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『ドキュメント地球時間』 ジェヴォーダンのミステリー・18世紀フランスの謎に迫る 2002.JUL.12 NHK総合 |
おお、NHKだ。フランスで今年制作されたドキュメンタリーを買ったものです。 ジェヴォーダンのミステリーとは、1764年から3年間に渡ってフランスのジェヴォーダン地方で起きた、女性や子供だけが大勢惨殺された事件のことです。当時は、狼に似た謎の獣のせいにされました。 番組自体はあまりいいものではありませんでした。話があっちこっちに飛んで、イマイチ。 結局どういうことだったのかな。 「森に住んでいた猟師が狼(と犬のあいの子)を操っていたんだけど、牢獄にいる間に逃げ出してしまい、野放しになってしまった。ところがその狼(と犬のあいの子)が、猟師のかわいがっていた女の子を殺してしまったので、自分の行為を悔い、狼(と犬のあいの子)を見つけ出して殺した」ということなんでしょうか? 考えすぎかも知れません。 家にある本を漁ってたら、J. A. キール(『モスマンの黙示』のキールです)の『不思議現象ファイル(ボーダーランド文庫)』という本に、すこしばかり「ジェヴォーダンの獣」に関する文章が出て来ました。 どうも、「ジェヴォーダンの獣」は2本足で立っていたという目撃談もあるようですね。 それと、「ジェヴォーダンの獣」を倒したのは銀の弾となっていました(テレビでは、マリア像を溶かした鉛の弾)。 そこらへんは、やはりヨーロッパの狼男伝説との関係がうかがえるようですね。 ところで、ヨーロッパ・アメリカでは、狼(狼男)・犬の伝説が非常に多いです。イギリスでは、昔から広い範囲で、家畜や人間を襲う黒犬の話(総じて「黒犬伝説」といいます)があり、歴史の中に繰り返し現われています。(最近では1960年代) ヨーロッパ(含、イギリス)のこうした伝説は、妖精伝説や心霊現象とオーバーラップするところがあり、キールなどの「現象」派にとっては、重要な分野のひとつのようです。 そういえば、今年初めに『ジェヴォーダンの獣』っていう仏映画が公開されましたね。観てないんですが、もうそろそろビデオ化される頃のはずだけど。 (参照:映画とビデオ/言いたい放題DB>[ 『ジェヴォーダンの獣』]) |