好男の災難
 6 逆レイプの宴 


 本当に立ってきてしまったよ。
 まあいいや。こうなったらやれるだけやってやろうじゃないか。
 好男が開き直ってしまう頃、コンドーム係の佐恵子という娘が百合子と交代し
て好男のものにかぶせてきた。

「さあて、じゃあ最初はこの子を立たせた人がやることにしようか?」
 高木が目を輝かせながら言った。
「大勢の前でやるのって恥ずかしくない?」
 浴衣を脱ぎ捨て、薄布の下着に手をかける百合子に後ろのほうから声がかかった。
 部屋には好男のほかに婦警の集団が12人もいるのだ。
「ぜんぜん平気ですよ。見られてほうが興奮が高まっていいんですよ」
 百合子は全裸になると、巨乳の胸を自分で軽くもみながら、好男の腰に座った。
 まだ挿入はしていない。

 こんな風に無理やりやられるのも案外いいかも……。
 好男はすっかり回復した自分の元気な股間を意識しながら、成り行きに期待感を
膨らませ始めた。
 同僚たちとのエッチでもうご馳走様だと思っていたけど、また違ったプレイにし
だいにはまっていくようだった。

「じゃあ、いきまーす」
 百合子が軽い調子でいう。
 これからやる事と、その軽いのりのギャップで、なんだか調子が狂ってしまう。
 好男のペニスの先端が百合子に握られる。
 そして軽く腰をずらせながら、密着してくる百合子のぬるぬるになった場所に、
それはすんなり入っていった。
 暖かくて柔らかいヒダに好男の一番敏感な棒が包み込まれ、ゆるゆるとしごき上
げられる。
 すごくいい感じだ。同僚とのエッチでは興奮しすぎで頭が真っ白だったけど、今
度は冷静に感触を楽しめる。

「腰の動かし方がうまいわね。あなた警察学校で何習ってきたのよ」
 後ろで耳たぶまで赤く染めている中年の婦警が聞いた。
「もちろん勉強してましたよ。警察学校ではまじめなもんでしたから。男性経験は
高校のクラブで結構やりましたけど……」
 腰をうごめかす百合子も、少しは快感に酔ってきたのだろうか。
 言葉の語尾が微妙に震えだした。
「クラブでって?」
 また中年女が聞いてくる。いいかげん黙ってくれないかな。気が散って気持ちよ
くなくなるじゃないか。好男は迷惑だったが、百合子も同じ気持ちだったのだろう。
 その質問には答えずに、腰をひねり、更に好男の者を深くねじ込む。
 
「百合子は心ここにあらず状態だから、代わりに私が答えますけど、あ、私も同じ
テニス部だったんですけど、クラブのみんなで男を誘い込んで部室でエッチするこ
とよくあったんです。男一人に部員の女20人くらいで」
 百合子と同じく新人婦警なのだろう、年恰好の似た婦警がフォローしてきた。

「なにいってんのよ香山、男が一人で20人もの女を相手にできるわけないじゃな
い」
 中年の婦警は眉を寄せて唇をゆがめた。
 うすら笑いは、既婚者の自信のあらわれか?
 乱交の経験はなくても、男の生態についてはあんたより知ってる、と言いたげだ。

「そうよ。そんなにできるわけないよ。あたしの彼氏だって2時間に3回がいいと
こなんだから」
 別の婦警がいった。長身であごの長い女だった。お世辞にも美人とはいえない。
  
「もちろん20回は無理ですけど、10回くらいはいってましたよ。最後は泣いて
る子が多かったですけどね」
 
 好男は周囲でわき上がるそんな会話を快感のうねりの中で聞くともなしに聞いて
いた。でも、10回も無理やりいかされたとしたら、自分でも本当に泣いてしまう
かもしれない。もっとも、そんなに連続して勃起するはずがないが。

「10回って、射精する回数のこと? まさか、そんなの無理に決まってるよ、だい
たい勃起しないものをどうやって射精させるのよ」
 好男の疑問をかわりに聞いてくれたのは高木だった。

「男も高校生くらいの頃はやりたい盛りだから、平気で連続5回くらいはできるも
んですよ。6回目くらいから弱音吐き出しますけどね」
「それで、弱音はいてきたらどうすんのよ」
 他の女たちも二人の会話に興味深深で聞き耳を立てていた。
「普通は男の子のお尻の穴を刺激したり、顔に座ってあそこをこすりつけたり、玉
をもんだりしてました。そうそう、男の子って案外女の臭いに敏感だから、あそこ
をあまり洗ってない娘に座られる方が勃起指数高かったですよ。だからそれやると
きはあまりお風呂で洗わないようにしてました。もうにおいぷんぷんふりまく感じ
で」
「顔に座るって、顔面騎乗ってやつ? 高校生でそこまでやるんだ。あきれた」
 高木はため息つきながらも、血走った目で他の婦警たちをみた。
「いい機会だからやってみますか?」
 高木の意をくんだのか香山がいった。
 好男にはその言葉が先輩たちを挑発する言葉に聞こえた。
 先輩たちにしてみれば、なおさらだったろう。

「そこまで言われたらここでやってやろうじゃないの。この子を今から10回発射
させるわよ」
 高木の言葉に中年婦警が身を乗り出した。
「じゃああたしが先にやるわよ。いいでしょ」
 浴衣を脱ぎ捨てると、彼女の少したれ気味の胸が好男の目に飛び込んできた。
 腹も少しだぶついている。
 顔はまあまあぶすではないが、中年おばさんに顔に跨られるのはあまり気が進ま
ない。でも、今の好男は文句をいえるような立場ではないのだ。
 徐々に快感が高ぶってきて、発射寸前というときに、その中年婦警が顔に跨って
きた。
 黒々としてるのは陰毛のせいではなく、色素沈着によるものだった。
 ユカたちの初々しい清潔感あふれる割れ目とは雲泥の差だった。
 すでに子供も何人か生んでるらしいその場所は、めくれ上がり黒い中身が少しの
ぞいている。
 とっぷりと濡れた縦長の割れ目が好男の口に覆い被さってきた。

「ほら。ベロをいれてなめなさい」
 その女の尻は鼻がつぶれるかと思うくらいに重かった。
 口を少し開けると、どろりとしたぬるい液体が独特の臭いを発しながら舌の上に
たれてきた。
 幸い温泉に入ったばかりなので臭いはきつくはなかった。
 好男は仕方なく、言われたとおりに舌を差し出してみた。
 ぬるい穴の中にずるりと好男の舌が入る。
 顔の上に座った女の尻がブルンと震えて、感じてるのがわかった。
 目いっぱい舌を差し込むと、ゆるいながらも締め付けてきた。
 女はその状態で尻を好男の顔に擦り付ける。
 鼻がもがれそうな苦痛を感じた好男は両手でそのでかい尻をどけようとするが、
すぐに誰かの腕で押さえつけられて、身動き取れなくなってしまった。
 息も当然できない。
 さっきユカたちにやられた時と同じだが、ユカたちは看護婦だからある程度好男
の身を案じてくれていた。でもこの女達がそんな細かい気配りをできるとは思えな
い。その思いに、好男は一気に不安になった。
 大きく息を吸えば二分くらいは何とか持たせる事ができるが、普通に息をしてい
た状態から、無呼吸状態にされた場合は一分ももたないものだ。
 それで彼女が満足して立ち上がってくれれば問題ないが、とてもその程度で終わ
りにする気はないだろう。
 それまで抵抗しながらも、力はこめていなかった好男が、不安感から全力で暴れ
始めた。

「うう……気持ち良いねこれ。暴れればそれだけ動くから気持ちよくなるみたい」
 好男の顔に尻を擦りつけている中年女の声。
「でも、息が苦しいとちんこの立ちが悪くなるんですよ、なんだかゆるくなってき
た」
 百合子は不満の口調だった。
「なんか暴れ方がひどくなってきましたよ。息が出来なくなってるんじゃないです
か?」
「本当だ。押さえてるのも疲れるからちょっと腰をあげて息させてあげてください」
 両足を押さえつけている女達も油断をすると跳ね飛ばされそうだった。

 呼吸困難で朦朧となったのは今日二回目だ。
 煌煌と灯る部屋の明かりを目にする好男の顔は女の液体で濡れ光っていた。

「山田さん今度はあたしに代わってくださいよ。あたしも座ってみたくなった」
 太目の中年女の代わりに好男の顔に跨ってきたのはまだ若い女だった。
 浴衣をするりと脱いだ女はウエストがくびれて、なかなかスレンダーな体つきだ。
 少し濃い目の陰毛もきちんと手入れをしてあった。
 好男の腰に跨っていた百合子は、ゆるくなった好男のペニスを抜いた立ち上がっ
た。
「こっちも交代していいですよ」
 百合子は先輩達を振り向いて言う。
「ごめんね、あたしが気が利かないもんだから……」
 山田という中年女はティッシュペーパーで股間をぬぐいながら苦笑いしていた。




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