナレ「正解は、羊の胃袋と血液を固めたもの。これはリムリックにしかない伝統的な家庭料理、パケット&トライプ。お酒を飲みすぎた翌朝は、必ずこれを食べるんだとか。そして、もう一皿」
南原「わーお、うまそう」
眞鍋「おいしそう」
南原「このじゃがいもとか、うまそう」
眞鍋「これ、絶対うまい。すごい良い匂いがする。すっごい良い匂いする」
ナレ「こちらは定番、アイリッシュシチュー。ラムと野菜をじっくり煮込んだもの。タイムの香りが、よりいっそう食欲を誘います」
南原「うん、うまーい。ほぐれる。おいしい」
眞鍋「(英語で)これはラム?」
女性(吹き替え)「その通り」
眞鍋「ラムがすごい。いやぁ、さっきまでミルクあげてたのにね」
河村「(笑)」
南原「What is this?」(マイペースにシチューの具を尋ねている)

ナレ「素朴な味わいに大満足した二人。この感動をムービー写メールにおさめ、日本にいる社交ダンス部員に送信。その相手は?」
どこかの楽屋らしき場所にいるゴルゴさん。メール着信音が「大都会」
ナレ「ゴルゴ松本。南原と同じく、ラテン1級を持つ芸能人社交ダンス部のエース。小池栄子とペアを組み、長野大会では優勝経験も持つ」
ゴルゴ「何で南原さんからムービー写メールが来てるんだろ。よし、再生。押した」
ムービー写メールの映像。手をふる2人。
南原「元気ですか? 我々は今、ブラックプールの大会の、社交ダンスの大会の下見にアイルランドにきています。美味しいものいっぱい食べました」
眞鍋「街も可愛いし」
南原「街も可愛いし」
眞鍋「ご飯もおいしいし」
南原「アイルランド、命」(ポーズ付き)
ゴルゴ「アイルランドに、ブラックプールの下見をしてて、美味しいものを食べてる。ちょっと気になるな、電話してみよう」
河村「もしもし?」
ゴルゴ「あ、河村さんもいるんですか、そこに」
河村「実は」
ゴルゴ「ムービー写メールがきて」
河村「お、はいはいはい」
南原「1人芝居してるみたい」
ゴルゴ「なんかアイルランド命とか言って、人のギャグをやってたんですけど」
南原「もしもし?」
ゴルゴ「南原さん、なんですか」
南原「おぅ、ゴルゴ」
ゴルゴ「なんですか、人のギャグを」
南原「アイルランドでは、もう俺が命の作った人になってるから」
ゴルゴ「ちょとt待ってくださいよ。何やってるんですか?」
南原「ダンスの、ダンスの下見」
ゴルゴ「なんで呼んでくれないんですか?」
南原「選抜メンバーできたから」
ゴルゴ「ちょっと待ってください。選ばれなったんじゃないですか、俺。選抜メンバーに」
南原「そう、選ばれないの」
ゴルゴ「ちょっと、ちょっと待って。あそこまで頑張って」
南原「熱が入りすぎるから」
河村「(笑いながら)大事じゃない。熱心なだけ」
眞鍋「もしもし眞鍋ですけど」
ゴルゴ「ちょっと待って、お前なんでいるんだよ。社交ダンス部じゃないだろ」
眞鍋「ごめんなさい。私、全然、社交ダンス関係ないんすけど、楽しそうだと思って。アイルランド」
ゴルゴ「アイルランドじゃなくて」
眞鍋「来ちゃいました」
南原「長いから良いよ」
眞鍋「もうね、南原さんが長いからいいよって言ってるんで、切りますね、とりあえず」
ゴルゴ「いやいやいや」
眞鍋「楽しんできますんで」
ゴルゴ「楽しんできますじゃなくて」
眞鍋「それじゃあね、バイバイ」
ゴルゴ「バイバイってちょっと待って」



ナレ「芸能人社交ダンス部アイルランドツアー。続いて南原たちが向かったのは西海岸に位置する、くれあけん(?)メヒンチ。太西洋に面したのどかな街に、この国一番の絶景ポイントがあると聞きつけ、海風が気持ち良い、高台に降り立った3人」
南原「いやーすごいなこれ」
眞鍋「いやぁ」
河村「この光景はすごいですね」
南原「こっからどーん、なってるもん」
映像で見ると、この時点ではただの景色の良い海岸線。
眞鍋「すごいよ、だって」
南原「チルドレン、マストビー スーパーライズド アット オールタイムズ」
(後半は河村さん、眞鍋さんも音読。看板には「CHILDREN MUST BE SUPERVISED AT ALL TIMES」)
南原「ちょっとなんか危険な看板じゃない?」
河村「つまり、お子さんたちは必ず親御さんたちがわかるところにいてください」
南原「あれ?」
河村「じゃあ、ちょっと行って見ましょう」
断崖に近づく。柵があり、そこから景色を見ている観光客。
南原「うわっ。いやいやいや、なんだこれ」
海岸に近づくと断崖絶壁。
眞鍋「うわー」
南原「すっげー」
河村「ほら」
ナレ「モハーの断崖。8キロに渡って、200メートル以上の断崖絶壁が続く。地元の人は地の果てと呼ぶ、アイルランド一の絶景ポイント」
柵のところから、景色を見る3人。
眞鍋「すごいですね、これ」
南原「すごいね。どうしてこんな風になっちゃったの」
河村「これが大自然。おそらく、こういう形状になったのはもう、何万年前」
眞鍋「すごい」
河村「ただ、どうでしょうね。やっぱり間近にいってみてみたいっていう気持ちも」
南原「判らんでもないけどね」
河村「あのー、まぁね。せっかくきたわけなんですけど」
南原さんの正面に立つ河村さん。嫌な感じのしている南原さん。
南原「何、何たくらんだ顔してるの」
河村「あの」
南原「バカじゃない? 行かないよ」
河村「あの高いところへ・・・」
南原「行かねぇって言ってるだろ。聞けよ」
河村「あの高いところ」
南原「バカじゃない。行かないっていってんじゃん」
河村「あれ?」
足元にビニール袋に入っている水色の紐が入っている。
南原「さっきの馬、つないでた奴じゃん」
眞鍋「そうですよね」
河村「せっかくです、南原さん」
南原「俺?」
眞鍋「南原さん」
河村「あの断崖の下からみる光景というのが、まさにスペクタクル」
柵のない、本当にギリギリのところから見れる場所が映る。みんな寝そべっている。
南原「そんなリアクション取れないって」
スタッフ(?)笑い
南原「そんな無理だって、危ないんだもん。洒落じゃないんだもん、これ。撮れないよ」
眞鍋「南原さん、やりましょうよ」
南原さんに紐をかける眞鍋さん。
河村「とりあえず行けるとこまで行きましょう」
眞鍋「行きましょう。とりあえず」
河村「これは・・・」(何か言おうとしているんだけど、ここで場面転換のため不明)
眞鍋「デンジャーって書いてある」
赤い看板。大きく「DANGER!」と説明文。
南原「え!」
河村「デンジャーだ!」

ナレ「この後、南原が見た光景とは?」



CM

ナレ「アイルランド一美しく危険な断崖に、芸能界一臆病な南原が挑む」
ロープを命綱として南原さん腰で結び、河村アナが持っている。
河村「あの、立たなくていいからね。寝そべってくださいね。南原さん」
南原「あんまり引っ張らないで」(真剣な表情)
河村「まだ引っ張らない方が良い」
南原「自分で行く」
河村「自分で?」
隣で普通に立っている女性が、不思議そうに南原さんを見ている。
河村「すごい手前から、すごい手前から寝そべったぞ」
かなり手前からほふく前進する南原さん。
既に崖の際で寝そべってくつろいでいるカップルも見守っている。
南原「スパイダーマン」
河村「すごい」
そうっと下を覗き込む南原さん。
河村「どうだ」
南原「うわぁ」(崖でエコーがかかる)
河村「言葉は?」
カメラが下を映す。垂直。ほとんどビルの屋上のような感じ。
ナレ「その先にはとてつもない高さの絶壁が」
河村「どう?」

既に元の場所に戻っている。
南原「怖い」
眞鍋「ちょっと待ってください」
河村「本当にすごいですね。南原さん、心拍数上がってますね」
南原「怖いよ・・・」(声にならない声)

続いて眞鍋さんの挑戦。南原さんの腰にロープを結んだまま、眞鍋さんの腰にロープを結ぶ河村アナ。
南原「待て待て待て。危ない、危ない、危ない」
南原「お前、はしゃぐな。こういうところで洒落するな」
眞鍋「行きましょうよ」
南原「いやいや、バカ」
行かせないようにする南原さんと、引っ張る眞鍋さん。綱引き状態。
南原「止めろ。こういうところで遊ぶな。こういうところで遊ぶな」
自分の腰に巻いた紐をほどく。
南原「マジ、嫌いだよ」
河村「今度はじゃあ」
南原「本当に気をつけろよ」
ナレ「続いては、眞鍋」
河村「大丈夫ですか?」
眞鍋「うわぁ、すげぇ怖い」
南原「いや、あのな、ちょっと想像を絶するぜ」
河村「持ってる。持ってる、ちゃんと持ってる」
眞鍋「うわー超怖い」
南原「寝そべっていった方が良い。寝そべって」
四つんばいになって進む眞鍋さん。腕立て状態で崖を覗き込む。
河村「すごい」
眞鍋「えぇー、これ」
南原「良いから寝そべれ」
眞鍋「えー」
叫びながらも、身を乗り出して下を見る眞鍋さん。
河村「危ない」
南原「あぶねぇな」
河村「危ない、危ない。そっから先駄目よ」
眞鍋「えー」
南原「もう良い。俺が怖い。俺が怖い。俺が怖い」
命綱を持っていた南原さんがギブアップ。

河村さんの腰に紐があるから、河村アナも挑戦した後らしい。
南原「ひと回り大きくなったね」
眞鍋「大きくなった」
南原「うん」
眞鍋「もう何も言うことはないです」
河村「そうですか。自然ってすごいですね」
南原「すごい」
眞鍋「すごい」
南原「やっぱり一番すごいよ」
ナレ「その昔、人々に地の果てと信じられていた、このモハーの断崖。雄大な自然の神秘を前に、自らの存在の小ささを思い知らされた3人」
断崖から少し離れたところで座る3人。南原さん、レンズの小さい、濃い目のサングラスをかけている。さっきまでのが嘘のように格好良い(^^;


ナレ「ここアイルランドに西海岸には自然が造り上げた、絶景スポットが数多く点在する。このバレン高原もその一つ。木の生えない山は、2億6千年前の地殻変動によって海底から押し上げられた石灰岩によるもの。そのふもとの港町キンヴァラで、中世のお城に立ち寄った3人」
小高い丘を登ってお城に向かう3人の映像。
ナレ「ダンガイア城。1568年、ガイア王の要塞として建てられた、歴史的建造物」

城の中に入る南原さん。
南原「わーお」
ナレ「そこで彼らを待っていたのは、歓迎のハープ演奏。ハープは古来から、アイルランド文化の象徴で、国の公式紋章や、ギネスビールのブランドロゴ。貨幣にハープを刻印する伝統もある」
壁際に並んで立つ3人。演奏が終わると拍手。
南原「ファンタスティック!」
??「ビューティフル」(南原さんだと思うんだけど・・・)

ナレ「さらに奥へ進むと」
眞鍋「王様の部屋? もしかして」
南原「何これ?」
ナレ「そう、ここは1568年当時のガイア王の部屋を再現したもの。質素な家具と藁の敷物が時代を感じさせる。この城は、1968年まで住居として使われており、歴代城主たちの息遣いが今も残っている」

河村「ということで、いよいよこの歴史と伝統を誇るこのダンガイア城でみなさん、中世の雰囲気を味わっていただく晩餐会にこれから参加していただきます」
眞鍋「初めて。晩餐会」
河村「でしょ。中世の、この時代から伝わる伝統的な衣装に、お2人、これから着替えていただきます」
南原「リアリィ?」(上流階級な感じで)
河村「ものすごい上品な英語になりました」
ナレ「そして、5分後。15世紀に貴族の間で流行した礼服に身を包み、2人が登場」
首元がひらひら。黒いスーツで、部分的に青。
河村「りりしい」
南原「Thank you・・・(英語)」
河村「どうですか? 身を包んでみて」
南原「なんすか、こう優雅な気持ちになりますよね」
眞鍋「私はすごく身分が高くなったような気がします」
河村「身分が高くなったような」
眞鍋「全然、人に命令しても良いような」
河村「おっと」
南原「命令してやれ」
眞鍋「こんな感じで」(足をあげて河村さんに見せる)
南原「お前、それ女王様じゃないかよ」
ノリの良い河村さん。靴を手でふく。
南原「やってるし、あんたも」

ナレ「このお城では、450年前の雰囲気と料理を忠実に再現する中世晩餐会が毎晩行われている」
大広間らしきところ。長いテーブルにたくさんの人(観光客?)が座っている。南原さんの隣に眞鍋さん。眞鍋さんの正面に河村さん。
南原「こういう感じの中で、キャンドルだけで」
河村「そう」
眞鍋「ね、良いですね」
南原「雰囲気はまさに、そのまんまだね」
河村「本当にそうですね。さぁ、どうぞ。召し上がっていただいて。
眞鍋「サーモンがこっちは多いですね」
河村「そうですね」
眞鍋「あー、でもこうやってご飯食べてたのかと思うと、嬉しいなぁ。昔の人も」

ナレ「前菜はスモークサーモン。サーモンはキンバラの名産品で、美しいピンク色は新鮮な証拠。そのお味は?」
眞鍋「おいしい!」
南原「炭でやってるね。炭の香りがする」
河村「あー」

ナレ「続いて出てきたのは、長ネギとじゃがいものスープ。1500年代には、男性の滋養強壮に効果があると考えられていた」
河村「こうやって飲んで良い・・・(器を口元に持っていく仕草)」
ナレ「中世アイルランドでは、お椀に口をつけて飲むのが正しい飲み方」
眞鍋「あーおいしい」
南原「(目をぎゅっと閉じて、しみじみと)うまい、大好き」
眞鍋「大好き」
南原「大好きな味、これ」

ナレ「そして、メインディッシュは」
南原「うん」
南原さんの正面の人?「very good」
南原「very good」
眞鍋「Oh!」
ナレ「チキンのマスタードクリームソース。当時、鶏は高価な食べ物で王様主催の晩餐会では必ず出されていた一品」
河村「アイルランドに一週間いたら太りますね」
眞鍋「太ります。もう、今の時点で太ってます」
河村「太ってます(笑)」
ナレ「中世の雰囲気に、お腹も心も満たされた2人」

食事後、衣装のまま城の外にいる3人。
河村「さ、中世の晩餐会、いかがだったでしょうか?」
南原「そうですね。中世の方々はああいう風に食事をしていたんだ、という雰囲気でもね。ちょっと味わいましたね」
河村「味わえた」
眞鍋「私、完全にタイムスリップしてました」
河村「あら、戻っちゃった」
眞鍋「戻っちゃった」
南原「全体的にね、風景が綺麗」
眞鍋「キレイ」
南原「綺麗」
眞鍋「こんなにスケールが大きいと思わなかったですね」
河村「見てくださいよ。またね、後ろの方ではとても綺麗な夕日」
南原「これ。これが今、夜の10時ですよ」
眞鍋「ねぇ」
南原「これね、日本だったら怒ってますよ。何時だと思ってるんだ(腕時計をするあたりを叩く)。これに誤魔化されて、まだ」
眞鍋「完全に誤魔化されてる」
南原「そんなに押した気がしないんだよな?」
眞鍋「しない」
ナレ「時の経つのも忘れるほどの感動を胸に、午後10時。アイルランドの旅、1日目が終了した」

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