Ubuntu Server on VMware ESXi 3.5でPPTPサーバを構築する
VMware ESXi 3.5環境で動作するUbuntu Server 10.01でPPTPサーバを構築します。
VMware ESXi 3.5へのUbuntu Server 10.01のインストール
Ubuntu Serverの設定
PPTPサーバのインストール
PPTPサーバの設定
Ubuntu Server フォワーディング設定
ルータの設定
iPhone PPTPクライアントの設定と接続確認
ESXi 3.5へのUbuntu Server 10.01のインストール
ESXi 3.5にUbuntu Server 10.01をインストールします。
ESXi 3.5にUbuntu Server 10.04をインストールする
Ubuntu Serverの設定
PPTPサーバをインストールするUbuntu Serverに対し、固定のIPアドレスを設定とDNSサーバのアドレス設定をします。
固定IPアドレスの設定
固定のIPアドレスを設定します。
$ sudo vi /etc/network/interfaces
auto eth0
iface eth0 inet static
address 192.168.2.3
netmask 255.255.255.0
broadcast 192.168.2.255
network 192.168.2.0
gateway 192.168.2.1
(注)
PPTPサーバのアドレスは家庭などで一般的に使用されている192.168.1.xxx以外を使用した方が良いようです。192.168.1.0/24ネットワークからは192.168.1.0/24へのVPNはできないからです。
/etc/resolv.confの編集
/etc/resolv.confにISPのDNSサーバのアドレスを設定します。
$ sudo vi /etc/resolv.conf
nameserver <DNSサーバ-1>
nameserver <DNSサーバ-2>
再起動
Ubuntu Serverを再起動し設定を反映させます。
$ sudo reboot
PPTPサーバのインストール
PPTPサーバをインストールします。
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install pptpd
pptpd v1.3.4をインストールしました。
PPTPサーバの設定
PPTPサーバの設定を行います。
/etc/pptpd.confの編集
/etc/pptpd.confを編集します。
下記の2行を追加します。
6個のIPアドレスをVPNユーザに割り当てるようします。
192.168.2.240/29
$ sudo vi /etc/pptpd.conf
localip 192.168.2.3
remoteip 192.168.2.241 246
/etc/ppp/optionsの編集
/etc/ppp/optionsを編集します。
ms-dnsの行を探し、DNSサーバのIPアドレス設定を設定します。
(OpenDNSサーバのアドレスの設定例)
$ sudo vi /etc/ppp/options
ms-dns 208.67.222.222
ms-dns 208.67.220.220
アカウントの作成
VPNサーバをアクセスするユーザのユーザアカウントを作成します。
$ sudo vi /etc/ppp/chap-secrets
<ユーザID-1> pptpd <パスワード-1> *
<ユーザID-2> pptpd <パスワード-2> *
行のアドレスの * は割り当てられるアドレスが変化することを表しています。
再起動
PPTPサーバを再起動し設定を反映させます。
$ sudo reboot
Ubuntu Server フォワーディング設定
PPTPサーバと同一ネットワーク内の他のマシンにパケットが転送されるようにします。
/etc/sysctl.confの編集
/etc/sysctl.confを編集します。
$ sudo vi /etc/sysctl.conf
#net.ipv4.ip_forward=1 のコメントを外します。
再起動
PPTPサーバを再起動し設定を反映させます。
$ sudo reboot
ルータの設定
ルータの設定を行います。
ルータには、Corega BAR SW-4P HGを使用します。
ルータ設定画面にログイン
Webブラウザで http://192.168.1.1 を指定してルータの設定画面にログインします。
PCデータベースへのHome Server用バーチャルマシンの追加
・「Advanced」→ 「PCデータベース」をクリックします。
・「PC名」にPPTP Server 、
「IPアドレス」に192.168.1.3を入力し、
「<<追加」ボタンをクリックします。
ポート転送
ルータの下にPPTPサーバを構成する場合はルータの設定でポート転送が必要になります。
TCPの1723番ポートをPPTPサーバに転送します。
プロトコルのGRE 47番をPPTPサーバに転送します。
・「Advanced」 → 「バーチャルサーバー」をクリックします。
・プロパティで「有効にする」にチェックを入れ、
「サーバ」として「PPTP」を入力し、
「接続先」で「PPTP Server(192.168.1.3)LAN」を選択し、
「プロトコル」にTCP、入力ポート番号に1723、出力ポート番号に1723を指定し、
「追加」ボタンをクリックします。
PPTPの許可
PPTPを許可するように設定します。
・メニューから「Advanced」ボタン→「セキュリティ」をクリックします。
・「オプション」の「PPTPを許可する」にチェックを入れます。
・設定終了後、「保存」ボタンをクリックして設定を反映させます。
iPhone PPTPクライアントの設定と接続確認
iPhoneのPPTP VPNの設定を行います。
VPNはWi-Fiでも携帯電話データネットワークでも使用できます。
iPhoneのVPN設定
・「設定」→「一般」→「ネットワーク」→「VPN」→「VPN構成を追加...」をタップします。
・「PPTP」を選択します。
・以下の内容を設定し、「保存」をタップします。
- 「説明」←接続設定の説明
- 「サーバ」←PPTPサーバのグローバルIPまたはホスト名
- 「アカウント」←PPTPサーバで設定した、アクセス可能なユーザ名
- 「RSA SecurID」←オフ(デフォルト)
- 「パスワード」←毎回確認(デフォルト)
- 「暗号化レベル」←自動(デフォルト)
- 「すべての信号を送信」←オン(デフォルト)
・「VPN」を有効にします。
VPN接続確認
iPhoneからVPN接続できることを確認します。
通話確認
iPhoneをVNP経由でひかり電話に接続して、iPhoneをひかり電話の端末にし通話できることを確認します。
ひかり電話でiPhoneを使う
2010.10.15