神保町 昼食ニュース

2003年9月号

2003年9月7日記
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白山通りを北へ

◆ ラーメン街

 またラーメンの話になるが,白山通りを神保町交差点から水道橋方向へ向かう左側は,今や大ラーメン街になった。
 8月のある日,「半チャンラーメン」の元祖として有名な「さぶちゃん」の行列がたった4人しかなかったので,あわてて列に加わった。昼時の行列はいつもは十数人から20人以上にもなっているのを横目で見て通り過ぎるばかりで,昼に入ったのは初めてである。席は7席,ほとんどの人が半チャンラーメン(\600)をもくもくと食べている。ラーメンの汁もチャーハンも,昔なつかしいしょっぱさのしょうゆ味。このボリューム,塩分,値段はやはり学生街の伝統だ。
 白山通りをもう少し北へ行くと,チェーン店をどんどん展開している「日高屋」,これが「納得ラーメン」\290で価格競争の先頭を走っている。(値段だけなら,神保町に2つある「潘街粥麺専家」の麺は最低\280だが,これは分量が少なくて単独では1食にならない。)実際にはいろいろな組み合わせのセットメニューが多く,まったく\290だけの客は少ないのかもしれないが。白山通りを挟んでこの向かい側に「幸楽苑」があって,こちらは\380のラーメンを看板にしている。
 その先,路地を入ったところには,新潟ラーメン・和歌山ラーメンの「寿」が赤い看板を出している。さらに行くと「げんこつ屋」,やや濃厚なたくましい味の店である。先日,汐留の新しいビルの中に出店しているのを見た。
 さらに進んで,「台南担仔麺」はラーメン屋というわけではないが,名前のとおり担仔麺(ターミーメン)は看板料理で,ランチにもついている。なお,ランチの水餃子とり放題は健在。この付近はもっとも麺類の店の密度が高いが,この中で非常ににぎわっているのが「揚州商人」で,これもラーメン屋ではないが,麺の種類は多い。メニューの裏側に店の歴史が書いてある。
 その先,老舗の「北京亭」を過ぎて,左へ曲がると,先月書いた「<麺者>服部となる。ここまで来るともう水道橋駅が近く,この北にもいろいろラーメン屋があるようだが,私のところから昼に往復するのはきつい。

◆ 初訪問

 錦華通りを入ってまもなくの右側,「丸香」という讃岐うどんの店が8月6日に「プレオープン」した。7日に行ってみたところなかなかのにぎわいで,大テーブル2つとカウンターで二十数席が埋まっていた。かけうどん,釜揚げうどん,ぶっかけうどんなどがベースで,量は1玉から4玉を選択できる。ぶっかけの場合,1玉で\400,以下1玉増えると\100プラスとなる。質・量とも,値段とのバランスは良好だ。
 その後もう一度行ってみたが,店員さんはまだぎこちない動きで,いつ「本格オープン」なのかは書いてなかった。

 8月20日,原計器社・金ペン堂のビル(神保町1-4)の2階に「<ごはん処>わかん」が開店し,にぎわっている。入り口はビルの右脇,「エル・アルボリート」の上である。開店の日は,関係者とおぼしき背広の人たちが路上で2階を見上げていて,不気味な雰囲気だった。
 数日たって1時近くなって行ったらようやく入れた。具だくさんの汁がついているのが売りのようで,定食は\500以下のものからいろいろ,追加メニューも多彩で,食券の販売機の前でつい迷ってしまう。結局食べたのは鯖唐揚げポン酢添えの定食,プラス冷や奴,菜の花からし和え(計\810)で,味も見た目も立派だった。ライバルはなんといっても「大戸屋」だろう。

 あと,7月に移転したタイ料理の店「マプラー」の新店舗(小川町3-2あたり,靖国通り沿い)に行ってみた。ランチの内容は以前と同じく充実していて,女性客でいっぱいだった。

◆ その他の動き

 かつての「やっこ」の場所に「鴻(オードリー)」(すずらん通りの一六堂の角を南へ入った左側)が開店し,昼食には関係ないと思っていたら,昼はうどんを\500で出している。
 そのラーメンの一六堂のあるビルの1階にあったおにぎりの店「米蔵」が8月中旬だっただろうか,閉店した。最初夏休みかなと思っていたら,やがて改装が始まった。

 昼食としてはやや高級なイタリアン「Tuscan Square」(神保町1-26あたり)の前を8月29日に通りかかったところ, 「突然ですが今日で閉店します」という貼り紙が出ていた。2年半の命だった。

 今ごろ書いても読者の役には立たないが,細切り肉を丸めたステーキの店「ランディ」(神保町2-28あたり)は開店3周年を迎え,8月中旬に,ビール(グラス・ジョッキとも),ソフトドリンクすべて30円というサービスをしていた。

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