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春、広小路にて / はる、ひろこうじにてSERVICE&PRODUCTS

セルフライナーノーツ / Self Liner Notes

○○○○○○○○イメージ

春、広小路にて / はる、ひろこうじにて

Tracks
01 春、広小路にて

02 春、広小路にて(Instrumental)












この歌で歌っている『僕の好きだった街』というのは愛知県名古屋市のことで、それはたぶんシングルのジャケットを見れば(名古屋という街を知っている人には)一目瞭然だと思う。

ジャケットに写っているタワーは名古屋の中心部、栄にあるテレビ塔で、これが撮影されたのはその近くにあるオアシス21という施設の屋上からだ。

歌詞の中に『ネオンのピアノ』というのが出てくるが、これはジャケットの左端に写っている。
テレビ塔やオアシス21があるのは久屋大通という通り沿いなんだけど、その久屋大通沿いにカワイピアノのビルがあって、その看板がこのネオンのピアノだ。

このネオン、明かりが灯されると鍵盤の部分が順番に消えて、何か楽曲を演奏しているようになる。
前にそれを眺めながら『一体あれは何を演奏しているんだろう?』と考えて、鍵盤の動きをゆっくり観察してみると、童謡の『夕焼け小焼け』を演奏していることが分かった。
なるほど、日が暮れて看板に明かりがともるころだからそうなっているんだな、と妙に納得し、ちょっとおしゃれでいいなぁと思った。

この歌の原型になるメロディーを思いついたのも実は名古屋の栄あたりにいるときで、ちょうど夕暮れ時、多くの人が行き交う街中を歩いているときにこの歌のサビのメロディーが思い浮かんだ。
『僕の好きだった街は 今日も賑やかで 音と光にあふれていた』
歌詞もその時に一緒に頭に浮かんできた。

名古屋の街は、というよりも愛知県と岐阜県の街はちょっと特殊で、店の看板に回転灯が取り付けられていて、店が営業中の場合はそれがピカピカと回転しながら光る。
特に栄近辺は店が多い地域なので、通り沿いの全ての店がピカピカと回転灯を光らせているので、あちらこちらで赤や黄色、緑色の光が点滅していてにぎやかだ。

店の前を通り過ぎるたびにその店でかかっているBGMが耳に入っては消えて行き、また次の店のBGMや店内の人の声がフェイドインしてきて、という感じで忙しく音がクロスフェイドする。
道路には車がびっしりと渋滞していて、そんな音も聞こえてくる。

そんなに居心地が良い街という感じもないけれど、僕にとってはなじみの街で、その雰囲気は東京都も大阪とも違う、やっぱり僕の好きな街、という雰囲気なのだ。

楽曲の構成としては結構シンプルなロッカバラード調にアレンジした。
この楽曲はあるアーティストのある楽曲へのアンサーソングとして作ったものだったので、当初はそんなアレンジも考えたけれど、D-Helixらしい音と思ってアレンジを重ねていくうちに、やっぱりこの音が一番しっくりくるだろうという事で最終的にこの音に落ち着いた。

イントロのピアノソロから一気にいろいろな音がなだれ込んできて楽曲が始まる感じ、今聴いてみても結構良くできていると思うし、この音好きだ、と自分で思う。


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