好男の災難

 4 じらされる好男


「ごめんなさいね。息が苦しかったんだね」
 光の無い世界から再び白い世界に好男の意識が戻ってきた。
 明るい蛍光灯の世界では、智子が好男を見下ろしてそうやって詫びていた。

「好男君のここもちっこくなっちゃった」
 ユカが残念そうにつぶやいた。

「しょうがないわね。好男君、かなりきつそうだし、すぐには回復しないかも……、
そうだ、気分転換に露天風呂いきましょう。こんな時間だもん誰も居ないわよ、好
男君も一緒に女風呂に入りましょうよ」
 岡田主任の一言で、全員で露天風呂に行くことになった。
 こんな時間と言ってもまだ12時過ぎたところだ。本当に大丈夫だろうか。
 好男は困惑しながらも、押しの強い皆に流され、逆らう暇も無く女湯に連れて行
かれた。


「大丈夫みたい。誰も居ないよ」
 入り口で待ってる好男たちに、偵察に行っていた智子とひとみが手招きした。
 好男も恐る恐る脱衣所に入る。

 確かに脱衣籠は全部空だった。
 まあいいか。酔った勢いもあって、好男は大胆にも女湯に入っていった。
 浴衣の下はノーパンノーブラだった女性陣は一枚脱ぐとさっさと屋根の無い温泉
に浸かりに行く。ユカが好男の手を取って引っ張った。

「好男君、早く早く」
 手を引くユカの胸が震えてプルプルしている。
 揺れている濃いピンクの乳首に吸い付きたいのを我慢して、好男は全裸になると
冷たい石を足の裏に感じながら野外の楽園に向かった。

 屋外なので湯煙はすみやかに飛ばされていき、うす暗くはあったが見通せた。
 お湯の中には岡田主任や智子たちの姿が見える。
 木桶でお湯をすくって下半身を流すと、ユカと供に好男も少しぬるめのお湯に浸
かった。
 じんわりと体が温められる。ぬるりとした感じで体にまとわりつく湯はいかにも
効力満点の温泉という感じだった。

 うふふ、隣に座ったユカの手が好男の股間に下りてきた。
 好男のふやけた玉が握られ、転がされる。
 好男はユカがやりやすいように足を開き両手を頭の後ろで組んだ。

「あたしってエッチなのかなあ。好男君が好きって思っちゃったら、我慢できなく
なるの、ここをぐんとあたしの中に突っ込まれたいな」
 好男の耳元でユカの甘い声がささやく。

「あ、好男君を独り占めしてるな」
 ひとみが気づいて寄ってきた。
 他の皆も好男の周りに群がる。

「さっきはもう少しってところで、行くところ見られなかったからね。ココでやっ
ちゃおうか」
 もう、こうなったら恥も外聞もないと、岡田主任が後ろ向きで好男の顔の前に尻
を突き出した。風呂のふちに手をついて腰を高く上げる。

「好男君、入れて。思いっきり突き刺していいよ」
「あ、主任ずるーい、あたしもお願い」
 智子が並んで同じようにする。

「あたしもあたしも」
 童顔の佐伯理香子も同じように前に手をついてお湯の上に尻を突き出した。
 
 丸くて大きなお尻が三つ好男の目の前に突き出され、好男はあっという間に興奮
状態になった。

 立ち上がった好男のペニスはキンキンになって天を突いている。
 ユカがそれを眺めうっとりした表情で、好男の玉に舌を這わせてきた。

「早く早く――」
 目の前の三つの大きな桃が好男に突かれることを待ちきれずにぷるんぷるん動い
ていた。
 三人の尻を好男は撫でてみた。
 智子の尻は大きめで滑らかで弾力がある。主任の方は尻の割れ目が智子より浅め
だ。肌はきれいだが、あまり弾力の無い尻だった。

 理香子はというと、この尻が好男は一番気に入った。小ぶりだが色が抜けるよう
に白く、手に吸い付くような感触でいかにも淫乱そうな尻の相だった。
 好男はこんな状況で冷静さを保ってるのが不思議だった。
 あまりに現実感がなく、夢でも見てる気分なのかもしれない。

 一番気に入った左側の理香子の腰をつかみ、ペニスの先端をその中心に押し付け
た。初めてだからどこに入れていいのかわからない。

 先端で探るようにすると、ぷにぷにした肉の襞の間に、するりと入る場所があっ
た。ぬるぬるのその場所に、好男は腰を入れるようにして突っ込んだ。
 ユカに真横で見つめられながら、好男の硬直したものは根元までずっぷりと理香
子の主任の尻の間に埋没していった。

 暖かい。
 頭の中が真っ白でそれ以外何も感じきれなかった。ぎこちない動きで好男の腰が
動き出す。口をぽっかりあけて見上げるユカを横目で見ながら、好男はあっという
間にいきそうになっていた。

「今度はこっちにちょうだいよ」 
 智子の一回り大きな桃が好男を挑発するように突き出される。
 智子のデカ尻を試したい気持ちも山々だったが、好男はそちらに行く余裕が無か
った。

「おっと、中出しは駄目よ」
 ひとみの声と同時に、玉を圧迫されるきつい一撃が好男を襲った。
 思わず腰を引くと好男のペニスは理香子の尻から自動的に吐き出される。
 もう少しでいきそうだったのに、天国から地獄の変化だった。

「痛たた!ひどいですよ。ちょっと……」
 痛くて好男はそこまでしかいえなかった。
 湯舟から出て、小石の敷き詰められた地面に転がりでる。
 
「あ、ごめーん。ちょっと強すぎたかな。でもコンドームもつけてないんだからさ……」
 ひとみは謝りながら好男の股間に顔を近づける。
 そのままひとみは好男の萎えかけたペニスを口に含んだ。

 舌を回すようにして好男の亀頭から裏の方をていねいに刺激してくる。
 上体を起こした好男の股間に顔をうずめたひとみの尻が向こう向きになってうご
めいてるのが見える。好男は手を伸ばしてひとみの尻を触った。
 
 ん、んん。ひとみの口から漏れるかすかなあえぎを聞きながら好男はひとみの敏
感な亀裂に指を差し込んだ。ぬるぬるの割れ目にすんなりと指は入っていく。

 頭を誰かにつかまれたと思ったら、ユカが側に立っていた。
 好男の顔を自分の股間に押し付けようとしていた。
 濡れたユカの股間は真中の部分に残ったほんの少しの陰毛が濡れて張り付いてい
た。好男は鼻先でユカの突起をつんつん刺激して、すぐに舌を出して舐め始めた。
 
 好男の興奮が絶頂を迎えそうになるが、その度にひとみはペニスへの愛撫を一休
みして、好男をじらし始めた。

「ああ、もういかせてくださいよ。たまりませんよ」
 好男に懇願されてもひとみは無視している。

「一回いってしまえば男はシラフに戻ってしまうからつまんなくなるよ、限界まで
我慢して発射すれば今までと違った最高の発射ができるんだから、我慢しなさい」
 岡田主任が好男を見下ろして言った。
 
 いきたいのにいけない状態というのは、女にはわからないかもしれないが男にと
ってかなりの苦痛である。快感には違いないのに、じらされているうちにそれが苦
痛になってくる。考えてみれば不思議な事だ。好男は女達を振り切って自分の右手
で擦り上げたいのを懸命にこらえていた。

「さすがにこれ以上は無理かな。少しフェラはお休みね」
 ひとみが顔を上げた。
「今度はオチンチン以外で気持ちよくしてあげる」
 
 皆に押されるようにして好男は移動すると、なめらかな板の敷いてある場所に寝
かされた。ペニスはまだギンギンで射精するための、あとほんの少しの刺激を待ちわびて
いる。
 好男の広げられた両手のうえに女達の尻が降りてきた。
 無理やりうでを取られて、指をそれぞれの亀裂の中に入れさせられる。
 
「ほら。指であたしたちのもかわいがって」
 右手には山本智子、左手にはひとみがいた。
 ぬるぬるの亀裂の中で、好男の指はキュンキュンと締上げられる。

 ユカは好男の胸に覆い被さってきて、好男の乳首を口に含んでる。
 両膝の上にも座られて、好男はまったく身動きできなくなってしまった。

「ほら、最高にいい気持ちでしょ。今度はお尻も愛撫してあげる」
 岡田主任は備え付けの液体石鹸をたっぷり指にたらして言った。
 広げた好男の足の間に彼女は座り、片手で好男の玉を持ち上げた。
 
 不安もあったが好男は黙ってされるままになっていた。
 女達は皆ベテランの看護婦だ。下手な事はしないと自分に言い聞かせた。
 肛門にぬるりとした感触があった。

 岡田主任の指が好男の肛門を的確に捉え、ぬめる指をゆるりと入れてきた。
 看護婦にとっては、患者の肛門をいじるのは慣れたものだ。座薬を入れたり、浣
腸したり、大腸検査のファイバースコープを入れたりと、業務の基本といってもいい
事だった。

 好男の心配は一つだけ。浣腸もしてない直腸には絶対便がたまってるはずだから。
 そんな事は主任も承知のはずなのに、彼女は平気で指を奥に入れてくる。
 肛門が広げられ彼女の指は前立腺をまさぐり始める。

 乳首はユカに舌で転がされくすぐったい快感をとろとろ寄越してくるし、両手の
指はねとねとの女を感じている。その上主任の指は前立腺をつんつん刺激してくる。
 ペニスははじけそうなくらいそそり立ってるのに、誰もそこは刺激してくれない。
 皆の視線の集中を感じるだけだ。

「まだかなあ。早くいって見せてよ」
 ユカが好男の乳首から顔を上げて、つぶやく。
 そんなこと言ったって、いきたいのにいけない状態なのだ。好男はじれったくて
うずうずしてくる。

「前立腺刺激すれば直接ペニスに触らなくてもいけるはずなんだけどね」
「まだ慣れてないから、やっぱりシコってやらないといけないのかなあ」
 主任と智子が薄笑いで言い合っていた。
「お願いですから擦ってくださいよ。もういきたくてたまらないんです」
 何度目かの好男の願いはやっと聞き入れられた。

「じゃあ好男君のを発射させてみたい人手を上げて」
 主任の言葉に飛びつくようにユカが手を上げた。

「はーい!私やってみたいです」
「ユカちゃんひょっとして男の子、こすっていかせるのは初めてなのかな?」
「まあ、そうです。なかなかそんな機会って無いですよね」
 じゃあどうぞと岡田主任が体をどけて、ユカが好男の足の間に入った。
 うふふ、と微笑みながらユカの両手が好男の屹立したものを握りしめる。

 好男はすぐにでもいきそうだった。
 ほんの少しカリの部分を擦られればあっという間にいってしまう。
 でも、あんまり早いのもみっともない。少しはユカに男を擦り上げる醍醐味をあ
じあわせてやりたい。

「じゃあいくよ。思いっきり出していいよ」
 ユカの手が動き出した。

 ぎりぎりまで来ていた快感が、ロケット燃料に火が入ったごとく燃え上がり加速
度的に宇宙まで打ちあがる。

 懸命に抑制する好男だが、大好きなユカのやわらかい手にもみ上げられては、ど
うにもならなかった。

 顔を寄せ合って見守る5人の若い女達の中で、好男は勢いよく発射した。
 女に擦り上げられて発射するのは初めてだった。
 大砲から発射された砲弾のように真上に飛び出た白い液体は、少しの間を置いて
彼の首筋、胸元に落ちてきた。
 熱い飛まつだった。
 
「すっごーい。たくさん出たよー。びっくり」
 まだ擦る手を緩めずにユカが叫んだ。トクントクンと勢いの無くなった薄めの精
液がユカの握る指先からあふれ出ていた。

「だいぶんたまってたみたいね。でも、散々じらされた後の発射ってすごく気持ち
よさそうだわ」
「あたしも一度で良いから射精してみたいなあ。ドクンッて感じでいく快感。良い
わあ」
 岡田主任と佐伯理香子の声だ。

 ずいぶんじらされた後だったから好男はたった一度の射精でも、すでに三回くら
い連続でいかされたようなけだるさを感じていた。
 起きようとしても一人で起きれない。

「じゃあ少し休んでなさいね」
 智子がそう言う。薄目をあけると、5人の白い裸体が湯船の方に消えていくとこ
ろだった。

 好男は、だるさと湯船から来る湯気の暖かさでうとうとしだした。
 酒の酔いもあって強烈な眠気が彼を襲う。
 好男は満足感を全身に感じながら、浅い眠りの海の中をさまよいはじめていた。




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