海外版2010


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Street Fighter 2010 The Final Fight
機種 NES(海外ファミコン)
発売元 Capcom(カプコン)
開発元 Capcom(カプコン)
発売日 1990年8月3日
プレイ人数 1人プレイのみ


 『2010ストリートファイター』は日本とほぼ同時期に海外のファミコン、NESでも発売された。注目すべきはタイトルで、その名も『Street Fighter 2010 The Final Fight』。前1989年に同じカプコンから発売された大ヒットゲーム、『ファイナルファイト』の名前をも冠している。

 おもな国内版との違いは、

●タイトル画面のタイトルロゴ、クレジットが異なる。「Street Fighter」の文字色も微妙に異なる。
●ストーリーデモのメッセージ等の表示が全て英語になっている。
●最も大きな違い。プレイヤーの名前が「KEN(ケン)」になっているのをはじめ、登場キャラの名前、ストーリーの内容が大幅に変更されている。ちなみにこの「ケン」は『ストII』から25年後の「ケン」本人らしい。
●エンディング後のスタッフロールがない。

 といった点で、ゲーム本編やグラフィック、BGM等は国内版と全く同じものである。

 海外版ストーリー

 ケンは戦いの中で育った。彼は若くして武道をマスターし、世界最強を決定するストリートファイター・トーナメントに参加。そして見事、勝利の栄冠を手にした。その後故国へと凱旋した彼はバーガム大学に入学、そこで生涯をかけたサイボティクスの研究を始めることになる。バーガムに在学中、彼はトロイという才能豊かなクラスメートと親しくなり、共に助け合って研究を進めるようになった。そして多くの年月が流れ……ついに彼らは、“サイボプラズム”と呼ばれる革命的な発見を成し遂げたのである。

 この“サイボプラズム”という物質は、適切に用いられたならば、人間の体に通常の何倍ものパワーを与えることができる。この発見は時期的にも素晴らしかった。それはおりしも人間が新たなる開拓地を求め、他惑星へ移住するための技術を完成したところだったからである。ケン自身は、他惑星の開拓には全く興味がなかった。しかし彼らの発明が社会の役に立つことを、心から喜んでいた。

 そんなある日、彼が研究室にやって来ると、室内は見るも無残なまでに破壊されていた。そして……彼の相棒トロイは殺され、“サイボプラズム”の化学式が盗み出されていたのだった。非道な殺人者は、他惑星へと逃亡していった。ケンは友の復讐を心に誓った。今や彼は、他惑星の「開拓」に強烈な関心を抱くようになっていた……。

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