サルーキの飼い方(参考)


            

サルーキは 砂漠の国の犬ですが 暑さ寒さに弱く 冬は特に苦手でいつもフアンヒーターの前に座っています、そして大好きな散歩でさえ 嫌がる始末で 外へ出てもガタガタ震えています、やはり大昔から大切に飼われてきたためでしょうか。
このような事を含めて 私達の サルーキを飼われる人達には 室内犬として飼う事を進めています、どうしても屋外で飼われるのなら タタミ1枚分ぐらいのスペースで 冬は暖房ができ、夏は涼しい場所を作って下さい、サークルも2mの高さは必要です。 少なくとも日本古来の 犬小屋にクサリでつないで飼う 方法は不可能です。 

飼育環境

室内の場合 まず寝る場所として 犬用のゲージを用意します、輸送用のバリーケンネルなら 牡でエキストラ・ラージ 牝ならラージ サイズで充分です。
日中は庭や室内で自由にさせ、外出や就眠中はゲージに入れてやります、放しぱなしで犬だけ留守番させて外出するのは大変危険で思わぬ事故を招きますので出来るだけさけてください。
家の外に飛び出さないようにフエンスや塀は2mの高さは必要です。

運動

運動は十分必要で 自由運動を主体に行ないます、方法は訓練用の8−10mのリードを付けて 広くて安全な場所でボールを追いかけさせたり 仲のよい犬同士で追いかけっこをさせたりさせます その時彼らは60km/h近いスピードで疾走しますので 他の人達の迷惑にならないように注意をしてください 特に他の小動物(猫や兎など)は危険で、普段は大丈夫でも 運動により興奮状態になると 本来の狩猟本能が出てしまいます。
自転車などでの引き運動は あまり走りまわらない犬には有効ですが やりすぎると足の関節を傷めたり 体のバランスを崩したりしますので 慎重に行なってください 特に成長期の犬はやらない方が無難です。

食事

成長期の犬は1日2回 各社のドツクフードの仔犬用を与え必要に応じてカルシユム剤などを補助として与えます。
成犬は1日1回 成犬用のフードを与えます
1回の量は だいたい1時間以内で食べてしまうぐらいの量です。
飲み水は 新鮮なものをいつでも飲めるようにします。

しつけ

サルーキは 家の人達にたえず関心を持ち理解しようとします ハウンド犬にしては とても利口な犬なので しつけはそれほど難しくありません。
ただし叱り方には注意が必要です、叱るときは必ず現行犯で、 絶対に叩いたり蹴ったりしないでください。もし叩いてしまったら 怯えてしばらくは近寄っても来ません 信頼関係を回復するのに1週間近くかかる場合もあります。
叱るときは 不快な表情や大きい声だけで十分伝わります、もし どうしても叩くのならば新聞紙を棒状に丸めて お尻をポンと叩く程度にしてください。
しかし 決して甘やかして育てはいけません最近問題のデルタシンドロームにサルーキがかからない保証はありません。

訓練

最近よく「サルーキは訓練できますか?」と言う質問をうけます、これは犬を家庭犬(家族の1員)として飼われる人達が増えてきたせいだと思い 喜んでいます。
サルーキはハウンド犬なのでレトリバーなどの使役犬のように高等な訓練はできません、ボール拾いやフリスビーなど までは 出来ます。
人の言う事を良く理解しますので おすわり、”お手”、”待て”、ぐらいは直ぐに覚えます ”伏せ”、は足長のため あまり得意ではなく 覚えても あまりやってくれません。
家のサルーキ達はドツクシヨーの関係で ”おすわり”や”お手”は一切教えていませんが、
家にいるハスキー犬のする事をよく見ていた様で いつの間にか やるようになっていました。
以上は家のサルーキや平均なサルーキを見た上でのことですが やはり個体差も有り 中には、 トレーニングチヤンピオンを取ったサルーキもいますので挑戦してみるのも 楽しいかもしれません。 

手入れ

サルーキは短毛で 体臭も殆ど無く 犬自体も清潔好きなので大した手入れも必要ありませんが、
耳や尾の飾り毛は こまめにブラシングして下さい 特に耳は 油断すると直ぐに毛玉ができます、せっかくの綺麗な ’風になびくロン毛’も 毛玉ができては 短くするしかありません。
シヤンプーは月一回程度 犬用シヤンプーで行ないますが ブラツク系の犬は皮膚が弱く フケが良く出ますので その犬に合ったシヤンプー選び 使用して下さい。
爪は こまめに切るようにします 伸びすぎると 歩様にも影響し 切る時に大変痛がります。

健康管理

サルーキは 意外に丈夫で それ程神経質になる必要はありません
ごく一般的な、年に一度のワクチン(成犬の場合)と夏場のフイラリア予防薬ぐらいです。
胃腸も丈夫で下痢などを起す事も殆ど有りません、たまにドツクフードによるアレルギー性下痢を起す犬(なぜか牡犬に多い?)がいますが、フードを変えれば直ぐに治ります、
特に注意する点が有るとすれば それは耳の中の汚れです、構造上 耳腔内は蒸れ易く 細菌や真菌、耳ダニなどに感染し易いので、もし 汚れがひどい場合は病院にかかり原因を確認してもらい治療を受ける事をすすめます、
原因が分からないで治療すると かえって症状を悪化させ、長引く可能性が有ります。

家のサルーキが今までに罹った主な病気
疾患名 治療と対策 全治日数
フードのアレルギー性下痢 (♂) 結構ひどい下痢をしましたが、
フードを変えて直ぐに良くなりました。
3日
耳ダニ感染          (♀)  耳をかゆがるので中をのぞくと汚れていたので病院へ、
耳ダニと判明、軟膏と投薬で治療、
3日
耳カビ感染          (♂) また耳ダニか?と思い病院へ、
しかしカビと判明
「今度は、時間、かかるで」
と言われ治療開始、
30日
フィラリア感染         (♀) 毎年時期になると、投薬で予防をしているのですが、それも完璧では、なかった様で、その年の初め
血清検査で1頭だけ陽性(感染している)でした、
幸い感染1〜2年未満の場合、少し強めの薬で退治できるそうです、
2日(投薬)
甲状腺機能低下症      (♀) 1頭だけ、いつも傷が治りにくく、すぐに打身をすると腫れ
上がるので、病院へ、
検査の結果、甲状腺ホルモンが低下していました、
この為に体の免疫機能が充分働いていないようです、
先生に文献を調べてもらうと、この病気の
代表選手にサルーキの名が載っていました、
治療は、普通の犬が必要とする量以上のヨード
(甲状腺ホルモンの主原料)を濃密に
与えるようにしました、
始めは、月1回イソジンのうがい薬を
口の中に2〜3滴、滴下しましたが、
これは、犬達にあまりにも不評だったため、
”ヨード卵光”をユデ卵にして、定期的に与える様にしました。
ヨードの過剰摂取は、
特に問題は、ない様なので、予防のため皆さんも、
やってみては、?
10日(投薬後,傷は、完治)
後ろ足の骨折         (♂) 詳しくは、テラのページで、      ワ〜プ ! 3ヶ月
交通事故で打撲と骨折    (♂) これは、飼い主のミス!家の門が開いているのに気づかずいた為に、
2頭で大脱走、家から10メートルほど離れた所で車と正面衝突
顔面が腫れ、歩き方が少し変なので、病院へ、
レントゲンで肩の骨にひびが入っていると判明、
1ヶ月
床ズレによる腫瘍(おでき)  (♂) サルーキは、胸板が厚いのにその部分の被毛は、少ないため
ゲージなどの硬い床の上で飼うと、その部分が擦れて床ズレを
よく起こします、始めは、小さなイボ様だったのが、だんだん大きくなって、大きな出べそみたいになり、見かねて、手術で敵出、
予防としては、可能なら寝床にぶ厚い布団をひいてやる、ぐらい
1ヶ月(術後)
その他皆さんに知っほしい、病気など、有りましたら また報告します!

以上 簡単に説明しましたが、 その他 わからないこと など有りましたらメールでお願いします。

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