苦しい。さっき股間を蹴り上げられたときに睾丸が腹の中に逃げ込んだままだ。
早くしたに下ろさないといけない。
体温で温まるのはまずい筈だ。
「なんだよ。こいつ女みたいだと思ってたら金玉ないじゃんか」
後ろから僕を抱く男が覗き込み、笑いながら言った。
「さっき蹴られた時腹ん中にはいったんだぜ。本当につるんとして傑作だな」
鎖のついた皮ズボンをはいた男が横から言った。
「そのままやっていいよ。やってるうちに下りてくるから」
綾子の声だ。
じゃあそうしますか。なんて軽い感じで言いながら、最初の男の物がじわじわ侵入して
きた。
お腹は苦しかったけど、散々肛門は責められたあとだから、広げられても痛みは感じな
かった。
弾力のある太い棒の侵入は驚くほど長く続いた。
ぐいぐい押し広げながら、まだかまだかと思うくらいに先端が僕の直腸に深く深く潜り
込んでくる。
この感触はどういえばわかってもらえるだろう。
やられてみないとわからないだろうけど、まるで自分がお尻の穴から串刺しにされる
感触だった。焼き鳥みたいに串刺しにされて網焼きにされる。
こんがりいいにおいに焼きあがって、何度も裏がえされる。
今、僕は男のペニスでお尻の穴を深々と犯されてるんだ。
女みたいに、バックから貫かれるのは苦しいけど、それだけじゃなかった。
やっと彼のものがすべて僕の中に納まった。
「ケツの穴は男も女も同じだな。それでもこっちのほうが少しきついかもな。いい締まりだ」
彼は気持ちよさそうにそう言いながら、腰を入れ始めた。
彼のジーンズのチャックが僕のお尻に当たり、冷たい刺激を与えてくる。
当たるたびにチャッチャと音を立てる。
その振動のせいか、腹に入っていた睾丸が下りてきたのだろう、腹部の痛みはすうっと
消えていった。
太くて長い彼のものが、僕の直腸の中を出入りしている。亀頭のカリが腸の襞をこすり、
かさいで行く。
被虐の快感というものは実際にあるものなんだ。
ぼんやり考えながら、僕は肛門に力をいれて、その棒を締め上げてみた。
根元を締め付けられるせいか、僕の内部で暴れているそれが一段と太く大きく硬く
変身した。
「おお。こいつ感じてきたみたいだぜ。だいぶ硬くなってきた」
僕の腰に手を回して、そいつは僕のペニスを握ってきた。
腰をリズミカルに突き入れながら、右手でやんわり擦り上げてくる。
あ。あん。うーん。
我慢してても、気持ち良すぎて声が出てしまった。
「かわいい声でなき出したな。そろそろ俺もいきそうだぜ」
腰の動きが強く、早くなってきた。
アヌスを貫かれるスピードが速くなり、僕もだんだんいきそうになってくる。
「う、うん……」
アヌスに根元までぐっと押し込んで、彼は痙攣するように激しく僕の中で発射した。
思わず熱いっと言ってしまいそうなくらい、熱い精液がびゅびゅびゅ、と3回くらい
に分けて直腸の中にぶちまけられるのを感じた。
その刺激を受けて、僕もすぐに彼の手の中に発射してしまう。
射精すると同時に反射的に僕のアヌスが引き締まり、深々と侵入した彼のペニスを締め上
げる。
「おうおう。すごい締まりだ。噛み千切られそうだ」
公園のベンチの上で、男にお尻を犯されて、それをビデオで撮影されているなんて、とても
現実とは思えなかったけど、この快感は最高の現実だった。
それまで、恥ずかしい所を見られたくないから誰も通りかからないで、と思っていたのが、
もっと犯されてたいから誰も来ないで、と思うように僕の気持ちが変わってきた。
熱い液を入れられることがこんなに素敵な事だったなんて知らなかった。
もっともっとやられたい。
僕のお尻から男の半分萎えた物が引き抜かれた。
「ははは。ぽっかり開いてるよ。この穴を良く写しておいて上げるね」
綾子がハンディカムをお尻に近づけて言った。
「次は俺だな。もうギンギンだぜ。誠治、暇だったら咥えさせてやれよ」
今度僕を犯す番の坊主頭の太った男が、もう一人の背の高いごつい体つきの男に言う。
ベンチに突っ伏して、足を伸ばしお尻を突き出す格好をしていたけど、誠治と呼ばれた
ごつい男が僕をどけて目の前のベンチに座った。
チャックを下ろして、半立ちの黒くて太い棒を取り出した。
「じゃあ。咥えて、舌を絡めな。歯を立てたら金玉潰すからな」
噛み付いて逃げるなんて僕はもう考えもしなかった。
逃げ切れるとしても、もう逃げる気は無い。
男に犯される快感を知ってしまえば、ホモというわけじゃなくても、それを咥える事に
抵抗感は無かった。いや、抵抗感が無いという事は、すでにホモになってしまったという事
なのだろうか。
少し尿の匂いが鼻につく、そのゴムの様な亀頭を口に含んでみた。
すっぱい味が少しだけ口に中に広がった。頭の芯が崩れていくような、興奮の波が再び
湧き上がってくる。
ねっとりとした感触の亀頭に舌を絡めて、尿道口を舌先で刺激してみる。
今まで想像もしたことのない淫らな行為。
自分のよりふたまわりも大きそうな男の物を握り、揉み、咥える。
豊かに生えた男の陰毛が抜けて口に入り喉にからみつく。
さっきよりさらに太い感じのする坊主頭の男の勃起したペニスがまた僕のアナルを広げな
がら侵入してきた。すでに痛みは全然感じない。
目いっぱい広げられて、奥の方まで入ってくる感覚があるだけだ。
お尻を犯されながら、口では別の男のをしゃぶる体験は、僕の中で形ある何かが崩れて、
再編成される、まったく新しい自分に作り変えられる、そんな感じだった。
「うまいじゃないか。咥えるの。このまま口でいきそうだぜ」
僕にフェラチオされている彼は腰をずらせて、咥えやすくしてくれた。
「さっき、自分のザーメン味わってきたんだよね、こいつ。自分のと味比べさせてやれば
いいよ」
ユカが言った。
そういえば彼女達はどんな気持ちで眺めてるんだろう。
男同士のこんな行為を眺めて楽しいんだろうか。
そうだ。彼女達はサディストなのだった。
僕が苦しむところを見て喜んでいるのだ。
じゃあ、逆に僕が大喜びで犯されるようになれば、彼女達を少しはがっかりさせられる
はずだ。
僕はすでに苦痛は感じていない。肛門を犯されることも、フェラさせられる事も、慣れて
しまって快感に変わりつつある。
きつい状況が続く事で精神の安定のために、無理やり慣れてしまった、という感じでもない。
僕には最初からその素質があったのかもしれない。
彼女達を少しでもがっかりさせるために、僕はお尻を突き出して男の物を根元まで自分から
犯されやすいように動き、さらに目の前の勃起した物を誠意を込めてしゃぶった。
舌を絡めて、亀頭を吸い上げる。
男の腰がぐっと動いて、僕の口の中にびっくりするくらいたくさん生暖かいどろどろの液体
が発射された。
すぐに僕はそれを飲み込んだ。さっき飲んだ自分のと比べて、ちょっときつい味がした。
さっきは自分のものなのに吐き気がしたが、今度は全然平気だった。
うーん。後ろでも坊主頭が太くて反り返ったものを出し入れしている。
腰を回すように動かしている。
坊主頭の息が激しくなり、動きが速くなる。卑猥に響く粘膜がこすれあう音もオクターブが
高くなる。もうすぐ彼がいきそうだ。
そう思ううちに僕の腰をつかむ力がぐっと強くなり、彼の身体が痙攣した。
熱い大量のミルクが僕の中に再び発射された。
ぐっぐっとペニスを突き入れて、思いっきりたくさんの欲望を僕の中に彼は吐き出した。
「男同士のHって気持ち悪いけど、なんかすごいよね」
綾子達が感想を言い合っている。
「こいつとうとうオカマになったみたいね。でもなんかあっさりしてて面白くないなあ」
智香はまだ不満そうだ。
「もっと犯してだって、つまんないね。もうちょっと痛めつけてやればよかったかなあ」
ユカも言った。
もっとたくさん犯してください。僕はそうつぶやきながら彼女達の前で、男達と行為を
続けた。彼女達の事はもうどうでも良くなっていたのだ。
僕の受難の時は終わったのだ。
恥ずかしくて苦しくてつらい時間は終わりになった。
これからはきっと快楽の時間が残されているはずだ。
そしていつか時間がたって、僕がなかなか結婚すると言い出さないのに業を煮やした
僕の両親が、僕に聞いてくる。
女の子に興味はないの? なんて。
その時僕の両親は受難の時を迎えるだろう。
いつのまにか自分達の一人息子は受身専門のホモに変身させられていたと知って。
諦めてしまえば、別にたいしたことじゃないかもしれないけど、やっぱり孫の顔が見れな
いのはちょっとしたショックだろうから。
受難の時 おわり
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