3月29日(木) その2
九イ分散策へGO!

九イ分は日本統治時代の金鉱の街で、ゴールドラッシュで沸いた街。なもんで、山にへばりつくようにして作られた街です。バス停も「九イ分」のバス停では街の(というか、山の)下の方に出てしまうので、そこを通り越した次のバス停「【くさかんむり+售】道」で降ります。雑誌などには「セブンイレブンが目印」と書いてありますが、バス停を降りて道をカーブしたところにセブンイレブンがあるので、「セブンイレブンが見えたら降りる」と思っていると降り逃します。
ということで、こちらがそのセブンイレブン。その脇の赤い看板の辺りが異様に混んでいます。

私らは最初、地図はあるのに位置関係が分からず、この辺のお店屋さんに地図を見せて宿の場所を訊きました。
そしたら、「この混んでる道の中に入っていけ」と。この混んでいる細い道こそ九イ分なのです。つうか、九イ分って、もうこの混んでいる細い道以外ほぼ何も無いのです。

ということで、この看板が九イ分の入り口です。
入り口入って暫くはこんな感じの細い道。なんだか夏祭りの屋台の間を歩いている見たいです。

正直この辺では「……なんでそんなに有名な観光地になったんだろう……」と思っていました……。
一度民宿に荷物を置いてから、九イ分の街を散策します。

この細い坂道が豎崎路という、メインの道です。でも本当にメインなのは、この1ブロック下になるのですが。
ここは豎崎路にあった「泥人呉」という私設の変なお面博物館(?)

「何じゃこりゃ」と思って写真を撮ったら中からおじさんが出てきて「50元の入館料を払え」というのでさっさと通過しました。
九イ分はオカリナ・土笛屋さんが多く、500m×300m程の小さな町に、3件も専門店があるのです。

これはぜひともお土産に買っていかなければいけないと、散々あっち行ったりこっち行ったりして吟味しましたv
その後夕飯を食べてから、ダンナと息子は宿に移動。私と娘は夜の九イ分散策に行きました。

ここは先ほどの豎崎路の一番人気の通り。なるほど、これは人気が出るのも分かります。

右の写真の上の方に赤字に黒い文字で「阿妹茶楼」と書いてあるお店が「千と千尋の神隠し」のモデルになったお店と言われている場所で、ここは「非情城市」(1989年)という映画のロケ地にもなりました。

九イ分はゴールドラッシュが去った後、廃墟となって九世帯しか残らなかった村です。山にへばりつくように九戸の家が建ち、買い物に行くときも「じゃあまとめて九戸分買って、みんなで分けましょう」、郵便屋さんも「じゃあまとめて行って分けましょう」という状態だったために「九つで分ける=九イ分」という名前になったのだそうです。

この小さくてさびれた町が一躍人気者になったのは、先ほどの「非情城市」という映画のロケ地になって、台湾中の人が「九イ分ってノスタルジックで素敵な町じゃない!?」と盛り上がったことがきっかけなのです。

だもんでその舞台となった豎崎路、ご覧のようにすごい人です。すごい人なのは分かっていたはずなのに、欲張りな私は「も〜人いっぱいでなかなか良い写真が撮れないな〜」と思って人が消えるのを待っていたのですが。

ふと気づきました。

「九イ分って、旅行会社の宋さんが、2時間くらいの観光で来る場所だって言ってたよね?ってことは、この人達はみんな日帰り?だったら私らはせっかく宿泊なんだから、観光客が帰るまでここで待ってれば良いんじゃないの?」と思い立ちまして。

……娘も一緒にいるって言うのに、1時間半も人が消えるのを待ってしまいました……orz

いや、娘は先ほど買ったばかりの土笛を「もう夜だから宿では吹いちゃ駄目!」と言っていたので「じゃあここでなら良い?」と、1時間半ずっと土笛を吹いていましたよ……(´ω`;) だもんで1時間半待たされた娘の反応は「え?もう帰るの?」という、ママ的にはありえない反応……。うぅう、夢中になると突っ走る悪いママでごめんね……。
ということでどうですか!人の大分消えた豎崎路です!

どうよ!どうよ、1時間半待った甲斐があったと思いませんか!?
こちらは「阿妹茶楼」を、脇のレストランから撮ったところ。さすがに素敵です。
娘は時々「人が消えたから写真撮ろうか!まずお前が入れ!」と言うと、走って階段を駆け上り、ポーズを撮ってくれるのですが、それでも土笛を離しませんでした……。
こちらは私らの宿の前から撮った写真。

本当はここのバックには「金瓜石」という金山が広がり、下には海が広がっているのですが、暗くて分かりませんね……。

→→→3月30日:朝の九イ分へGo!
 


旅行記メニューに戻る

台湾旅行記メニューに戻る