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 新設 読者投稿コーナー
 
 ホスプレス読者からの、投稿を募集します。
 まだ、誰も気付いていない新発見を報告しよう。

 採用基準は、雑誌やホームページ等で報告されていない発見ということになります。実際的には、編集長樺沢にとって、初耳の内容であれば、どんどん載せていきたいと思います。
 ふるって応募ください。 


オビ=ワンのよそ見 
 オビ=ワンは勇敢なR2の事は決して忘れてない 

 一二三さん(hazmat@lares.dti.ne.jp)投稿 2000年4月20日 
   ホーム・ページに同様の記事あり

 エピソードT、バナカ隊長の台詞。
“実に勇敢なドロイドでず番号はR2-D2です”
 その後、クワイが、アミダラ女王にタトゥイーン着陸の相談をするシーンがある。大事な話で、全員アミダラ女王を見つめて真剣に話を聞いてるにも関わらず、(しかも自分の尊敬するマスターが話してる最中)オビ=ワンだけは、隣りにいる“R2-D2”を1.5秒ぐらい見つめる。

エピソードWでは“こんなドロイドは持った覚えは無い”こんな台詞がある。
 ユアン・マクレガーの勝手な行動での、よそ見なら、普通NGになるが、NGじゃないって事は、最初からR2-D2を見つめる設定になってた訳だ。深い意味がなければ、オビ=ワンだけが、よそ見をするはずがない。
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 従ってエピソードWのあの台詞はどんな意味があるのがが楽しみである。

 このシーンは字幕版ビデオ、吹き替え版では、両脇画面がカットされて確認できないが、ワイド版では、大丈夫である。

編集長のコメント
 このシーンで、確かにオビ=ワンは、三回ほどというか、ほとんどR2-D2の方ばかりを見ています。クワイ=ガンは、アミダラの方をずっと見て、微動だにしないのに対し、オビ=ワンの動きは非常に対照的です。
 オビ=ワンのよそ見は、数カットにわたっていることから、ユアン・マクレガーにR2-D2を見るように、ルーカスの演技指導があったことは間違いなさそうです。
 『新しき希望』で、オビ=ワンは、R2と3POを見て、「こんなドロイドは知らない」と言っています。これは、オビ=ワンのドロイド不認知問題として、ファンの間では大きな議論が巻き起こっています。

 ドロイド不認知問題についての私の見解(予想)は、オビ=ワンはC-3POとは新三部作では一度も会わない。そして、R2に関しては憶えてたいたというものです。
 『ファントム・メナス』の初期稿では、オビ=ワンはクワイ=ガンたちと一緒にモス・エスパの街に行くという設定でしたが、現在のように修理のためロイスル・スターシップに残るように書き直されています。ドラマ的に見ると、オビ=ワンがクワイ=ガンに同行した方が、オビ=ワンの人物描写もできるし、おもしろかったようにおもいます。修理の役回りは、パナカとリック・オリーで十分なわけです。オビ=ワンがわざわざ修理のために残ったのは、C-3POと会わせないために他ならないでしょう。
 R2-D2に関しては、『新しき希望』でオビ=ワンは、R2を知っっていたのではないかと、考えられます。なぜなら、タスケンの襲撃を避けて岩のくぼみに隠れているR2-D2に対して、オビ=ワンが初めてかける言葉が、

"Come on, my little friend."だからです。
 全く初対面の相手に、「friend(友人)」という言葉を使うでしょうか。このセリフを言ったときのオビ=ワンの表情も、非常に親しみのあるやさしい表情をしています。というわけで、オビ=ワンはR2-D2を憶えている可能性がある。したがって、「オビ=ワンのよそ見」は、ドロイド不認知問題を意識したルーカスの演出と考えるのが妥当で、一二三 さんの意見に賛成です。
 ちなみにルーカスは、インタビューで、「オビ=ワンのドロイド不認知問題につい
て、新三部作で説明が与えられるだろう」と語っています。オビ=ワンと R2、3POがどう絡むかについて、ルーカスは明らかに意識して『ファントム・メナス』を製作しているのです。

ジャージャーを麻痺させたクワイ=ガン
  あるふぁさん投稿 2000年4月30日 
   
 私はEP1のVIDEOを”ワイドスクリーン版”と子供達の為に”日本語吹き替え版”の2本を購入したのですが、前半のクワイ=ガン達がボンゴに乗ってコロ・クロー・フィッシュに追いかけられているシーンで、ワイド版(字幕)だとクワイ=ガン:「落ち着け。」(と言ってジャージャーの左肩に右手を置く)

 ジャージャー:気を失う。
 オビ=ワン:「ノビた。」
となっていますが、日本語吹き替え版だとクワイ=ガンのセリフは同じですが、オビ=ワンのセリフが「やりすぎです。」と言っているのです。
 これは明らかに敬語を使用している事から、クワイ=ガンに言っていると思うのですが、だとすると、ジャージャー・ビンクスがわめいてうるさいので、クワイ=ガンが右手をジャージャーの左肩に置いて、フォースか何かでわざと気絶させたという事になりませんか。 映画館や、ワイド版で観たときは単にジャージャーが恐怖で、気絶したように思えましたが、(字幕の内容だとそう感じます。)日本語吹き替え版を観た時、「あれ?そうだったのか」という感じでした。

 ESBで、ソロ達が帝国軍から逃げる際、S.デストロイヤーにファルコン号をくっつけると、3POが騒ぎ出し、レイアが3POの電源をOFFにして黙らせるというシーンがありました。シチュエーション的には多少の違いがありますが”似ている!”と思ったのは私だけでしょうか?
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恐怖のため騒ぎすぎるジャージャー
 この直後、クワイ=ガンによって眠らされる

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危機的状況にもかかわらずおしゃべりな3PO
 この後、電源がオフにされる

編集長のコメント

 ご指摘の通り、クワイ=ガンはフォースか何かを使って、うるさく騒ぎ立てるジャージャーを意図的に気絶させたのだと思います。クワイ=ガンは、その前に二回もジャージャーに「Relax(落ち着け)」と助言(注意)を与えているます。また、コロ・クロー・フィッシュが現れた瞬間、「モンスターも戻った」と大声出すジャージャーの方を疎ましそうに睨んでいます。さすがの冷静なクワイ=ガンも、あきれたという感じでしょうか。
 戸田奈津子の字幕版には、数多くの誤訳がありますが、「ノビた」もその一つです。原語では「You overdid it.」と言っていますから、日本語吹替版の「やりすぎです。」が適切な訳と思われます。あるふぁさんの言うように、字幕版しか見なければ恐怖のあまり気絶したと思うでしょう。またこのセリフは、オビ=ワンがクワイ=ガンに反抗を示すという意味もありますから、きちんと訳して欲しかった。
 この肩に手をあてて気絶させるというのは、「スター・トレック(宇宙大作戦)」(大昔のテレビ版)のパロディでしょうか。ミスター・スポックの得意技に、ナーブ・ピンチというのがあります。肩に手を当て親指と人差し指でつまむと、一瞬のうちに相手は気絶してしまいます。クワイ=ガンの肩に手を当てる動作は、このミスター・スポックのナーブ・ピンチと酷似しています。

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ヴァルカン星人の
ナーブ・ピンチ

 あるふぁさんの卓見は、このシーンが『帝国の逆襲』のC-3POのスイッチ・オフのシーンと重ねられているという指摘です。これは、私は全く気がつきませんでしたが、間違いなく『帝国の逆襲』のこのシーンを意識しています。このC-3POのスイッチがオフにされた時も、ハイパードライブが故障して命からがら逃走している最中で、この『ファントム・メナス』のボンゴの故障とも重なってきます。間違いないですね。
 ジャージャーは、旧三部作のC-3POの役回りとして設定されていますが、具体的にこのシーンのように、明らかにC-3POを意識して描いている部分があったということが、大きな発見だと思います。