力と力

こういう場合 第二部 第十四話

作者:でらさん
















「不必要な攻撃を続け、各方面に多大な迷惑を掛けた責任は重い。
ネルフも戦自もボランティアをやっているのではない。動けばそれだけ予算を使うのだ。
貴様の行為は、無駄に税金を浪費しただけだ」


「碇、言い過ぎだぞ。サードとて」


「冬月は黙っていろ。サードチルドレン、碇シンジ・・何か申し開きはあるか?」


冬月やミサト・・その他ネルフ本部の幹部全てを集めた査問会議で裁かれる人物はシンジ。
幹部連達が座るテーブルは円形状に配置され、シンジはその真ん中に直立したまま微動だにしない。
着ているのは、ネルフの制服。ゲンドウの制服に似ているのは、ご愛敬。

彼が査問会議にかけられたのは、先日の戦闘で使徒をなぶり殺しにして事後処理の仕事を増やした事を
ゲンドウが責めたからだ。
使徒の体液と小間切れにされた肉片で汚染されたあの地域の洗浄作業は、まだ続いている。
暑い日射しと湿気は容赦なく生肉を腐らせ、現場の状況は酷いもの。視察に訪れたゲンドウと冬月も、
思わず顔をしかめたくらい。
それでも、シンジの行為を責める職員は少ない。共同で作業に当たる戦自の隊員も、それは同じ。
最初の爆発で犠牲になった四十人あまりの無念をシンジが少しでも晴らしてくれたと思うからだ。
今回の査問会議を開くに当たっても、ゲンドウの元にはシンジへの寛大なる措置を願う署名簿が幾つも届いていた。
が、ゲンドウの姿勢は頑なだ。


「では、言わせていただきます。
自分の行為が税金の浪費と言うなら、連日の接待で二日酔いも珍しくない司令の行為も同様です。
更に、かなり歳の離れた若い女性まで自宅に住まわせておられるとか。
上に立つ者のすることではありませんな」


「シンジ君!あなたも言い過ぎよ!立場を弁えなさい!」


司令の恥部と言うべきタブーに触れたシンジを、ミサトが思わず制する。
皆が知っていて言えなかった事・・噂という形でしか知り得なかった事を、シンジがはっきりと口にした。
これでは弁明も何もない。皆の嘆願が無駄になってしまう。
幹部のほとんどもシンジの言いたいことは理解しているのだが、それを認めてはネルフという組織そのものが保た
ない事も知っている。
せめて使徒の来襲が収まるまでは、ゲンドウに司令でいてくれなくては困るのだ。


「こんな人間に査問なんかされたくない。
あんたの息子である事が恥ずかしいよ・・・あんたはクズだ!」


「シンジ君!」


「葛城三佐、もういい」


「しかし、司令・・」


「父親になると言うから少しは大人になったと思っておったが、全く成長しておらん。ただのガキだ。
自分の身勝手さを独房で振り返るのだな。その若造を営倉に連れて行け。目障りだ」


ゲンドウの言葉に従った保安部員二人がテーブルの一角をかたしてシンジに歩み寄る。
そして手錠も掛けずシンジに同行を願った。彼らとて、シンジを犯罪者扱いしたくない。


「ご案内しますので、ご同行願います」


「・・・分かりました」


シンジの去った会議場に、何とも言えない重苦しい空気が立ちこめる。
冬月はそんな空気を察してか、早々に会議の終わりを宣言して、査問会議は終了した。





司令室・・


珍しくサングラスをとったゲンドウは椅子の背もたれに体を預けて手を胸に組み、体を左右に揺らしている。
冬月はそんなゲンドウを構うこともなく、書類の決裁に忙しい。
今のゲンドウの心境を察するデリカシーくらい、冬月は持ち合わせているつもりだ。
いくら事実とはいえ、息子から怨嗟とも受け取れる言葉をぶつけられてはショックだろうと思う。


「お前が規定の補償とは別に、死んだ職員の家族に自分の給料と預金全てを押しつけるように支払った事・・・
なぜ言わなかった?
それを話せば、息子とて」


「そんな偽善めいた行為を評価するシンジではありませんよ。あれは、そういう人間です」


「だが、言われっぱなしというのも」


「奴の言うことも尤もです。接待は、当分控える事にします」


ゲンドウは自分の持っていた金全てを吐き出して、戦死した職員の家族に分けていた。
どうせ持っていても使う事はないし、少しでも遺された家族の力になれればと思ったのだ。
しかしそんな自分の行為も、シンジはまともに受け取らないだろう。
息子は父である自分を信用していない。そうまでしてしまったのは自分だ・・誰にも文句は言えない。


「それほど息子を想っておるのに、なぜあそこまで処分にこだわった?
職員からの嘆願も無視してまで処分した理由は何だ?」


「組織のためだ。シンジだけ特別扱いするわけにはいかん。
あいつを処分しなければ、組織の規律が保てなくなる」


「それもあるだろうが、それだけではあるまい?」


ゲンドウとは付き合いの長い冬月のことだ。ゲンドウの思惑くらい読める。
組織の引き締めだけで、職員の意志を無視してまでシンジを処分するとは思えないのだ。


「・・・将来のためでもある」


「息子に人望を集めさせるため、敢えて自分が悪役になったというわけか。
葛城君の次辺りにでも・・・と考えておるのか」


「さて、何の話ですかな」


「貴様も遺産を遺す気になったか」


「惚けたか、冬月。訳の分からん戯れ言を口走るようでは、先も短いぞ。
惚けた人間に仕事を任せるわけにはいかんな。その書類をよこせ」


ゲンドウは冬月の前にある書類の束をひったくるように自分の方へ引き寄せると、決裁を始めた。
冬月がそんなゲンドウに吹っ切れた物を感じたのは、錯覚ではないと思う。
予想されている使徒の来襲は、あと僅か・・・この戦いも、先はあまりない。となれば、贖罪の時が近づい
ているということだ。


「二人の命くらいで許される罪ではないがな。
ゼーレの老人達にも付き合ってもらうか。なあ?碇」


「・・・・」






戦闘を間近に見た衝撃。
いや、それだけではない。人間と同じ赤い血を流す使徒への恐怖と憐れみが、マナの頭から離れない。
そして、先日の戦闘でシンジが垣間見せた狂気の欠片。普段の優しい彼からは想像も出来ない残虐性に、
マナは人間というものが信じられなくなっていた。

戦争の悲惨さ戦場の惨状は、自分のガードを務める佐藤三尉からよく聞いていた。
彼は前世紀から自衛隊にいた叩き上げで、海外へも何度派遣されたか分からない。
旧知の人間はほとんど失ったらしい。
同期の隊員や友人、上司・・・皆が戦場で命を散らし、だけども涙を流す間もなく戦闘に明け暮れていた
と彼は語った事がある。
その佐藤に比べれば、自分は楽な立場にいる。
戦闘と言っても、生身で戦うわけではない。エヴァという絶対的な鎧に護られ、二人の優秀な先輩に護られ
ている。まず死ぬ事はないだろう。

それでもマナの恐怖はぬぐえない。
血を吹き出して悶える使徒の姿が、マナの体を震えさせる。


「どうしたの?マナ」


「レイさん・・」


起動試験の前、更衣室の椅子で体を両手で抱き震えるマナを見て、レイが心配そうに声を掛けた。
レイにとって、マナは心許せる妹のような存在になっていた。

シンジやアスカ以外で、自分に親しく接してくるのはマナくらいなもの。
戦自の隊員達は熱狂的に支持してくれるものの、友達感覚というものではない。自分を上に置き、決して下ろ
そうとしない。
学校のクラスメート達はどこか一歩引いていて、ある一定以上近づいてこようとしない。
それは中学以来の旧知であるヒカリやトウジ、ケンスケも同じなのだ。
昔と違い、今では人を遠ざけているつもりはないし、人並みに彼氏だって欲しいと思うようになった。
しかし、現実はなかなかうまくいかない。その寂しさをマナとの接触で紛らわせている部分もある。


「エヴァに乗るのが怖いんです・・・血が怖い」


「厳しいこと言うようだけど、あなたに逃げることは許されないの。
私達にしか出来ないのよ、この仕事は」


「でも、私なんかいなくたって」


自分が何をされたのか、マナは一瞬分からなかった。突然顔が右方向に向き、そんな自分を、レイが今までにない
形相で自分を睨んでいる。
が、左頬からじんわりと痛みが沸き上がってくるのを感じたマナは、自分がレイに頬を叩かれたのだと知った。
そしてマナを叩いたレイの手が、叩いた頬をふんわりと包んだ。顔の表情も、いつものレイに戻る。


「あなたは必要だから呼ばれた。期待されているのよ。それを忘れないで」


「・・・はい」


「じゃ、行きましょう。みんな待ってるわ。
・・・まだ震えが止まらないの?」


「す、すいません。自分じゃ、どうにもならなくて」


「・・・これでどう?」


「え?」


レイはマナを立たせると、そのまま抱きしめた。
マナは混乱するばかり。女の子特有の甘い匂いとレイの温もりが気持ちいいと感じたのは確かであるが。
ともかく混乱の中でマナの震えは収まり、代わりに顔に血液が上昇して熱い。


「収まったわね。さ、行くわよ」


「は、はい!」




マナの体に残るレイの温もりと感触が、彼女にレイを尊敬する先輩以上の存在として意識させていた。
だがそれはまだ、同性という障壁を超える物ではなかった。






アスカは、まんじりともせず休憩所で査問会議の結果を待っていた。
その彼女が、シンジが営倉に放り込まれたと聞き困惑・・面会を求めたのは、当然だろう。
シンジの心身に渡る成長はアスカが一番良く知っているし、そんな彼が査問会議という場で馬鹿な発言などしないと
信じ切っていたのだから。

社会に出れば、いくら理不尽と思われる事でも我慢を強いられる場合がある。
今回がまさにそういう時だと、彼は分かっていたはず。今の彼は、甘さだけが目立っていた嘗ての彼とは違う。
並の大人より分別はあるはずだ。


「そんなアンタが・・・なに、バカやってんのよ。
使徒相手に逆上したと思ったら、今度はお義父様?少しは自分の感情を抑えたらどう?」


剥き出しになったトイレと椅子以外は何もない室内に、アスカの重い声が響く。
本来なら格子越しでしか面会できないのだが、アスカは特例として室内に入れて貰った。
ここの看守は、話が分かる人間のよう。


「君にそういう説教されるとはね・・」


シンジの悲嘆も、尤もな理由がある。
出会った頃のアスカは、まさに感情をそのまま吐き出すような人間であったから。
その彼女が、変われば変わるものだ。妊娠してから、余計淑やかになった気がするし。


「アンタのためなら、何でも言わせてもらうわ。
今のアンタは獣と同じよ。後少しで父親になるんだから、多少のことは受け流すくらいの余裕持って」


「いつもはそうしてるよ。ただ親父とかの事になると、どうにも我慢がならないんだ。
自分を棚に上げて好き勝手言うような奴なんて・・」


「それでも我慢しなさい。
今の内は使徒戦があるから独房に入れられるくらいで済んでるけど、使徒戦が終わったらこんな処分じゃ
済まなくなるわよ。
いくら気にくわない父親でも、ネルフ総司令という立場は現実なの。
特務機関の司令を公然と批判すれば、普通はただで済まないわ」


「僕が粛正されるとでも?」


「その可能性は否定出来ないわね。
出る杭は打たれるって諺が、この国にはあるじゃない。杭になる前に潰してしまえば、更に効果的よ」


「僕は、そんな大層な人間じゃない。ただのパイロットだよ・・少し特殊だけどね」


自分の立場をまるで分かっていないシンジが、アスカにはもどかしい。彼には今、一パイロットという立場を超えて
職員の支持が集まりかけているというのに。
使徒戦も終わって彼が組織内で順調に実績を積み上げれば、次の次くらいには司令の座さえ可能だろう。
シンジが、そういった名誉とか権勢に興味がないのは理解しているつもり。
しかし周囲が望む以上、彼はその期待に応えねばならない立場にいる。また彼のパートナーとして、その自覚を持って
欲しいと思う。


「アンタに一つ言っておくわ。
人の期待に・・警報?」


アスカがシンジに自覚を促そうとした時、所内全域に警戒警報が。
同時に第一級戦闘態勢も布告・・使徒の襲来だ。二人に緊張が奔る。
と言っても、今の彼らにそれ以上の事は出来ない。アスカは予備役だし、シンジはここから出ることすら適わないのだから。
アスカとシンジ二人ともそう結論しアスカが話を続けようとしたところ、一つしかないドアが突然開いた。
そして無遠慮に入ってきた二人の看守は直立して姿勢を正すと、一人が口を開く。


「使徒の来襲です。
出撃準備を願います。初号機パイロット殿」


「僕の処分は撤回されたんですか?」


ここで二人の看守は沈黙。上からの命令ではない様子。
だが何かを吹っ切るように、一人が大声を張り上げた。


「はっ!警戒警報の発令と同時に処分は撤回されました!
至急、ケージにお向かい下さい!」


「シンジ、行きなさい」


自分達の処分を覚悟の上で、看守達はシンジをここから出そうというのだ。
その気持ちに応えてやれと、アスカは目でシンジに訴えている。
シンジは看守達に深々と一礼すると、全力で部屋を出て行った。


「こういう時の決断は鈍いんだから、アイツ」


シンジの去った後、アスカは彼の座っていた椅子に座り直して二人の看守に向き直る。
三人ともどこか晴れ晴れとした顔で、罪悪感は見受けられない。
その内、アスカが看守の持つ小銃に目を付けた。


「あら・・その小銃、新型?ちょっと見せてくれない?」


「え?ええ、H&Kの最新型です。どうぞ」


相手がアスカということで、看守の一人は小銃を肩から下ろして無警戒に渡す。しかも実弾装備のままで。
受け取ったアスカは、それが自分の知る知識で撃てる物だと判断・・次の行動に移った。
銃の安全装置を外し、二人に突きつけたのだ。


「アナタ達はアタシに銃を奪われ脅されて、仕方なくシンジを営倉から出した・・・そうよね?」




顔は笑っているが目は笑っていないアスカに対し、二人は頷くしかなかった。





使徒に通常兵器が通じないのは、知識としては知っていたマナである。
だが実際相対してみると、その非常識さにあらためて戦慄する。

特殊装甲板を二十二枚重ねたジオフロントの天蓋を難なく破壊して侵入してきた使徒に対し、マナとレイはありったけ
の火器を用意して応戦。
地底湖に浮かぶ護衛艦からも可能な限りの攻撃を加えている。しかし、それらの攻撃全てが無駄に終わった。
接近してきた使徒のATフィールドは中和されているはずなのに、それでも使徒の外皮にはダメージを受けた痕跡がない。
更に頭部から発射されるレーザー状の光線は、ジオフロントの天蓋を突き破った事実からも分かるように強力無比。肉薄
して接近戦を仕掛けるのも容易ではない。

ATフィールド無しでも強力な防御力を有しているともなれば、いくら戦自がしゃかりきに攻撃しても無駄。
レイは特攻でもしかねない戦自に撤退の指示を出した。


「マナ、援護をお願い。接近してみるわ」


<で、でも、レイさん!>


「大丈夫よ。光線も瞬時には連射出来ないみたいだし」


レイの分析通り光線の威力は強力だが発射には数瞬のタメが必要なようで、一回発射するとその後数十秒間は隙が出来る。
接近戦に対応した武器が使徒にあるかどうかは不明だが、ここはある程度の危険を覚悟してでも攻撃を敢行しなくてはい
けないところだとレイは思う。
格闘戦を得意とする初号機が出てくるまで戦線を維持しないことには、本部施設が崩壊してしまう。

シンジはかならず出撃してくる。営倉に放り込まれたくらいで、彼がへたり込む事などあり得ない。


「行くわよ」


<はい!>


弐号機が実体弾を使用したライフルを連射して、使徒の注意を引きつける。そして使徒の目が光った瞬間、ライフルは粉々
に吹き飛んでいた。
マナは恐怖を感じる間もなく全力でその場を離れ、場所を変える。
その間にレイの駆る零号機が、接近に成功していた。
レイは用意した重い斧状の格闘戦用兵器を、コアと思われる部分に零号機の全力を持って叩き付けた。

が、コアは瞬時に装甲板のような物で防護され、斧ははじき返されてしまった。
そして肩下に折りたたまれた、白い帯状の部位を展開させた使徒は、零号機をその帯で巻き取るように掴むと無造作に放り
投げる。
更に、倒れた零号機に鋭いカミソリと化した帯が襲いかかった。


「くっ!」


一枚は身をかわして避けたものの、もう一枚は交わしきれず零号機は左腕を付け根から切断されてしまう。
フィードバックされる痛みに耐えるレイだが、それは一瞬で消えた。発令所で、左腕の神経接続を切断したのだろう。
素早い反応に感謝だ。

ところがほっとしたのも束の間、気が付けば目の前に使徒が・・
しかも帯の狙いを零号機の頭に向けている。この距離では避けられない。
マナも弐号機を必死に動かして駆けつけようとするけども、間に合わないだろう。

この絶望的状況にあっても、レイはなぜか冷静だった。
死を恐れていないのではない。絶対に死なないという確信があったからだ。
なぜなら・・・


ブ チィィ!!


振りかざした二本の帯を根本から引きちぎられた使徒は、両肩から鮮血を吹き出して地上に叩き付けられた。
その引きちぎった帯を投げ捨て、使徒に足をかけて蹴り倒したのは、見慣れた紫色の巨人・・・初号機。

レイはその姿に見ほれる事もなく、左腕を失ってバランスが悪くなった零号機をその場から撤退させた。
その零号機に、弐号機が接近する。

初号機のシンジはレイが撤退するのを確認した後、足蹴にした使徒の頭部を初号機の左腕で掴み上げ、背後から手刀を突き刺した。
が、今までの使徒と一線を画するこの使徒は、それくらいで絶命したりはしない。
使徒は瞬時に再生させた帯を初号機に巻き付け、ギリギリと絞り上げてきたのだ。
更に上半身を不規則に捻り、顔を初号機に向けて光線を発射しようとしている。

シンジにフィードバックされる締め付けの圧力が呼吸さえ困難にさせようとしたとき、シンジの中で何かが切れた。


「このぉ・・」


グ オォォォォォォォ!!


顎部ジョイントを引きちぎり、ジオフロント全体を揺るがすような咆吼を挙げた初号機の口から閃光が奔り使徒の体を難なく貫く。
威力を減衰させることなく地に当たったそれは、N2兵器か核並の爆発を引き起こした。
だがその爆風にも動じない初号機は掴んだ使徒の頭部をそのまま握りつぶし、体に突き刺した手刀を更に奥へ進めて表にあるコア
を引きづり出して・・・潰した。


「やってくれるじゃないか・・使徒の分際で」




肉の塊と化した使徒を見下ろし、シンジは初めて味わった苦戦に妙な昂揚を感じていた。




つづく

次回、「心の窓






でらさんから『こういう場合』第二部第14話いただきました。

ゼルエルすらなんだかあっさり勝利してますな・・・やはり気合の入り方が違うからでしょうか。

もはや使徒戦よりレイのマナ攻略戦のほうにストーリ展開の焦点が伝染った感じです(違)

続きを期待される方は、是非でらさんに感想メールを書きましょう!