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  植物の精が飛び立ったと思われる辺りには、
 百合の花が咲いていた。鳥はその回りをしば
 らく飛び回っていたが、やがて空高く舞い上
 がっていった。男の子は百合の花が朝日を浴
 びて輝くのを何時までも見つめていた。



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