神保町 昼食ニュース

2000年11月号


  開店:  はるだんじ<すずらん通り店> 大まぐろ
  閉店:  モーツァルト
  初訪問: いちい 牛王

2000年11月5日記  

神保町の「奇偶」

定点観測地最後の写真(10月5日)
(以下,写真をクリックすると大きい写真へジャンプ)
10月6日から閉鎖された道。
10月号No.2と同じ位置にて(10月6日)
神保町駅A9出入口も閉鎖(10月6日)
新しい掲示が出た(10月18日)
地鎮祭用のテント(16日)
わずかに塀が開いたときに撮影

靖国通りの南北

 神保町の基礎知識として知っていて損はないと思われることのひとつは,番地のつけ方である。神田神保町の番地は,靖国通りを挟んで,南は奇数番地,北は偶数番地になっているのである。このために,今,宅配便の運転手さんやバイク便のお兄さんがしばしば立ち往生している。
 かつてのメインストリートは,靖国通りでなく,すずらん通りで,すずらん通りの両側は表神保町,靖国通り(もちろん,ずっと狭い通りだったのだろう)の両側は裏神保町という町名だった。これが解消されて神保町となるときに,番地の序列をめぐって争いがあったので,奇数・偶数に分けていくことにしたという。
 この結果,例えば3番地にとって,5番地は隣のブロックだが,4番地は靖国通りの反対側,ということになった。
 なお,これは,隣の神田小川町も同じだし,神田錦町も神田警察通り(というらしい)を挟んで同様である。

サーカスのテント出没

 明治の前半,東大も学習院も一橋大+東京外語大の前身も,今の神田錦町・神田一ツ橋の地域に固まっていた。今は,旧帝大の同窓会組織「学士会」が運営する学士会館,その向かいの一橋大学の同窓会館である如水会館の存在が,わずかにその名残りを伝えている。
 神保町1丁目の「再開発」地域は,まさにその明治の学問の場所の一部である。
 10月18日,再開発ビルの地鎮祭が行われた。いや,「広報」があったわけではないので正確なところはわからないが,その少し前に塀の向こうにサーカスのテント(ただし白一色)が出現し,18日の朝に案内の人が出ていた,というだけのことである。
 翌日,テントは姿を消した。

同好の士

 小生よりだいぶ若い(と思われる)HARU さんという方が「神保町の歩き方」というメールマガジンを9月から始めた。関連のホームページもあって,掲示板で神保町飲食情報が交換されている。このページへのリンクもある。
 ホームページは http://www.geocities.co.jp/Foodpia-Olive/3501/
で,メールマガジンの購読もここから申し込める。


◆ 開 店

 10月26日夕方,すずらん通りの西側出口近くに,「はるだんじ すずらん通り店」が開店した。はるだんじは靖国通り北側1本目の道に本店,その少し西側の路地に支店があり,本店はだいたい和風だが,支店はかなり西洋風である。
 このあいだまで,古本と古ビデオの店があったところである。長細い部屋に4人がけのボックスが並び,昔の客車のような不思議な雰囲気の店である。

 翌週,昼食を食べに行ってみた。メニューはまぐろ丼 550円,うなぎ丼 650円,マーボ豆腐定食 750円の3種である。うなぎ丼を食べてみたら,うなぎの半身の半分がどんぶりから飛び出ていて,かなりのボリュームだった。
 考えてみると,すずらん通りに新しい飲食店ができるのは,ラーメンの「大勝軒」以来のことだ。

 続いて10月31日には,小川町3-1,ミヅノの裏のインペリアルビルの半地下のいちばん東寄りに,回転寿司「大まぐろ」が開店した。「魚がし」跡に移転した「神田餃子屋」があった場所である。
 回転寿司は,神保町交差点からすぐ(稲垣書店の隣)の「うみ」と,その反対側を水道橋方向へ少し行った左側に1軒あるが,それより東の地域では初めてである。
 1皿120円,150円,200円,300円,400円,みそ汁は120円で,特に高いものばかりを狙うのでなければ1000円ぐらいで食べられるだろう。

◆ 閉 店 

 いつの間にか,ニュー駿河台ホテル(小川町3-14)の中にあった「モーツァルト」が閉店していた。昼はビュッフェ形式のランチで,夜はビアレストランとしてかなり賑わっていたように思ったのだが,ホテルごとやめてしまったらしい

◆ 初 訪 問

 久しぶりにさくら通りを歩いてみたら,西から2つ目のブロックの北側(神保町2-11)に「いちい」というイマ風居酒屋ができていた。昼食は7月からやっているとかで,丼ものが5種類(880円と1200円)と週替わりの定食(880円〜900円)が1種類である。
 初めて行った日の定食はカキフライで,今シーズン初めてだった。しばらくしてもう1回行ったときはあなご丼を食べてみた。うな丼とは違って白焼きのあなごが所狭しと乗っていた。最初あっさりしているなと思ったが,実はかなり甘かった。

 神保町2丁目の靖国通り北側,以前はちゃんこ「石」のあったところ(神保町2-12か)に,「牛王」という焼き肉店ができていた。これもこの夏からという。昼食は「王焼丼」\580(焼き肉のどんぶり;サラダ・スープつき)と「カルビうどん」\680(小ビビンバ・サラダ付)の2種類である。冬はカルビうどんで暖まるのもいいかもしれない。


 →「神保町1丁目南地区再開発」問題 ミニ・リンク集


previousto lunch sampo
to lunch mokujito cover