line
spc
no.0406160 backtoindex spc nextprog
line
spc
『THE スペシャル!』
緊急再来日!FBI超能力捜査官第6弾 未解決事件に衝撃の結末

2004.JUN.16 日本テレビ
spc
知らない間に「第6弾」になってる(笑)。
僕が視たのは、2002年9月8日に放送された第2弾。(あ、このないだ「第5弾」の再放送をちょっと見たな)
あの時は興味深く視ましたが、今回ひさしぶりに視て、内容の変わらなさにびっくり。そんな同じこと繰り返してたら、ウソだってバレちゃうじゃない(笑)。
 
このシリーズを視て、「やっぱり超能力はあるんだ」なんて信じちゃった人、結構いるんじゃないかなあ。
そういう僕も「第2弾」を視た時は、「もしや、、、」って2%くらい思っちゃたから(笑)。あの頃は、霊能師攻撃で霊脳死してたからなあ(笑)。『アンビリーバーボー』があまりにひどくて、『FBI超能力捜査官』なんて、すごく健全に見えちゃったし(笑)。
いやはや、オカルト番組に健全なんて言葉関係ないよなあ(笑)。
 
さて、今回の超能力捜査官は3人である。
ひとりづつ検証していこう。
久しぶりなんでいっぱい書くけど(笑)、飽きずに読んでね。
 
sq spc ジョン・オリバー
spc
「サイキック・ダイバー」の異名を持ち(苦笑)、犯人の意識への潜入を得意とする(らしい)。
この人は、テレビによく出ている超能力者と同じレベル。あやふやな絵、適当な話、解決しない事件。だから、あまり言うことがない。
ごめん、省略(笑)。
 
sq spc ナンシー・マイヤー
spc
ニックネームは「マダム・モンタージュ」。犯人の顔を思い描くことができ(るそうで)、350件の殺人事件解決に力を貸した(そうだ)。
この『FBI超能力捜査官』シリーズがここまで続いたのは、ひとえに、このおばさん(失礼、マダムか(笑))が「第1弾」で行った、青森武富士放火殺人事件の犯人のモンタージュのおかげだろう。
「第1弾」の放送が2002年3月2日(土)。3月4日(月)に犯人が逮捕され(任意同行は前日の3月3日)、その顔がナンシーの書いたモンタージュと酷似していたのだ。
これは一部の新聞(東スポ?(笑))にも取り上げられ、話題となった。これで、かなりの超能力懐疑主義者が、信超能力派に転んでしまったのではないだろうか(笑)。
もし本当に、警察ですら犯人の手がかりが全くない状況で、ナンシーが超能力でここまで似ている似顔絵を書いたのなら、確かにすごいことだ。
 
もちろん、そんなことはない(笑)。
ナンシーの超能力を待つまでもなく、武富士弘前支店で放火殺人事件が起こった2001年5月8日のその日のうちに、青森県警によって犯人の似顔絵が公開されているのである。
ちなみに一般市民からの情報を得るために、この似顔絵を武富士のティッシュに入れて配られたとも言う。
また、3日後には、CGによる似顔絵も公開している(後にあまり似ていないと言われた)。
この2枚の似顔絵を足して2で割れば、ほぼナンシーの似顔絵になるのだ。
さらに言えば、逆に放送日と逮捕日が近すぎる。「第1弾」のテレビ収録がいつ行われたか分からないが、ひと月もふた月も前ということはあるまい。その時点で犯人は確実に特定されていたはずである。
警察から直接とは言わないまでも、報道関係者を通してのリークがあった可能性はないとは言い切れないのではないだろうか?
 
さて、今回放送の「第6弾」では、今年の1月に茨城県三浦村で起きた女子大生殺人事件の犯人モンタージュを行った。
複数犯説は事件直後に、週刊文春がほのめかしている。ネットで調べてみたところ、ナンシーのモンタージュは被害者に近しい2人の友人に似ているという(写真までネット上にある!)。
今後の展開が楽しみである。
 
ちなみに、茨城女子大生殺人事件で個人的見解を述べれば、
1:絞殺の後、被害者の首を切ろうとしたのは分解するためである。途中で止めたのは、思ったよりバラバラにするのが困難だったと思われる(映画のように簡単には切れないそうな)。
2:なぜバラバラにするかというと、被害者の身元をわからなくする、もしくは死体を隠しやすくするためである。
ではなぜ、最終的に、山などに埋めるのではなく、見つかりやすい土手に遺体を放置したか。おそらく、切断が思い通りにならなかったことによって、どうでも良くなり、もっとも楽な方法をとってしまったのではないだろうか? これにより犯人は、飽き症、つまり目的達成願望の低い性格の持ち主であると推察される。
3:身元を隠したい理由はただひとつ。被害者と充分な接点があり、自分が疑われる圏内にいるということだ。
 
sq spc ジョー・マクモニーグル
spc
ジョセフ・W・マクモニーグル。「地球の裏側を見る男」と称される遠隔透視能力者(リモート・ビューアー)(らしい)。
1984年までアメリカの遠隔透視による情報収集実験「スターゲート計画」に参画していた陸軍諜報部の元幹部(らしい)。他の情報源からは入手できない150のターゲットに関する情報を軍に提供したことで勲功賞を受けた(そうだ)。
そんな経歴の持ち主が日本のTV局で何をやっているかというと、何十年も前に生き別れた肉親捜しの手伝いである(笑)。
 
さて、彼の透視のスタイルはこうだ。彼の透視はアメリカ/バージニア州の自宅(事務所?)で行われる。テレビ局側から、捜して欲しい人物の生れた年とイニシャルを書いた紙を入れた封筒が渡される。他の情報はない(そうだ)。封を開けることなく、マクモニーグルの透視がはじまる。まず、ターゲットの性別、年齢を透視。それからおもむろに、ターゲットの居る地図を描いていくのである。
マクモニーグルの透視の正確性は異彩を放つ。他の超能力者と比べて、はるかに正確なのだ。ターゲットにたどり着くまでの道のりを辻の数まで言い当てる。しかも絵がうまい(笑)。今まで、7件の捜索に対して、6件のターゲットを見つけ出したという。
しかし、この正確性が問題なのだ。
 
これほど正確に人を捜し出せるなら、なぜもっと深刻な事件・事故の失踪人の捜索をしないか、誰でも不思議に思うはずだ。
やらないのではない、出来ないのだと考えるのが順当だ。これは超能力の限界ではなく、スタッフの捜索能力の限界なのだ。
ターゲットは謎の失踪をしたわけではない。離縁などで生き別れただけなのだ。戸籍もちゃんとある。マクモニーグルのやっていることは、通常の探偵レベルのことにすぎない。
一般市民の情報など、その取得手段さえ心得れば、簡単に手にいれることができる。その気にさえなれば、わからない情報など存在しないのだ。もっとも、住基ネットにさえ入らなければ個人情報は漏れないなんてぐらいにしか思ってないのが多い世の中だからねえ。
 
では、実際のターゲット捜しをしているのは誰だろうか? マクモニーグル自前のスタッフかも知れないし(あまり真実味がないかな)、局側スタッフかも知れない。より有力なのは、実際の番組製作を外注で受けているプロダクションだろう。その場合でも局側は承知しているだろう。暗黙の了解レベルかも知れないけど。
もっと悪いことを言えば、依頼人自体がヤラセということも充分あり得る。
 
もし本当ならひどい、と思うだろうか?
まあ、依頼人自体はヤラセではないと信じたいけど、あの日本テレビだしなあ。まあ、日本テレビに限らず、他民放やNHKを含めて、報道番組でさえヤラセ問題が頻出している現状だからね。バラエティではヤラセなんて当然。視聴率が悪ければ番組が終了しちゃうんだから、外注プロダクションだって必死だわな。
あくまでも個人的な推測だが、依頼人を募集し、その中で何人かピックアップしてスタッフが捜索する。ターゲットが発見できたものに関して、番組として作成していくわけだ。
 
依頼人が本物だとすれば、「超能力」だろうが「スタッフが捜そう」が、捜索人を実際に捜し出しているのだから、文句はないだろうという局側の言い分が聞こえて来そうだ。
でも、視聴者の中には、事故・事件に巻き込まれて身内が失踪してしまった方々からもコンタクトがあるだろう。
警察では進展がないけど、「超能力」ならといちるの望みをかける人たちもいるに違いない。そういう人たちの願いを踏みにじっているのではないかと憤慨される人もいるでしょう。
そう、こういう番組は、そこが問題なのだ。
除霊番組もしかり。平然と霊能師によって除霊できましたなんて番組を垂れ流しているから、霊感商法やインチキ霊媒師が世に蔓延するのである。そんな番組作ってる放送局に今さら倫理がどーのこーのなんて通用しないわなあ。
テレビで流れていることを鵜飲みで信じている方が間違いってことですかね。まあ、嫌な感じだけど、しょうがないよね。嘘じゃないけど本当のことは言ってないなんてザラにあるし、医者だけじゃなくて、情報にもセカンド・オピニオンが必要。セカンドどころか、これだけ情報が氾濫してるんだから、サード、フォース・オピニオンと検証していかなくっちゃね。
誰にも迷惑のかけない(たぶん)、UFO特番なんてやってる矢追氏の方が、はるかにいいと思います(笑)。
 
sq
 
さて、話は変わって、マクモニーグルの関わっていたスターダスト計画とは何か?
スターダスト計画は、1972年(?)に国防情報庁の所管により始まり、2000万ドル以上の予算が費やされた。後にCIAに所管が移り、90年代半ばに中止となっている。
最終報告によれば、「統計的に有位な結果はあるものの、諜報活動への有効性は見られなかった」そうである。
 
では、彼等に超能力がないとすれば、なぜ、FBIが利用しているのか?
超能力者をカタる(ごめん(笑))人たちや詐欺師(同じか?(笑))、読心をするというマジシャンは、情報収集・分析能力にすぐれていると思われる。それは一般民衆からくらべれば、充分「超」能力なのだ。
違った視点からの分析ができたり、情報の断片から大きな情報を引き出すといった能力は、それだけでも有用なはずである。
ではなぜ「超能力」なのか。
この疑問に答えるのは難しい。
もし、「超能力」ではないのに、FBIが「超能力」を黙認しているのには、利点があると考えるのが順当だ。
UFO問題ではCIAが心理実験を行っていたとも言われている。「超能力者」の存在によって、一般犯罪抑止につながるかどうか分からないが、心理的な実験を行っている可能性がないとは言えない気もするが、どうだろう?
うがち過ぎ?(笑)
 
まあ、FBIの中にも超能力肯定派だっているだろうし、それに苦虫を噛みつぶしている人もいるだろう。積極的に反対する人もいて、どうでもいいと放置する人もいる。
信条とは関係なく、利用する人もいるだろう。
オカルトってのは「現実」ではなく、いろいろな人の思惑が絡み合って生れる「表象」にすぎないから、単純には言い切れないよね。
 
sq
 
さて、ところで、インターネットを検索していたら、面白いモノを見つけました。
ハワイの透視能力協会のようなところ(Hawaii Remote Viewers' Guild)にいるマクモニーグルの友人が送った書簡が、報告書のように掲載されている。彼はマクモニーグルと直接電話連絡をしている仲だ。
タイトルは、「ジョー・マクモニーグルが行方不明者を発見して、警察の胆をつぶす」である(笑)。
内容から察するに、明かに日テレの番組のことなのであるが、いささか話が違っている(笑)。主要部分を要約すると、
 
マクモニーグルは「法の施行機関(Japanese law enforcement agencies/警察庁のことかな?)」のために透視を行っている。
彼はこの仕事を「国営放送(National Television in Japan)」から依頼を受けた。
彼の透視を元にして、27年間行方不明だった女性を「警察(Police)」が見つけ出すことができた。
 
だって。
え〜、と、、、警察? 初耳だなあ(笑)。
日本テレビが「国営」ってのは、確かになあ、「日本」テレビだもんなあ(笑)。
警察や警視庁ってのも、番組で、福岡一家殺人事件などの透視を勝手にやってた(役にはたってない)だけだものなあ。
 
このように、オカルトって尾ヒレがついて喧伝されていくんですね(笑)。この文章読んでいると、「FBI」っても怪しいんじゃ、、、なんて思っちゃうよねえ(笑)。
ちなみにマクモニーグルは、この日本テレビでの行方不明者捜索成功の事例を、「他の透視能力者が、自分達の能力の証拠として触れ回るのは、見たくない。彼等はどこかの放送局とともに、自分達自身のテープを作ればいいのだ」などと言っているようです。
(英訳間違えてたら、ごめんなさいね(笑))
spc
sq
spc
backtoindex
spc
nextprog
spc
sq
spc
gotoHOME