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『A-JAX(エー・ジャックス)』は、1987年にコナミから発売されたシューティングゲームだ。2D縦スクロールステージと3Dステージの2種類のステージで構成され、2Dステージでは超音速ヘリ「トム・タイガー」、3Dステージはジェット戦闘機「ジェリー・マウス」の2機に乗り込み、敵を破壊していく。当時としては画期的な、VRAM回転・拡大・縮小機能を搭載し、大迫力の3Dステージを始め、回転・拡大・縮小機能を駆使したド派手な演出がウリであった。海上より回転急降下爆撃する3Dステージで、ぐんぐん眼下に迫る敵巨大空母には誰もが驚かされたものだ。 サウンド面ではオーケストラヒット、サンプリング効果音等を過剰なまでに多用し、とにかく派手でノリが良い。そしてまた、力強さや猛々しさだけでなく、プレイヤーに勇気と希望を与えてくれるような、明るく爽やかな曲調は、まさに往年のコナミ矩形波クラブを象徴している。『A-JAX』をあまりプレイしたことのない人でさえ、そのサウンドには手放しの賞賛を与えるほどの名曲揃いだ。 1987年のAMショーで発表された時点では、ボディソニック内蔵のコックピット筐体も注目を集めた。レバーは操縦桿タイプで、撃ち落とされると振動するようになっていた。だが発売直前になって、このコックピット筐体は中止され、結局通常のテーブルタイプのみのリリースとなった。 ゲーム性、キャラクター、サウンド3拍子そろった『A-JAX』は、当時のヒットゲームとなった。だが、自機のパワーアップが強力で爽快な反面、「当たり判定が大きめ」、「誘導弾の嵐」、「鬼のように強い4ボス&6ボス」など、難易度はやや高めだった。また、発売直前で仕様変更があったり(例えば、インストには「★印のパワーアイテムを取るとスーパーウェポンの使用弾数が増える」、「オプションは2機まで付く」といった記述があるが、どちらも実際の製品版にはない)、調整不足のまま急いで発売してしまった感は否めない。特に惜しまれるのが、何もない所で自機が突然死してしまう有名なバグの存在だ。 だがそれでも、『A-JAX』は当時のコナミの意欲を感じさせる力作であり、紛れもない傑作だ。確かに多少荒削りだったかもしれないが、それを補って余りある爽快感と、ユニークなアイデアが満載だった。敵キャラの攻撃方法は他のゲームにない個性的なものばかりで、面の雰囲気もステージごとにがらっと変わる。敵の正体が実はエイリアンで、最終決戦ではジェット機で宇宙に飛び出してしまう、というスケールの馬鹿でかさも最高に熱い。いかにもコナミらしい、いやコナミにしか作れない! 硬派でエンターテイメント精神あふれるシューティングだった。今でもこのゲームが大好きだ、という人は多い。 『A-JAX』の移植版は、1989年にX68000でのみ発売されている。残念ながら、今のところ家庭用ゲーム機には一切移植されていない。 |
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