公益財団法人国際仏教文化協会の沿革と事業概要

 

公益財団法人国際仏教文化協会 設立認可: 平成25(2013) 4 1

600-8219 京都市下京区中居町112
南波ロイヤルハイツ302
国際仏教文化協会事務局



ホームページ: http://www.ne.jp/asahi/iabc/homepage/

 

1. 協会の沿革

@設立の経緯
 本協会は、ヨーロッパなどで仏教の教えを求めている法友、とくに親鸞聖人のみ教えに出会った同朋に、物心両面から支援をするために、設立されました。
 1950年代後半から、英国・ドイツなどで法話会がもたれ、それらを機縁として大乗仏教に興味を抱くヨーロッパ人が現れ、数は少ないながら熱心に求道する者が誕生しました。しかし、キリスト教圏の中で大乗仏教の教えを求めることは困難であります。そこで、支援の必要を感じ、1980 (昭和55) 年4月に財団法人が設立されることとなり、下記の責任役員によって発足しました。

理事長

佐藤哲英

常務理事

豊原大潤・井上智勇・川畑愛義・山崎昭見

理 事

平沢 興・越後正一・土居正治・武邑尚邦・葉上照澄・藤音晃祐

監 事

渡辺静波・井筒與兵衛

   (ほかに、評議員20名が選任されました)

 更に、2013 平成2541日より「公益財団法人国際仏教文化協会」となりました。
定款はこちらに公開しております。

A事業
 「大乗仏教の持つ現代的意義を究明し、欧州等の人々の研究に便宜を与え、東西文化の交流を図り、もってわが国の発展と国際平和に寄与する」という目的のために、本邦および欧州等において下記の種々の事業がなされています。

(1) 機関紙の発行(および講演会開催)等による仏教文化の普及
(2) 欧州語等による仏教書などの印刷物の発行および発行助成と普及
(3) 欧州等の仏教関係の機関への物心両面の支援
(4) 海外の仏教探求、仏教研究の推進とその援助
(5) 海外の仏教者や仏教学者との交流
(6) その他この法人の目的を達成するために必要な事業

 以上のような事業を着実に進め、2013年までに、
欧州会議が第16回、出版では、機関誌(IABCニュース)が通算48号、学術雑誌(Shin Buddhist)が9号、図書が大小30種以上に達しています。公開講座は第4回(4年目)を終えました。奨学助成は、長期・短期を含めて18件余となっています。

 

2.現在の役員体制

 公益財団法人国際仏教文化協会として2013年4月、新たな役員体制が整いました。現在の役員体制は、下記の通りです。

評議員

金児慧・江里康慧・寺井良宣

代表理事

佐々木惠精

理 事

佐々木惠精・井筒與兵衛・柏原信行

監 事

松本和也

 

 

3.協会の資産

協会は、当初、基金四千万円寄付金などで保管できていた二千五百万円余とによって、

基本財産  65,000,000
運用財産   6,400,000円余
合計    71,400,000円余

で、財団法人の事業を開始することとなりました。監督庁(京都府教育庁)から、早く基本財産を少なくとも1億円以上、望むらくは2億円以上にするようにとの指示を受けていましたが、以来、多くの有縁の方々のご支援をいただいて、暫時、基本金の増額を図り、2012年3月現在で、

基本財産  212,800,000

運用財産   38,000,000円余

内 訳

学術・交流基金  23,000,000

繰 越 金    15,000,000円余

合計     250,800,000円余

という現況に至ったところです。しかし、低金利時代という厳しい状況下でもあり、事業推進には、大変厳しいものがあります。上記に、本派本願寺及び仏教伝道協会より助成のご支援をいただいて、なんとか事業を進めている状態です。ただそし、諸般の事情により2007年度から仏教伝道協会からの助成がなくなることになり、一層厳しい事態が予想されます。

 

4. 活動の現況

 隔年開催のヨーロッパ真宗会議を休止することなく開催し続けて、ヨーロッパの念仏者たちが相談しあうよい機会を作ってきました。それが彼らにとって大きな支えとなっていることは明らかです。またヨーロッパ各地の彼らの集会・機関誌出版などを支援し続けたことによって、彼らがその活動を維持できているといえます。しかし、キリスト教の伝統の中にあっては、それぞれが離れ離れに点在し孤立していること、各国の言葉で出版された大乗仏教関係図書が皆無と言ってよい状態であること、日常の勤行さえも指導者なしの状態であり、大乗仏教の思想や文化について、教義についてあるいは日常のあり方について疑問が湧いても相談できる法友、あるいは質問できる師が近くにいないことなど、ヨーロッパでは、まだまだ問題が山積しており、「大乗仏教の教えを指導・教授していただける先生方を派遣していただきたい」という切実な要望が現地から出されています。
 公益財団法人国際仏教文化協会としては、限られた基金の運用で、遅々とした歩みではありますが、わずかづつでも、ヨーロッパ(あるいはその他の地域)で仏法に出会い求道する人たちを支援することに、これまで以上になお一層努力していきたいと思っています。

以  上

600-8219 京都市下京区中居町112
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公益財団法人国際仏教文化協会事務局


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