閉店: 柳屋
開店: 天鴻餃子房神保町会館店 イ・プリミ
昼食開始: はるだんじ支店 有福
2000年3月26日・4月1日記
破壊の町
見上げると,毎日のように空が広がっていく。
「取り壊しへの動きはまだない」と3月号に書いてから間もなく,あちこちに防音シートが張られ,ついに取り壊しが始まった。木造の建物から先に壊しているとのことである。取り壊しはシートの向こうで静かにすすみ,シートがはずされると当然のことながらもう廃材の山と化している。
「再開発」ビルの東棟・西棟の北側の道路は15メートル幅になるという。その用地の一部が仮店舗区域になるそうだ。
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24日ごろだっただろうか,「ここは69街区です」というような街区番号表示が各所に貼り出された。現在の番地と同じ数字である。また,2週間の作業予定表も掲示されている。
さらに31日,「公聴会のお知らせ」が貼り出された。建築許可の事務の関係らしいが,今さら何をするのだろうか。
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「再開発」地域の南端,67番地の古いそば屋「柳屋」が31日限りで閉店した。
典型的な「東京の町のソバ屋」だった。もう四半世紀前だと思うが,この店の亡くなった若旦那が盛りそばを何十枚もお盆にのせて自転車で出前にいく写真が,『ビッグコミック』に載ったことがあった。
なお,柳屋は小学館ビルの地下に支店がある。
神田餃子屋のもうひとつのチェーン「天鴻餃子房」の「神保町会館店」が,3月15日に開店した。1丁目25番地の,前は「手羽先餃子本舗」,その前は「インディアン」というカレーとラーメンの店があった場所である。
メニューは他の天鴻餃子房と同じだが,看板のデザインが違う。こちらに統一するのだろうか。
神保町交差点,岩波ホール地下の「遊食軒あたーぶる」が3月中旬閉店し,改装工事をしていたが,30日「イ・プリミ」となって開店した。ランチはパスタを中心に900円ぐらいから。初日に行ってみたが,混んでいて入れなかった。
ちょっと見える範囲では,白を基調にしたインテリアのイタリア料理居酒屋といったところで,だいぶ若者向きになった。前の「あたーぶる」は,カウンターで一人で飲むにもいい感じだったのだが,夜はどうなるのだろう。
靖国通りの人生劇場(パチンコ)とタキイの間を入った通りの奥の左側,東寿司の手前に「はるだんじ支店」ができたのは去年の春だったが,今年から昼食を始めている。この間初めて入ったところ,雰囲気もメニューも本店とは違い,かなり洋風である。(本店は靖国通り北側のタキイ裏の通りで,海鮮丼の店である。)
昼の定食は,サーロインステーキ(またはカツ),ハムステーキ(またはカツ),パスタの3種類の「常設」と,日替わりがあり,その日の日替わりは,牛肉のトロトロ煮込み+ミニピザだった。煮込みはドミグラソース味で,それだけでもかなりボリュームがあったが,付け合わせにスパゲティが添えてあり,さらに直径12cmぐらいのピザが付く。サラダ,ライス,コーヒーがついて900円というのはお値打ち。
やはり去年(だったと思う)開店の「有福」も昼食をやっている。神保町交差点の北西側,白山通りの1本西の通りにある比較的大きな店で,「料理居酒屋」と名乗っている。昼食は,固定2種類と週替わりの3種類で,私が行った日の週替わりはヒレカツ煮で,甘すぎなくていい味だった。