赤いはんてん |
はんてん、とは、羽織に似た丈の短い上っぱりである。こういう言葉が出てくることから、かなり古い噂である。類似風説は、昭和20年以前からある。![]() 共立女子大で、午後11時30分に一番奥のトイレに入ると、「赤いはんてん着せましょか」という声が聞こえる。何人もの生徒が聞いたと言うので、学校もついに警察に調べてもらうことにした。 そして午後11時30分、男性警察官がそのトイレに入ったものの何の声も聞こえなかった。そこで、同行していた婦警が代わりに入ると、「赤いはんてん着せましょか」と言う声が聞こえた。 婦警は怖れることも無く、「着せられるものなら、着せてみなさい」と言ったところ、トイレの中からナイフを持った手が出て来て、婦警の胸をつき刺した。あたりには血が赤い斑点となって、一面に飛び散っていたそうである。 ![]() 駄じゃれである(笑)。 この話、「赤いチャンチャンコ着せましょか」と声がする駄じゃれではないバージョンもある。チャンチャンコってのも古いけどね(笑)。 上記の話では、共立女子大という実名が出ているが、それに関しては何の意味はないと思われる。似たような話は全国各地に流布しており、単に話者が自分の学校であった話として語ったためだろう。 ![]() また、この話の類似風説として、「赤いはんてん、青いはんてん」がある。はんてんではなく、チャンチャンコやマント(う〜む)の場合もある。 トイレに入ると、「赤いチャンチャンコと青いチャンチャンコ、どっちがいい?」という声がする。 「赤いチャンチャンコ」と答えると血だらけになって死に、「青いチャンチャンコ」と答えると血を抜かれて真っ青になって死ぬそうである。 |