5:ブハラ
まずは歴史のノート風にブハラの歴史です。

5:ブハラ(Bukhara:「仏教の僧院」に当たるViharaが語源とされる)

5−1:ブハラ汗国以前
 ●紀元後1世紀:ブハラの市街建設。
    以後今日に至るまで市街の移動なし
 ●7世紀:イラン系ソグド人の都市国家、ブハール・フダート(bukhar Khudat)建設
    中国の史書に「安国」の名で初めて登場
 ●709年:アラブムスリム軍による支配
    →アラブの移住
      →イスラム化開始
 ●9・10世紀:サーマーン朝の首都に
    ・西アジアにトルコ系奴隷を供給する商業都市として発展
    ・イスラム文化と復興するペルシア文化の両中心点として
     文化的にも発展
      イブン・シーナやルーダキー等多くの学者や詩人を輩出
 ●1220年:モンゴル(チンギス汗)の来襲
    →多大な被害
      →徐々に復興

5−2:ブハラ汗国時代 
     (ブハラ汗国:以下の3国の総称・
      全て首都がブハラに置かれたため、こう呼ばれる)
        シャイバーニー朝(1500〜1599)
        ジャーン朝/別名アストラ汗朝(1599〜1785)
        マンギット朝(1753〜1920)
 ●1500年:ウズベク族による占領
    →ブハラ汗国・シャイバーニー朝開始
 ●16世紀後半:国力が充実して産業が発展
 ●1599年:ジャーン朝開始
 ●17世紀以降:衰退
    (国外) 
     ・イランのサファビー朝が栄えると、アラブの中心である
      西アジアから切り離された形となる
     ・近隣のカザフ族・ヒワ汗国・ホーカンド汗国との紛争
    (国内)
     ・封建的細分化
 ●1753年:マンギット朝開始

5−3:ブハラ汗国以降
 ●1868年:ロシアによる占領
    ロシアの保護国となる
    (ただし、名目上マンギット朝は継続)
 ●1920年:ソビエトによる征服
    →ブハラ人民ソビエト共和国成立
      =ブハラ汗国消滅
 ●1991年:ソビエト連邦消滅により、ウズベキスタン共和国として
         独立。現在ブハラ州    
                                      




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