HOTH PRESS アナキン・スカイウォーカーの父親は誰か?
これらの、過去の映画の影響を考慮すると、アナキンの父親についても、ある映画の強い影響が現れているのではないかという可能性が浮かび上がる。その作品名は『ブラジルから来た少年』。 |
これは可能性としては、非常に少ないかもしれない。 「エピソード1」には、「新たなる神話のはじまり」というキャッチ・コピーがつけられていた(たしか、トーン・ポエムか何かで)。 「神話」であるとすれば、その主人公は神、ないしは神の子である。 アナキン・スカイウォーカーはイエス・キリストと同じように、処女懐胎によって生まれたという可能性は、ありえないわけではない。 でも、そうなるとスター・ウォーズは宗教映画になっちゃうよ。 アメリカ映画のほとんどは、や聖書思想を背景にして作られている。そう考えると、スター・ウォーズにおける聖書描写というのも、あくまでも雰囲気の演出材料として理解したほうが良いかもしれない。 |
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B 生身の人間説 仮説1 クワイ・ガン説 もし、アナキンが、生身の人間の子供であるとすれば、まず考えられるのは、クワイ・ガンではないか。根拠は以下の通り。 ・クワイ・ガンとシミは、初対面とは思えない雰囲気を漂わしている。特に、クワイがシミの肩に手を回すシーンのクワイの手の動きは怪しい。二人には何か心の奥で通じているような雰囲気がある。 |
・クワイのアナキンの入れ込み様は、尋常ではない。ヨーダやメイス。ウィンドゥらジェダイ評議会は、アナキンにジェダイの修行を受けさせることを、強く反対した。オビ・ワンですら、最初はあまり乗り気ではない。クワイだけが、強硬にアナキンをジェダイにすることを主張した。この入れ込みようは何か。クワイが成熟したジェダイであれば、冷静になってアナキンの危険性を感知したのではないか。クワイがアナキンの父親であれば、彼のアナキンへの異常な肩入れは説明できるし、自分の息子であれば、冷静な判断を失ったとしてもおかしくはない。 |
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・クワイは、ナブー兵士の反対を押し切り、強引にタトウィーンに着陸するよう主張する。そして、モス・エスパにつくと、すぐに(目的地が決まっていたかのようにたやすく)ワトーのジャンク・ヤードを見つけて、店に入っていく。そして、アナキンと出合う。このくだりは、クワイがアナキンがどこにいるのかを正確に知っていたかのような印象すら受けるのだ。 ・。「あの子の父親は誰だね?」 というクワイのセリフは、「あの子の父親は誰だ。まさか、俺じゃないだろうな。」という意味にも理解できるかもしれない。シミとしては、「はい、そうです」とは答えるのは、はずかしいので、「あの子を身ごもり、産んだだけ。」と、あいまいな言葉で答えたと言うわけだ。 ・クワイがアナキンを連れて行くと、シミに言ったとき、シミは全く驚きの表情を浮かべなかった。むしろ、当然の運命として理解していたようだ。もし、クワイがアナキンの実の父親であれば、自分の子供を連れて行くと言い出したところで、驚くことではないと、理解できるだろう。 シミは非常に人間的にできた人物であるが、それを考慮してもシミの冷静さは、尋常ではない。自分の大切な一人息子がいなくなるというのに、ほとんど表情も変えないのだから(実際は、少しは変わる)。 以上の根拠から、アナキンの父親がクワイ・ガンである可能性がある。しかし、それでは、説明ができない点がある。 アナキンのミディ・クロリアン値は、異常に高値を示していた。アナキンの息子ルークが、強いフォースを持っていたように、フォースは親子の間で遺伝すると考えられる。アナキンはヨータよりも高いミディ・クロリアン値を持つわけだが、クワイとシミの間に、それだけ高いミディ・クロリアン値を持った子供が生まれるのかという疑問である。ただ、シミ・スカイウォーカーの出自が不明であるのが、気にかかる。シミが極めて高いミディ・クロリアン値を持っていたとすれば、絶対に有り得ない話ではなくなる。 |
仮説2 シスの暗黒卿説 アナキンに人間の父親がいるとすれば、その人物は高いミディ・クロリアン値を持っているだろう。その観点から、アナキンの父親候補を考えると、シスの暗黒卿ダース・シティアスが思い浮かぶ。 「ファントム・メナス」に登場する人物で、アナキン以外に、極めて高いミディ・クロリアン値を持っている人物は、ダース・シティアスとヨーダということになる。アナキンはヨーダの身体的特徴を有していないことから、シティアスがかなりあやしいことになる。 |
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その根拠は以下の通り。 ・シミが、クワイに父親が誰かと聞かれたときに、あいまいにしか答えられなかったのは、答えたくなかったという可能性が考えられる。口に出して、その名前を語りたくない、できれば隠しておきたいとシミが考えたのなら、、「あの子を身ごもり、産んだだけ。」と答えても、おかくしくはない。この言葉の裏には、「私はそんなことはしたくなかったのに」という意味合いが含まれているかもしれない。 シミはシディアスにレイプされた。そんな悲惨な過去があれば、シミとしてはその事実は絶対に隠しておきたいはずだ。シミをなぐさみものにしたシディアスは、その事実を隠すためにシミを奴隷として売ってしまったのだ。そうすると、シミがなぜ奴隷として、タトウィーンにいたのかという説明にもなる。 ・歴史は繰り返す。 「ファントム・メナス」を見ると、アナキンとルークは、極めて似通った人物として描かれている。共通点は以下の通り。 |
これだけ、ルークとアナキンの共通点がある。ルークは父親である、ダース・ベイダーから、ダーク・サイドへの誘惑をうけた。アナキンは、「エピソード2」か「エピソード3」で、ダース・シディアスから、ダーク・サイドへ誘惑される可能性が高い。 |