中華料理をたらふく食って万里の長城を走ったぜ! |
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5月の北京は空気が乾いて、とても埃ぽかった。
故宮博物院は街の中心に聳え立ち、その歴史の深さを誇示するかのように輝いていた。
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故宮の正門、天安門の毛沢東。遥々遠くからやって来た中国の人々
は手を合わせ深く頭を下げる。偉大なる中国の父へ尊敬の念を込めて。 |
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目に映える紅色は我々に強い印象を与え、そして、
その扉の中の歴史の世界へといざなう。 |
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天安門事件から何年が過ぎたのだろうか。今では血の面影はなく、
多くの人々が観光に訪れる。孫文の肖像が秩序を保っているかのごとく佇む。 |
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像を一体ずつ眺めてみると、髪形、表情、衣服が同じものはない。
そして、実に精巧に造られていると感じる。 |
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市街では幅の広い道を自転車が物凄い勢いで行き交う。
交差点では交通整理の警官が巧みに指示を出してるのには驚かされる。 |
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駅の近くには沢山の屋台や出店が並ぶ。人込みの中で不思議な
商売を見つけた。若い女性は体重計にのり、目盛りを見て驚きの声をあげる。そばで見ていた彼氏が笑って男に一元を渡した。 |
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商店街は更に人が多い。女性が電話屋?で楽しそうに
電話を掛けている。そういえば、何故か電話ボックスを見かけない。 |
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道に迷ってとぼとぼと歩いていると、ちょっと不思議な雰囲気の通りに出た。
なんとなく電灯がお洒落なのである。 |
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万里の長城は全長6000キロ以上あるらしい。だが、登れる所は数箇所に限られる。
傾斜の厳しい左の方向を選び、苦労して歩いていくと殆ど人は見当たらない。一人占めにした気分になる。 |
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日本を出発する前に「万里の長城を走るぞ!」と言うと、友人は「そんな奴はおまえ以外にいないよ」と笑っていた。確かにいなかった。
Photo by LIM Chin Chou
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北京郊外にある明の十三陵は明の時代の陵墓群。
長、献、景、裕、茂、泰、康、永、昭、定、庚、
徳、思。中でも長陵が最古、最大。
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鱶ひれや燕の巣など高級な料理は多いが、これは極め物。
「佛跳壁」という小さな壷に入った料理は鮑や何種類もの具の入った薬膳だった。味?高かったことは記憶にあるがよく覚えていない。 |
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飲み物?を手にした人を時々見かける。その飲み物の正体「雪泥」はかき氷を
シャーベット状にしてかき混ぜたもの。とても美味しそうに見えたが泥という文字に尻込みしてしまう。 |
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中国人モデルの撮影風景。不思議なことに澄ました表情しかしない。
彼女の笑顔を見てみたくなる。 |
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北京動物園のパンダはまるでやる気なしといった感じでごろごろ。ガラス張りに閉じ込められ、
神経質になっている何処かのパンダとは大違いで、のんびりと昼寝を楽しんでいる。 |
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上海の人民公園の朝の風景。老人たちは太極拳に夢中だ。
その真剣さに思わず圧倒されてしまう。 |
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上海から杭州へ向かう列車。189キロ、4時間の列車の旅の始まり。
友人LIMの父親の故郷へはもうすぐである。 |
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杭州には西湖という美しい湖があり、ボートで遊覧する。ラストエンペラーの格好を
した子供は龍の装飾の立派な船の上で記念撮影。我々は小さなみすぼらしい手こぎボートからそれを眺める。 |
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市場へ売りに向かうのだろうか?アヒルは苦しそうに「ガァガァ」と叫び、首だけを袋から覗かせていた。
突然、眼の中に飛び込んでくる出来事が、ひとつひとつ旅の記憶として鮮明に刻まれる。
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