Vol36 No22 29 Aug 2009


--- Ileach Japan ---
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Vol36 No22




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この号の記事

●第13回アイラショー開催
●2009雨降りホームカミングライド開催
●ポート・アスケイグ埠頭問題
●ジュラ蒸留所で2名のリストラの可能性
●ストームキャッツ・アイラメクラザメフェスティバル開催のお知らせ
●グリュイニャルト湾のRSPBで楽しい家族の一日
●アイラハーフマラソン開催





航空ショーでの若手パイパーとドラマーたち



アイラパイプバンドは今年の航空ショーで向上心に燃える若手メンバーの屋外演奏を披露した。






カレー、モルト製造所にかかる決定に「意見の相違」を表明



ポート・エレンモルト製造所の隣にあるベイ・ビューの庭に倒壊したサイロの様子
計画申請と決定の全容についてはsee www.ileach.co.ukをご覧下さい

先週、アーガイル&ビュート地方自治体は昨年倒壊したサイロを同じ場所に建てる建築許可をディアジオに与えた。
計画者は承認を計画委員会に求めたが、地方選出地方自治体議員で計画委員会委員でもあるロビン・カレーは決定前に地域社会の重大な懸念をポート・エレンで聴聞しない限り、決定は行なわれるべきでないと述べた。民家が近くにあり、同じ場所にサイロを設置するには大きな懸念があると委員会に報告し、公式な聴聞会を求めたが、誰も賛成しなかった。
計画委員会は計画役員から、モルト製造所の敷地のどこにサイロを設置しても、多額の追加費用が掛かり、運用も困難なものとなると告げられた。さらに、調査により倒壊は腐食によって引き起こされたことが明らかで、新設のサイロははるかに高品質な保護コーティングが行なわれると説明した。
計画委員会会長が申請に許可を与える提案をすると、カレー議員はディアジオとベイビューならびにアントリムビューの人々の次回の話し合いで合意が得られるまで決定を引き延ばすよう変更を求めたが、誰も賛成しなかった。会合の後、カレー議員から話を聞いたが、同議員はポート・エレンで非常に多くの人が反対しているにも関わらず、委員会から何の賛成も得られなかったことに深く失望していると述べた。同議員は「地元でより双方が深い議論を行い、調整を行なえるよう2回、許可を出させないよう試みたが、委員たちは計画者の話を聞きたがった。これは地域社会の参加を拒否し、地元住民の懸念に耳を傾けようとしない、悪い1日だった」と述べた。
以上のような経緯の後、カレー議員はイーラハ紙に連絡し、以下のように述べた、「反対意見を引き続き推した結果、追加条項が認められた。
内容は、サイロ自体と敷地が隣接する場所での追加防壁設置による安全性を考慮した実用性と整合性の調査することを含め、結果的に改善されたサイロからのグレーンやモルトが事故で放出されることがあっても的確にそれを封じ込める妥当な対策が取られていることを適切で資格ある健全で安全なコンサルタントが確認する安全監査を実施されるまでどの開発も開始されないこと。これら監査の結果は計画立案機関としての地方自治体に公開(承認)され、サイロ使用開始に先駆けて推奨される方策を講じることとする。」






スコットランドで一番道が悪いのはアーライル&ビュート

ザ・タイムズ紙によるとアーガイル&ビュートの道はスコットランドでも飛び抜けて悪いという。スコットランド自治体の道路管理監査には「自治体における道路網において、更なる詳細な調査を条件に管理を必要とする率」が一覧表となっている。道の良い方はアバディーン(21.8%)、オークニー(24.5%)、グラスゴー(24.9%)の順、悪い方は東レンフルー(48.1%)、東ダンバートン(48.6%)、アーガイル&ビュート(57.4%)となっている。スコットランドの全国平均は37.4%だ。すべて網羅した表はhttp://www.timesonline.co.uk/tol/news/uk/scot?land/article5976266.eceにある。






ポート・エレンの工事のための地質調査

カレドニア海事資産Ltd(CMAL)は現在ポート・エレンでの作業のための地質調査を行おうとしている。これから数週間、地元民と来訪者は港にはしけが置かれ、既存の埠頭のほぼ北に設置される立ち上げ式のはしけでボーリング作業が行われるのを眼にするだろう。
この作業はフェリーの運航や大麦の配送に支障を来たさないようスケジュール調整が行われる。
CMALは安全を最重要と考え、あらゆる必要な安全対策が施されている。また、はしけは常時適切に表示と点灯が行われる。
これはポート・エレンとケナクレイグでインフラ改善のための基礎工事を行い、予算が下りたと同時に計画を開始できるようにするものだ。
両計画の詳細な設計作業も続いており、港湾改修計画は間もなく始まる。
さらに、(レーダーによる)海浜地形調査、港の軟質海底土のサンプリングも行われる。天候に依存するが、この作業には約4週間を予定している。
切符売り場と穀物サイロの間で行われた地上ボーリング作業は今年の7月始めに終了している。






ビスマルク撃沈の英雄ジョン・モファット90歳がアイラ航空ショーを訪問



ドイツ戦艦ビスマルク

ドイツ戦艦ビスマルクは1941年時点で世界最大の軍艦だった。同艦は護衛船団急襲艦として設計され、それが野放しになれば英国は米国からの供給経路を失い、英国の戦争準備を著しく妨げる可能性があった。1941年5月19日、同艦は重巡洋艦プリンツ・オイゲンを伴ってにバルト海の母港を出港し、大西洋への侵入を試みた。しかし、2隻の船は英国海軍に発見され、グリーンランド沖のデンマーク海峡で会戦となった。ビスマルクはあっという間に英国海軍の誇りHMSフッドを撃沈、1,415人の人命が失われた。
フッドを失ったことはチャーチルに「ビスマルク撃沈」の命令を出させ、使用可能な戦力が全てビスマルク追撃に回された。航空母艦HMSヴィクトリアスから飛び立ったソードフィッシュ雷撃機による最初の攻撃は、大きな損害を与えることが出来なかった。第2攻撃隊ソードフィッシュ15機が航空母艦アーク・ロイヤルを飛び立ったが、その1機には操縦士JWCモファット、JDのミラー、AJヘイマンが搭乗していた。



ポート・エレン卿ジョージ・ロバートソンとソードフィッシュ操縦士ジョン・モファット、アイラ航空ショーにて

木材と布の造られ、「買い物籠」として知られるソードフィッシュは低速で鈍重な複葉機だったが、その遅さゆえにビスマルクの砲手は照準を合わせづらく、攻撃成功のの一因とも言われている。劣悪な気象条件と激烈な対空砲火の中で、この小型機は小さな飛行機はフランスの西300マイルで魚雷を発射、モファットと同僚は巨大戦艦の船尾に強力な一撃を与え、操舵困難に陥らせた。
操舵不能を引き起こしたこの攻撃のおかげで追跡していた英国戦艦ロドネイとキングジョージ五世が5月21日にビスマルクを捕捉、砲撃によりビスマルクは戦闘能力を失った。そののち同艦は軍旗を揚げたまま沈没し、2,200人の搭乗員のうち1,995人が戦死した。
スコットランド人ジョン・モファットは1946年に海軍を退役し、飛ぶことを止め、グラスゴーに戻ってホテル経営を学び、ビジネスの学位を取って卒業した。60代になり、彼は再び飛び始め、今年6月に軽飛行機でループを描きながら90歳の誕生日を祝った。


ジョン・モファットの操縦するフェアリー・ソードフィッシュ雷撃機がビスマルクに決定的な損害を与えた








スコッティシュパワーの「潮流発電」に契約するディアジオ

スコッティシュパワーはディアジオと電力供給契約を結ぼうとしている。同社はアイラの再生可能エネルギー開発、特に水深30メートルに10基の発電機を設置し、ポート・アスケイグのすぐ南のアイラ海峡の潮流で各1メガワットを発電する開発計画に飲料メーカーとして関わっていることをアピールすることになるだろう。海峡の潮流は最高で秒速3メートルにもなる。フィリップ・マクスウェルが会長を務める地域社会所有の組織、アイラエネルギートラストは計画の推進をサポートし、地域社会がこの潜在的な資源の商用により適切な利益を確実に受け取れるよう活動している。




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