好男の災難
 3 顔面騎乗の闇
 

 残りの四人も、次々と好男の腕力の前に薄い布キレを剥ぎ取られていった。
 岡田主任が一番サービス満点だった。
 彼女はなんと浴衣を捲り上げ、好男の方に尻を突き出して脱ぐという大胆さだっ
た。ノーパンで浴衣姿の六人の看護婦に囲まれ、好男の股間は隠すのが難しいくら
いに勃起状態だった。

「好男君、完全にあそこがたってるみたいね。あたし達もサービスしたんだから、
好男君も見せてよ」
 ユカが寄りかかって、好男の浴衣の裾を持ち上げた。
「駄目ですよ。恥ずかしいです。かっこわるいっすよ」
 好男は必死で裾を押さえた。

「よーし、皆で好男君を解剖しちゃおうか」
 そんな提案をしたのは岡田主任だ。
 酒が入ってる性だろうが、いつになく奔放で、欲望に忠実だった。

 そう言えばよく昔やったよね。男の子解剖するの。
 いつもは強がり言ってる子が、おちんちんひん剥かれただけで泣き出して許して
くださいなんていうのは、最高に面白かったな。
 あたし達は脱がせるだけじゃなくて、擦っていかせてたよ。
 腰をビクンビクンさせて真っ白いミルクを発射するのって見てて傑作だった。
 びっくりするくらい飛ぶんだよね。
 いった後で放心状態の子の顔にどろどろのミルクをなすりつけてやるのが快感だ
ったな。
 
 岡田主任の解剖という言葉で、周囲は好男が驚くくらいに盛り上がっていた。
 そういえば自分も小学生の時やられた事がある。
 好男は一瞬嫌な過去を思い出した。
 放課後の体育館。バレーボール部の女子達によってたかって押さえつけられた記
憶だった。

「好男君は解剖された事ないの」
 ユカが好男の右腕に胸を擦り付けながら聞いてきた。
「ないことはないけど……」
 好男の返事に全員の注目が集まる。
 好男の周りに全員が集まり続きを催促してきた。
 
「でも嫌な思い出なんですよ。やっぱり男は強くないといけないから……。女の子
に泣かされた過去なんて、トラウマになるくらいですから」
 好男はなかなか話したがらない。
 そうなってくると女性陣はますます聞きたくなってくる。
「あたしのお尻見せたんだから話しなさい。嫌だなんていったら今度からきつい仕
事全部まわすわよ」岡田主任の一言で、ついに好男は話すことにした。

「それほど変わったことでもないですよ。似たような経験持ってるやつって案外い
たし……。小学生のころですけど、五年生だったかな、僕はバレー部の子が好きだ
ったんだけど、素直に好きという感情を表せなくて、いつも小突いたり冷やかした
りしていじめてたんです。そういうのよくあるでしょ。それである日、放課後の体
育館でバレー部の六人の女の子たちに囲まれて謝らせられたんです」
 話し始めると好男ものってきた。酒の勢いもあって、スムーズに言葉が口から出
てくる。
「ふざけるなって言って、謝らないでいるとあいつら実力行使だなんて言って、僕
に抱きついてきたんです。足をかけて転ばそうとするから、僕が反対に三人くらい
投げ飛ばしてやったら、泣き出しちゃって。ちょっとやりすぎたかなと思って助け
起こそうとしたら、手を引かれてこっちが転ばされてしまって。うそ泣きだったん
ですよ。女はずるいですよね本当。それで四人に両手と両足押さえられて、残りの
二人が僕のズボンとパンツを無理やり剥ぎ取ったんです。その上まだ包茎だったち
んこを剥かれて、先端を指ではじかれたり、玉を踏まれたりで、痛さと苦痛と恐怖
感で、僕はたまらず泣き出しました。終わりです」

「なんだかすごく興奮するわね。その手の話……。もっと詳しく聞きたいくらい」
 岡田主任はそう言って好男の太ももをさすってきた。
 
「小学生のころの体験の復習やってあげるわ。いやな記憶だなんて言ってるけど、
本当はうれしかったんでしょ」
 村田ひとみはそんなことを言いながら浴衣を脱ぎ捨てて、好男の前にウエストの
くびれた素敵な裸体をさらした。へその左下に盲腸の手術の跡がかすかに残ってい
る。ほとんど完璧な、モデルのような裸体にそんなわずかな欠点があるのは妙にリ
アリティがあると好男は思った。
 縮れた陰毛が黒々と生えている股間を、座っている好男の顔の前に持っていく。

「ほら。ここをよく舐めて頂戴」
 ひとみの割れ目からは透明な液体が太腿までたれていた。
 ぷーんと女の匂いが鼻についた。
 捲れあがったピンクの陰唇に好男は唇を近づける。
 
「おお、好男君の初めてのクンニよ。キャーエッチ」
「うわー卑猥だ。舌が割れ目に入り込んでるのが丸みえー」
「ずるいよひとみ。五分で交代だからね」
 そんな周囲の声もまったく耳に入らないくらい好男は興奮していた。
 あまりにも非現実的な光景だが、目を開けばそこには初めて間近に見る女性の秘
部が生き生きと存在を主張している。こんなことほんとにいいんだろうか、そう思
いながらも唇が引き寄せられるのを、好男はどうにも我慢できなかった。

 すっぱい味とチーズの匂いを感じながら好男はねっとりした肉の中に舌を埋没さ
せる。ひとみの縮れた陰毛が、じょりじょりと好男の鼻先をくすぐる。
 舐めれば舐めるほど女の泉からは液体があふれ出てくる。
 ひとみの手で好男の後頭部が押さえつけられ、さらに舌は彼女の奥に入っていく。
 
 オ○ンコって最高だ。今までは想像の中でだけだったけど、実際に味わうここは
最高の宝物だ。男の夢でロマンで、生命の根源で欲望の源で、生きるってことの本
質なのだ。好男は混乱しながら必死にひとみのものを味わった。

 ひとみの股に押されて好男は仰向けに倒れこんだ。
 好男の伸ばした足を誰かがつかんで広げる。
 好男は抵抗することなくされるがままになっていた。
 仰向けに寝転ぶ好男の顔の上には、ひとみがそのまま腰をスライドさせて、座り
込んできた。
「きゃ、顔面騎乗ってやつね。見れば見るほど卑猥な格好よね」
 岡田主任が面白そうに声を上げる。
 好男の浴衣は大きく広げられ、トランクスもすぐにずり下げられた。
「きゃー立派だわ。もうびんびん」
「ほら、先っぽに汁が出てるよ。これが先走りって言うんでしょ」
 ユカと智子の声だ。
 ということは今自分の膨張した物を握ってるのはユカだろうか。
 大好きなユカに握られ、擦り上げられるなんて……。
 その想像で、好男の物はさらに硬直し、膨張の度合いを高める。

「さっきよりますます大きくなってる」
 その声で、握りしめてるのはユカだとはっきりした。
 好男はひとみの体重をもろに顔に受けながら、暗闇の中で発射しそうなくらいに
高まってきた。
「ねえ、五分たったわよ。交代ね」
 岡田主任の声がして、好男の目の前が明るくなった。
 周りを見てみると、全員が浴衣を脱ぎ捨て素っ裸になっていた。
 むちむちした色気を発散している巨乳の山本智子。
 色白のきめ細かい肌をした岡田主任。すらりと背の高いユカ。
 むんむんと鼻につくくらいに女たちの色気を全員が発散している。
 無意識に起きようとした好男を、智子が押さえた。

「今度はあたしが跨るから、一生懸命舐めるのよ」
 命令する智子の毛深い股間が迫ってきた。
 だらだらに濡れた亀裂が好男の口を塞ぐ。
 口を開くと、たらりと口中に垂れてくるほどだった。
 智子の尻はひとみと比べても巨大だった。
 顔がすっぽり覆われて、息もできない。音も聞こえない。
 空気のない宇宙空間に投げ出されて、もがき苦しむ光景を思い浮かべた。
 
 ユカの手だろうか。好男の勃起したものが擦り上げられ始める。
 先走りの液を丹念に塗りこんで、ぬるぬるにされた亀頭は柔らかな彼女の手でゆ
るゆると揉み、擦られる。快感が体の芯から湧きあがり、破裂寸前まで膨れ上がる。
 しかし、呼吸が苦しくなってきてもう少しのところで足踏みしてしまう。
 好男は顔に跨っている智子の太腿を叩いて合図した。
 気づかないのか、どく様子がなかった。
 好男は力任せに智子をどけようとするが、全体重を顔面に受けていると身動きで
きなかった。両手両足もそれぞれ女たちの体重をかけられて、押さえ込まれている。
 一瞬パニックになった。このままでは窒息してしまう。
 脳に酸素がいかないことが長引けば、脳死状態になってしまう。
 好男は懸命に手足をばたつかせた。
 押さえつけられている手足はうまく動かすこともできなかった。
 ユカは相変わらず好男の物を擦り上げるだけだ。でもその物は苦しさの中で硬度
を失いつつあった。
 気が遠くなっていく。ひょっとして自分はこのまま死んでしまうのではないかと、
好男はぼんやりとなっていく中で奇妙な安堵感を感じていた。
 この現実世界に生れ落ちた場所から再び闇の中に帰っていくような、変な安心感
を感じていた。




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放射朗