ムハンマド・アミン汗のメドレセに見る建築様式
ムハンマド・アミン汗のメドレセのイラストに、バルコニーと木の棒をマークしています

まず、左の小さな丸を見て下さい。壁から棒が突き出ているのが分かりますか?影が斜め下に伸びてますね?

これは「悪魔よけ」です。悪魔はなぜだか建築中の建物には入ってこないことになっているので、建築中に見える様に材木を壁から突き出させておくのです。すごい綺麗なモザイクが張りつめられたような建物でも、ニョキニョキ材木が出ているので結構びっくりします。見た目より悪魔よけの方が大事なのね……。まぁ、悪魔が入ってくると困るものね……。

はじめ私は雨どいだと思ってましたよ……。

次に真ん中楕円形に囲まれている部分を見て下さい。バルコニーが見えますが、これのある建物はトルコ式の建築です。ヒワの中には、トルコ式の他にアラブ式の建物もありますが、見分け方は簡単です。ドームに木製のバルコニーがついてたらトルコ式、無ければアラブ式。(ドームのない建物の見分け方はまた後で)

この時代、西アジアではオスマントルコ全盛なので、トルコの影響を様々なところで見ることができます。地方よってはインドの影響が見られたり、ゾロアスター教の名残が残ってたりします。う〜ん、文化の交流点、シルクロードだなぁ……。
 
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