エピソード5-3
 
 後ろ手に縛られて連れてこられた刑事はまだ若い男でした。
 チンピラ風の派手なシャツとジーンズ姿でした。

「こいつも今度の取引で香港に行って貰おうか。日本じゃ死体の始末に苦労するからな」
 刑事を引っ張ってきた、サングラスをしてやせた組員が太った男に言いました。
 サングラスの男のほうが位は上のようでした。
 チンピラ風の刑事は、一瞬裸でうずくまる私たちのほうを向いて、すぐに厳しい顔をそむけ
ました。
 昼食時になったので、組員達は私たちに猿轡をかませ、両手両足を縛り上げて、出て行き
ました。
 誰か見張りを立てるのかと思ってましたが、そうしないところを見ると、むしろ状況は
絶望的なんだとわかりました。
 警戒感が薄いという事は、ここが警察に嗅ぎつけられる心配が限りなくゼロに近いことを
示しているからです。
 私は何とかして猿轡を外して、チンピラ刑事と話がしたかったけど、組員が帰ってくる
時間までに外す事は出来ませんでした。
 帰ってきた組員達は、今度は大勢の女性を連れてきました。
 ホステス風の女達が6人いました。
 
「面白い余興を考えついたんだよ。この刑事に少しお礼がしたいんだ。こいつの密告の
おかげで組員を大分トラ箱に送られたからなあ」
 太った男はそう言いながら私の猿轡を外しました。
「お礼といっても、単に殴る蹴るじゃ面白くないし、そんな事ではこいつら音を上げない
からな、こういう時こそ逆転の発想というやつだ。おまえに任せる。あの刑事を逆レイプで
泣くまでいたぶってやれ」
 いきなり想像もしていないことを命令されました。
 そんなことできるわけがありません。
 でも、結局彼の命令に逆らう事は出来ないのでした。弟を人質に取られてるんです。
 弟の大きく広げられた裸の股間に、サングラスの男がナイフをかざして近づいた時、私は
言う事をききますと叫ぶしかありませんでした。

 なんとも奇妙な成り行きでした。
 私は6人のホステス嬢を従えて、チンピラ刑事の逆レイプのリーダーをやらされる事に
なったんです
 刑事ももちろん成り行きはわかってますから、私のことをにらんだりする事も無く、おと
なしく私の前に横たわっています。
 その彼に私は一言、ごめんなさい、あまり痛くはしませんからと、言うのが精一杯でした。
「じゃあ、その男の服を全部、ぬ・・・脱がせて」
 私はホステス嬢の一人に命じました。
 いつも剣道部でやってた様にやって見せろと言われたのです。リーダーシップを取れと。
 床に敷かれたマットの上でおとなしく横たわったチンピラ刑事の服を、二人係で彼女らは
脱がせ始めました。
 手を縛られてるから、ナイフで切り裂いて、すぐに全裸にしてしまいました。
 背は高くないけど、刑事だけあって鍛え上げた身体は立派でした。
 胸の筋肉が厚くたくましい体つきです。
 
 でも、彼の股間の物は縮み上がって、濃い陰毛の陰に隠れてしまってました。
「ぷ、縮み上がってるって言っても小さすぎだぜ」
 後ろの方からそんな声が聞こえました。
「あなたたちも服を脱いで」
 私は彼女らにそう言って、自らチンピラ刑事の縮み上がった物を握りました。
 私は最初から全裸です。

 嫌がる男の物を無理やり勃起させる行為は久しぶりでした。
 ここまで来てしまったらもう自棄です。
 弟に軽蔑されるのも覚悟しました。
 刑事の物は私の愛撫で少しずつ元気になってきました。
 勃起しないように努力してるのはわかりましたが、今までそんな男達を無理やり何度も
犯してきた私のテクニックは甘い物ではないのです。
 一分もしないうちに彼のものはすっかり屹立してしまいました。
「わお、本当にテクニシャンね。この娘。それに、刑事さんのちんちんも立ってみれば
なかなか立派じゃないの」
 そう言った彼女が、まず一番手でした。
 水商売をしてるだけあって、彼女達もセックスはお手の物です。
 まずはその人が刑事の物の上に腰を落としました。
 私はその中心にしっかり埋没するように、手を沿えて、介助してあげました。

「うーん。いい感じ。それで、このまま一回出させればいいんでしょ」
 背中を刑事の頭の方にむけた背面騎乗で跨ったまま、彼女は言いました。
「そう。それからもう一人、顔に跨ってあげなさい」
 私はぎこちなく別の女の人に命じました。
「止めろ、馬鹿な事は」
 刑事は苦し紛れなんでしょう、無駄な事を口走ってました。
 その口も、金髪嬢の大きなお尻に乗られて、すぐに沈黙させられてしまいました。
 ちょうど女のあそこが彼の口にかぶさるように跨りましたが、彼女の表情で彼が口を
閉ざしてるのがわかりました。
 
「ちょっと、舌を動かしてサービスしなさいよ」
 顔に跨った彼女が刑事の乳首をつねりました。
 私は何もしたくなかったけど、弟の安全ためです。
 仕方なく、騎乗位でセックスしてる女を正面向きにさせ、刑事の睾丸に手をやりました。
 少し持ち上がりかけた睾丸を握ると、軽く圧迫しました。
 刑事の身体がぐっとのけぞりました。

「口で奉仕しないと、きつい…ですよ」
 私がそう言うと、しばらくしてやっと顔に跨った女が頷きました。
「そうそう。わりと上手じゃない。やれば出来るということね」
 四人の組員はそんな私たちの痴態を少し離れたところで、ニヤニヤしながら見守っていま
した。
 弟はというと、私が逆らわないように大股開きでパイプ椅子に固定されています。
 側にナイフを持った男がまだ立っていました。
 ぐっぐっと騎乗位の腰が上下して、刑事のペニスは女のあそこで擦り上げられています。
 もうそろそろかな。
 彼の睾丸の持ち上がり具合で、発射寸前なのがわかりました。
 そしてとうとう刑事がみんなの見てる前で最初の射精を果たしました。
 出来るだけ自分を抑制しようとしてのフィニッシュだから、普段私が見慣れてる場面とは
やや感じが違ったのは事実です。
 大きく腰を突き出す動作もなく、それでも我慢できずに小刻みに腰が震える感じで、発射
したのがわかりました。
「あ……ん。中にたっぷり出るのがわかったわ。でも我慢したにしては早かったわね」
 騎乗位で乗っていた女が気持ちよさそうに、それでも少し欲求不満げに言いました。

 変な拷問です。まだ彼は快感の絶頂で、苦痛は何も無い。
 こんな拷問なら、何時間でも大丈夫、なんて考えてるのではないでしょうか。
 いくら刑事だって逆レイプの経験が無ければ、その苦しさは想像できないでしょうから。
 気持ちいいことが何度も重なる事で、筋骨たくましい大の男が泣いて謝るくらいの拷問に
変化していくのです。
 でも、今は彼はまだ快感の中にいる。
 ずっとそのまま快感の中にいて欲しいと思いました。
 これが拷問に変わった時、彼が泣いて叫んだ時、私が平気でいられるとは思えません。
 私たちを助けるために潜入してきたかもしれない刑事さんを、私が苦しめることになるな
んて。
 
「じゃあ、上と下、交代して」
 顔面に座り込んでいたお尻の大きな金髪娘と、騎乗位でセックスしていた色白の娘を交代
するように私は言いました。
 彼の腰に落としていた白桃のようなお尻がずり上がると、半分なえかけたこげ茶色のペニ
スがずるりと吐き出されるように現れました。
 真っ白いミルクを滴らせていました。
 顔の上に跨っていた真っ白いお尻が持ち上がると、彼は身体を動かして逃げる動作をし
ました。
 本気で逃げることができるとは思ってないでしょうが……。
 私は残っている女の人たちに命じて彼の身体を押さえつけさせました。
 両手両足を体重かけて押さえ込まれ、すぐに彼は身動きできなくされてしまいました。
 
「自分の出したものを味あわさせてあげるわよ。しっかり口を開くのよ」
 騎乗位で彼の物を受け入れていた金髪女が立ち上がり、彼の顔の上にしゃがみこみました。
 彼は顔を横に向けて、精一杯の抵抗をしています。
「抵抗すると、痛い…ですよ」
 私は心の中で謝罪しながら彼の無防備な睾丸を一度指で弾きました。
 瞬間的に彼は海老のように身体を丸めようとします。苦痛に顔がゆがみ、汗が噴出してい
ました。
 身体を丸めて防備したいものの、数人の女達に体重掛けて押さえ込まれてるんです。
 彼の抵抗はまったく無駄でした。

 もう一度睾丸を指ではじくそぶりを見せられた時、彼はやっと命令に従う決心をしたよう
です。諦めたのか、まっすぐ上を向いて、彼女のお尻を受け入れました。
 
「口を開けてね。たっぷり入ってるんだから」
 白いお尻が彼の顔の上にかぶさりました。
「そうそう、舌をいれて、中まで味わうのよ」
 彼の身体が屈辱で、でしょうけど少し震えていました。
 こんな事なら普通に殴る蹴るの拷問のほうがましだと思い始めたのかもしれません。
 普通の拷問だったら、苦痛を我慢すればプライドが傷つく事は無いのかもしれない。
 でも逆レイプでは、苦痛は最初それほどで無くても、それまでマゾの気質が無かった人は
自分自身の性質というのか、内面を無理やり鋳型にはめるようにして変更される事で、プラ
イドはずたずたに引き裂かれてしまうんです。
 私がこれまで経験してきた数回の体験でも、最初尊大に振舞っていた男達は、やがて泣い
て許しを請うようになり、しまいには被虐願望に目覚めるところまでいっていました。
 一度このきつい拷問を受けると、それが快感になる性質へと変わらざるをえないようなん
です。
 このプレイが終わる頃には、この刑事も自分から進んでお尻を突き出して、あの組員達の
勃起したものを根元までくわえ込んで喜ぶように変わってしまうのが、私にはすでに見えてい
ました。

 その後、同じようにしてさらに3回彼は強制的に射精させられました。
 そろそろ立ちが悪くなってきて、乳首や睾丸の愛撫ではもう立たなくなってしまいました。



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