アソシ 研リレーエッセイ
一
気に変わる!?
リレーエッセイとは何か?私は順番に書いていくことかと思っていた。
広辞苑で連歌をひくと「百韻を基準とするが百句を通じて意味を一貫させるのではなくて……全体の変化などを楽しむ」とあった。もちろん私にとっ
て都合のよいところだけを引き出したのだけれど。
「全体の変化などを楽しむ」ことでオーケーとし、前回の「精神のリレー」というむつかしいことから、私流のやさしい変化でバトンを受けます。
【たくさんの過去と死】
戦争法案が国会に提出されていることや戦後70年という節目の年でもあるので、TVで当時の映像がたくさん流れた。たくさんの人々が自らの置か
れた状況を客観的に認識する暇もなく命を失っていった。せめて何が原因であったのか何を教訓にするべきかを検証し共有していくことは、政治・社会
の義務であるという精神は確立されないとダメだろうと思う。
【一気に変わる】
検証するためには情報の公開と多数の人々の参加がなければできない。多数の人々の参加は1人1人個人の意志が確立されないとできない。右も左
も一部の人が情況を担ってがんばる!では社会の常識にはならない。
戦争法案をめぐる人々の動きは個人の意志が前面に出ている。自発的に年齢・性別を超えて、参加できる時に声をあげる動きに発展している。TVの
インタビューでもいろいろな角度からの質問に参加者自らの言葉で発言している様子がよくわかる。
一気にかわるんだーと感心して視ている。
「変わるんだ」ということに確信が持てれば、今は少数でもメッセージを発信し続けることに明るく取り組めるなと楽天家の私は思った。
【良くにも悪くにも変わる】
安倍総裁が無投票で再選された。朝の7時半に280人もの国会議員が集まり、安倍さんに拍手を送っていた。その安倍さんのまわりを取り囲んで
いたのは、何と女性議員達だった。ウルウル目で安倍さんを見ている女性達の存在には驚いた。それでも女性議員を増やそうという主張に私は賛成だ。
何をするにも男女同数いた方がよい。ただ、その主張の内実を深く考えることが、これからますます重要になってくるということかなと考えている。
今回の戦争法案にたくさんの個人の参加が続いている。参加した人々は一歩踏み出したわけで、その人々はアンテナを広げたわけだ。
そのアンテナに何をどのような言葉で届けるか、そこを深く考え話し会わないとなーと思っている。
(仕事づくりセンター・小沢福子)