神保町 昼食ニュース

2009年7月号

2009年7月4日記

ご飯と味噌汁


 麺類,丼物,チャーハンなど,それぞれは好きでも,1回の食事が「ひとつの味」で終わってしまうのは困る,さびしい,という思いがつきまとう。やはり,いろいろな味がある方が楽しいし,栄養のバランスもいいはずだ。そうなると,ご飯と味噌汁と漬物,またはスープとサラダがついた定食スタイルの食事ということになる。
 先日同僚に,「神保町界隈でご飯と味噌汁のうまい店はどこですか」と聞かれた。いまどき,ひどい店というのはなく,全体的にある程度以上の水準にあるので,即答はできなかったが,少し迷った末に,「はせ川」(千代田通り,ジョナサンの隣),「伯耆」(人劇裏手,神保町1-26あたり),「菊水」(神保町1-38;2008年10月号参照),「鬼平」(小川町交差点の北の方;小川町2-14あたり)を挙げた。 
 このうち「はせ川」は,魚の定食の昼食のみで,酒もなく夜の営業もない「純粋の昼食店」である。この近くでは,老舗の蕎麦屋「錦町更科」が長年,ご飯ものなし酒なしで昼だけの営業だったが,2006年から酒を出す(ただし2時以降)ようになり,やがて夜の営業も始めたので,はせ川が孤高の存在となった。

◆ 新 開 店

(写真をクリックすると大きい写真が見られます。)

 白山通りを水道橋方向に少し行った左側の角地に,「百歩ラーメン」という店が6月9日に開店した(神保町2-16あたり)。入ってみたのは2,3日たったころで,先月の麺祥来に比べると店員さんが慣れた感じでてきぱきとしていた。
 メニューは,スープの味が違う(と思われる)のは百歩ラーメン \650,豚骨醤油 \680,赤百歩 \750,味噌 \780 で,ほかに,もやし,チャーシュー,揚げにんにくなどがある。店名を名乗る百歩ラーメンを食べてみた。素直な味の博多風豚骨ラーメンだった。

 あと開店に気づいたのは,五十通り(千代田通りのエーパンの脇の道)を入ってすぐの右側の「リー ローズ カフェ・レストラン」である。6月12日に開店したらしい。カウンターと持ち帰りのカレー店で,外から丸見えになっている。インド人(?)のお兄さんが一人でやっているらしく,まだ客の入っている状態を見たことがない。

◆その他の動き

 お茶の水小学校(旧錦華小学校)脇の路地の古い和食店「かの川」が,「しばらくの間休業させていただきます」という貼り紙を出して,ずっと閉まっている。

 神保町2丁目の北端,「ねこのしっぽ」「チェゴヤ」の向かいの「おがわ屋」(神保町2-42あたり)が閉店・改装中である。7月にイタリアンの店になるらしい。

 夏の季節商品がいろいろ登場している。
 白山通りの水道橋方向へ行った左側,奥野かるた店の先の「西安刀削麺酒楼」は,その名も「夏麺」というのを始めた。「温」と「冷」があり,「温」を頼んでみたら,ゆでた刀削麺に,きくらげ,卵炒め,トマト,ふくろたけなどの入ったあんがかかっていた。「冷」は,写真によれば冷やし中華風だった。
 (たけなわ)(錦華通りの郵便局を左折して「菊水」の先)は,恒例の夏メニュー「ぶっかけ宮崎冷や汁」「ぶっかけ麦とろ飯」(各15食限定)を始めた。この間,鶏丼などが休みになる。
 ランチョン脇の通りを行った左側,「すし庄」では,「季節限定土佐丼始めました」という貼り紙が出ている。

◆ そ の 他

 =====6月30日,ブログ別館「フォト日記――神保町の6月」を掲出しました====

 その後のニュース――これもブログ別館参照:
  ・すずらん通りの須賀楽器 取り壊し
  ・柏水堂のビルで7月3日未明に火事,老店主が亡くなったという。


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