ACT.5 雨に想えば (1999.06.25)

 梅雨真っ盛りである。
 盛っているかはともかくとして、今日も雨なのである。
 はっきり言って雨は嫌いだ。
 外出できないから? それもある。
 ジメジメするから? たしかにそうだ。
 車がよごれるから? 洗車する手間が省けるからそれは別に。
 ミシンが迎えに来るから? それはジャノメ違いである。

 細かい理由などどうでもいいのだ。 ともかく嫌いなのである、雨が。
 だいたい、濡れるのが納得いかない。
 え?雨に当たれば濡れるのは当たり前だろうって?
 そりゃ、当たり前である。
 ただ、自主的に濡れるのは一向に構わないし、濡らすのは大好きだ。って、おい。
 濡れたくないのに濡らされてしまう、それが嫌なのだ。口では嫌と言っておきながらココはこんなに濡れておるではないか、ゲヘヘヘヘ、ってやめなさい。

 なんだかんだ言いつつハッキリと理由を述べているわけだが、たまには無性に雨に打たれたくなる日もあるのも事実。
 傘もささずに降り続く雨の中を歩く。
 カッコイイではないか!渋いではないか!
 あとは顔さえピッタリはまれば問題なしなのだが……人生なかなか思うようには行かないものである。

 なんて馬鹿なことを書いていると、突然雨の降りが激しくなった。
 天からのツッコミが入ったみたいなので今日はここまで。

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