3月27日(火) その2
寶覺禅寺にGO。

ご飯を食べたら寶覺禅寺に移動です。日本語の漢字にすると「宝覚禅寺」なので、ネットで探すと「寶覺禅寺」になってたり「宝覚禅寺」になってたりしますが、うちは「寶覺禅寺」でいこうと思います。


台中はMRTが無いので必死にバスを探していたのですが、台中のバスは複雑でよく分からない!ホテルでもらったバスの地図が、要所要所のバス停しか書いてなかったからいけないのかもしれないんだけど、ルートも分かりづらい上にバス停が移動していたりするから、相当手強い。あっちにウロウロこっちにウロウロしていたらダンナから「バスが見つからないなら、タクれば良いじゃないか。いぬきっちゃんは目的地について観光するのが楽しいの?それともバスに乗るのが楽しいの?バスを探して歩き回ってる時間を観光に使おうと思わないの?」と怒られまして。

「私は、時間がなかったり、その方がお得だと思うならもちろんタクシーでも構わないけど、でも土地勘もなくただクシーに運ばれてくのは好きじゃないんだ。自分で今どこを走ってるのか理解しながら、現地の人と同じ感覚で、庶民の足で動くのが好きなんだ。それに難しいバスを乗りこなせたら、達成感みたいな?成功体験?そんな感じがするから、バスや電車で動きたいんだ」と思った通り答えましたら。

「……要するに、いぬきっちゃんは苦労するのが好きなんだね……。ツアー旅行も好きじゃないし。修行みたいな旅行が好きなんだね……。分かったよ……」と呆れられてしまいました……。

……もちろん、慌ててタクシーを拾って寶覺禅寺に向かったのは言うまでもありません……orz

こちらが寶覺禅寺の門ですが、普通お寺の門は本殿に対して垂直か平行に作られていることが多いのに、ここの門は斜めについていて、ちょっとびっくりしました。
ここは本殿なのですが、分かりますか?
建物の中に、まるでマトリョーシカのように、建物が入っているのです。

2007年に寶覺禅寺に行かれた方のHPでは、この建物は上物に入っていない写真が載っていて、2008年に行かれた方のHPではもうおうちの中に入っていました。

どうやら1999年の台湾大地震に伴う耐震工事の関係でこのようになったらしいのですがちょっと詳しいことは分かりませんでした。ご存知の方は、ぜひご一報下さい。

こちらは本殿の前にいる象の像です。上の写真の両脇におりますので、うちの子供を物差し代わりに置いておきました。建物の大きさが何となく分かっていただけるでしょうか。
こちらは弥勒菩薩像。

「え!?弥勒菩薩!?布袋様にしか見えないんだけど!!弥勒菩薩って言ったら、京都の広隆寺みたいに、半跏思惟像で、物静かで考え深げな像なんじゃないの!?」と思われるかと思います。私もそう思っていました。

中国でも弥勒菩薩像は色々見たのですが、ほぼ全てこの布袋様みたいな像で、「なんで日本と中国ではこんなに弥勒菩薩感が違うの!?」とずっと思っていたので、今回調べてみました。

そうしたらですね。中国では、布袋様というのは弥勒菩薩の化身なんですって。(日本の布袋様は弥勒の化身ではありません) なるほど。じゃあこれは弥勒菩薩像じゃなくて、どっちかというと布袋像なんですね。

寶覺禅寺の弥勒像は、元々は白かったけど、途中で金色になったそうな。「大きさは30.1m」となっていますが、どう見てもそんなに大きくありません。これって、この弥勒菩薩が立ち上がったら30.1mって事なのかな?

よく見るとおへそが窓みたいになっているので、「これは中に入れるに違いない!」と裏に回ってみましたら。

……うわ!!怖っ!

裏側に、中に入るための扉はあったのですが、固く閉ざされていて、今は中に入れないようです。

寶覺禅寺は日本統治時代に日本人として死んでいった台湾兵3万3千人の霊を祀る、日本ととても繋がりの深いお寺なのです。

こちらが慰霊碑です。今でもお花が供えてあります。
こちらは日本統治時代に、台湾でなくなった日本人居留者約1万4千人の納骨塔。

こちらにもお花が。今でも日本人がよくお参りに来るようです。

その為でしょうか、奈良の法隆寺から寶覺禅寺に夢違観音像が贈られていたり、また、日中友好を祈願して、友愛の鐘が贈られています。

この2つがどこにあるのか探したのですが見つからず。お寺の方に「どこにありますか?」と訊いたら「非公開です」と言われてしまいました。とほほ〜ん。

最初この仏像がそうかな?と思ったのですが、違うそうです。上の扁額には「英魂観音亭」と書いてあり、その下には「佛光普照」と書いてあります。
観音様は秘仏になれても、鐘はそうそう隠せないだろうと思い辺りを見回すと、なんかあります。

この上の辺りに見えてるのは違うのかしら。それか、この塔の中に納められているのではないのかしら。しばらくウロウロしていたのですが、謎は深まるばかり。
こちらは「じゃあもう帰ろうか」と、外に出たらばば〜んと弥勒菩薩が笑っていたので、ゲットしてみました。

下の車と比べると、その大きさが分かろうというものです。

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