スキャナで読み込んだ画像から
主線だけを取り出して、
透明レイヤーの上に載せてみよう。
本番編!!!
長らくお待たせしまして。では本番の、「スキャナで読み込んだ画像から線画部分だけを取り出して、透明フィルムの上に載っける」のやり方です。
図1まず、スキャナで画像をを取り込みます。
取り込んだら、ここで線の濃さ調整とか、汚れの除去とかは済ませておきましょう。
そしたら、「選択」→「全て選択」をおして、この画像を全選択してください。(「Ctrl(アップルマーク)+A」)
そしたら、今度は全部コピーしましょう。「編集」→コピー(「Ctrl(アップルマーク)+C」で写し取ります。
そしたら、ツールボックスの下の方にある丸が二つ並んでいるところの、右側の丸を押してください。
これは「クイックマスクモード」と言って、ここで塗った物はマスクがかかって、上から塗っても汚れないようになるんですね。まぁ、ここで塗らなかったところが選択範囲になる、と覚えて置いた方が分かりやすいでしょう。図2
図3クイックマスクモードになると、レイヤーの選択してあるところが、本来青になるのに、グレイになっているので、それがクイックマスクモードの合図です。そして、クイックマスクモードでは、書いたり塗ったりするところは、基本的に赤くなります(設定をいじって他の色にすることは出来ますが)
ここに、先ほど写し取ったわんこを貼り付けます。「編集」→「ペースト」(「Ctrl(アップルマーク)+P」
元画像の黒い線の上に、今貼り付けた赤い線が乗っているのが分かるでしょうか。
図4そうしたら、今度は先ほどのクイックマスクモードの隣の丸を押して、通常モードに戻ってください。
先ほど、「クイックマスクモードに書き込んだ場所以外の場所が選択範囲になる」と書きました。ということは、今コピーした元図の、白かったところが選択範囲になっています。もしここで色を流し込むと、白黒反転の画像が出来てしまいます。これではまずいので、「選択範囲」→「選択を反転」を選んで、黒いところを選択範囲にしてあげてください。
図4は選択範囲を反転した図です。選択範囲は蟻の這ったような点々で表現されます。
ここで、このまま色を流し込んではいけません。「とりあえず、色を塗ってみよう!!」で出てきた「新しいレイヤーの作り方」の通りに、新しいレイヤーを作ってください。新しいレイヤーは透明フィルムになっています。そして、新しいレイヤーを作ったら、元画像レイヤーは削除してしまいましょう。(これも「とりあえず、色を塗ってみよう!!」をよ〜く読むと、操作方法が書いてありますので、まぁ見て下さいな)
図5そうしたら、新しく作った透明フィルの選択範囲の中に、ペイント缶で色を塗りつぶします。線が離れていても、一気に流れ込みます。
図5は、焦げ茶を流し込んだ図です。
白とグレーの市松模様は、「透明な場所」を表しています。
そうしたら、また新しいレイヤーを作って、そこに色を塗っていってください。白くしたいところは、忘れずに白を塗ってくださいね。そうそう、色塗りレイヤーを主線レイヤーの下に持ってくることも忘れないでくださいね。((主線レイヤーにがレイヤー3・色レイヤーがレイヤー4です)
あ、後大事なこと。ブラシや鉛筆、エアブラシの不透明度を100%にしないで塗ると、ちょっと透けたような色の塗り方になってしまうので、不透明にしたい場合は必ず不透明になるまできっちり塗ってください。私は、最初に下色を不透明度100%で塗ってから、その上にエアブラシを9%や14%位で塗っていきます。この方が面倒くさいようでも、仕上がりは楽で綺麗です。図6
図7さて、これで画像を統合すればできあがりです。
ここで、とても大事な注意事項があります。せっかく透明な上に描いたイラストですが、実は「レイヤー」→「画像を統合」にすると、透明部分は何故か白色にされてしまうんです……。なんじゃそりゃ!!!メッチャ不便じゃん!!!
で、頭こんがらがっちゃうんですが、透明部分を残したまま画像を統合するときは、「レイヤー」→「表示部分を結合」(「Shift」+「Ctrl(アップルマーク)+E」)にしてあげましょう。
これで今度こそおしまいです。どうですか? ちょっと面倒くさいですか? どんな画像を作るかによって、最初の「主線レイヤーを乗算にして色を塗る」や「主線だけ取り出して透明な上に描く」などを使い分けてくださいね。
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